□けったま! 蹴球☆らいおっとガールズ(1)
■不動らんさま
○イラスト評価:★★★☆☆(3.4)
○内容評価:★★★★☆(3.5)
○百合度評価:★★★☆☆(3.3)
○総合評価:★★★☆☆(3.4)
こちらは過日色々なコミックとともに購入をしましたもので、帯に百合と明記されておりましたので(いえ、実際にはちょっと違う表現でございましたけれども)購入をしましたものとなります。
コミックスとしましては『ねこもころ』や『瞳のフォトグラフ』『ヒャッコ』などと同じものとなっております。
内容としては、女子プロサッカーのユースチームで頑張る女の子たちを描いたお話となります。
この世界ではオリンピックで女子サッカーチームが準優勝したのをきっかけに女子サッカー人気が過熱、全国に次々とプロチームが誕生し、「小町リーグ」というサッカーリーグが誕生して3年がたっているといいます。
そんなプロチームの中の一つ、東京小町FCのユースチームに入ることになりましたのが、このお話の主人公でございます三浦瑠依さん…まだ13歳であり本来でしたらもう一つしたの組織であるジュニアユースの世代ながら飛び級でやってきたとのことで、なかなかの実力の持ち主となるでしょうか。
それもそのはず、というところがございまして、彼女の姉の穂華さんはオリンピックで準優勝を果たした際の日本代表の一員であり、また現在の女子サッカーの人気の一翼を担う選手なのでございます(と、姉といっても義理の姉でございまして、お二人の外見は全く似ておりません)
瑠依さんは誰もが振り向くとても美しい、13歳には見えないほどの美少女でございますけれど、やや無口なところがございます…それはそれでとてもかわいらしくてよろしゅうございます。
また瑠依さんは姉のことを非常に、それはもうとても慕っておりまして、サッカーをしている理由も姉に少しでも近づきたいから、というもの…コミックの帯にも「Q.百合ですか? A.いいえ、シスコンです!」と書かれてしまうくらいでございます。
このユースチームは寮生活をしておりまして、瑠依さんももちろんそこに入るのでございますけれど、そこではじめにお会いした、そして寮で同室となったのが桜井弥生さんという元気な、それはもう元気なちみっこ…第1話を読みましたときにはこちらが主人公かと思いました。
彼女もまた中学生ながら、色々な事情からここへやってきた子…その事情は作中で読み取れますけれど、よい家族でございます。
他にも色々な登場人物が出てきておりますけれど、今のところ私の中で一番好印象なのはこの弥生さんでございます。
…というより、サッカーチームのお話だけございまして登場人物がとても多く、しかも1巻でそのほぼ全員がぱっと出てきてしまいましたのでまだ把握しきれていない、というのも大きいでしょうか…弥生さんだけはキャラがかなり立っており、また魅力的な子でございますので自然と目が行き応援してしまうのでございますけれども。
お話のほうは、瑠依さんたちユースチームが東京小町FCのレギュラーの皆さんと練習試合をしたところまでで第1巻は終了でございましたけれど、このお話は今のところは先日読みました『バガタウェイ』の様な、スポーツを頑張る女の子たちをきちんと描こうという雰囲気がございましてよろしい感じでございます。
登場人物の皆さんもなかなか魅力のあるかたがただと思いますし(まだ全てを把握できていませんけれど…/何)、姉に近づくためにという理由でサッカーをしているためチームワークことを考えていない瑠依さんがこれからどう成長をしていくのかなど、まだまだお話ははじまったばかりで色々楽しみでございます。
イラストは悪くございません。
百合的には瑠依さんの姉を想う気持ちがなかなか、他の姉妹愛ものの作品の様に強いものでございます…他の皆さまとの絡みも含め、これからどうなっていくでしょうか。
ともあれ、第1巻では瑠依さんと弥生さん以外の皆さんの魅力がなかなかつかめませんでしたけれども、お話自体は上で触れました『バガダウェイ』などと同様によいスポーツものの作品になってくださいそうな気配がございます(そういう作品な気がしましたので、先日の『バガタウェイ』に引き続いてこの作品を読んでみたのでございました)…まだまだはじまったばかりという趣でございますし、第2巻を楽しみにいたしましょう。
【(更新終了)百合(かも?)作品感想の最新記事】