□魔法少女まどか☆マギカ(2)
■Magica Quartet(原作)/ハノカゲさま(作画)
○イラスト評価:★★★☆☆(2.8)
○内容評価:★★★★☆(3.8)
○百合度評価:★★★☆☆(3.0)
○総合評価:★★★☆☆(3.4)
こちらは先日色々なコミックとともに購入をしましたもので、過去に既刊を読んでおりますことから購入をしましたものとなります。
コミックスとしましてはおなじみとなっておりますまんがタイムきららコミックスではございますけれども、こちらは4コマでもない作品となっております。
こちらは現在アニメが放送されている作品のコミカライズ版となっております…今後この作品のコミカライズ版は他にも2種類くらい出ることになっているはずでございます(来月には『魔法少女おりこ☆マギカ』という作品が出る予定となっております)
内容としましては、魔女と呼ばれる存在と人知れず戦っている魔法少女たちのお話となります。
と、説明がやはり以前読みました第1巻の感想と同じとなってしまいましたので、登場人物の紹介などは省略をいたします。
このコミカライズ版はアニメ版と全く同じ流れ、話の数で進んでおりまして、この第2巻では第5話『後悔なんて、あるわけない』から第8話『あたしって、ほんとバカ』までが収録されておりました。
この第2巻ではさやかさんが幼馴染(らしい…今日の日誌のタイトルにもしましたカバー下の『さやかの唄』なるものにはそう書かれておりましたけれど、カバー下でございますし信用できないかもしれません/ちなみに裏表紙のカバー下はインキュベーターがひたすら…)の少年の病気を治すのと引き換えに魔法少女となってしまわれ、けれどもう一人の魔法少女である佐倉杏子さんというかたが現れまして、攻撃的な性格の彼女とさやかさんが戦うことになってしまったりいたします。
この巻で新たに現れました杏子さんは言葉遣いも態度もちょっと荒々しく、初登場の際には悪役にしか見えない感じだったのでございますけれども、それでも次第に色々と解るにつれまして、やはりそう悪くないかただということが解ります。
さやかさんに対してもはじめはとても攻撃的だったのでございますけれども、魔法少女になるにあたり叶えた願いが自分と似ている…つまりは他人のためだったということもあり、次第に悪く関係になっていった、のでございますけれども…。
ちなみに、杏子さんが叶えた願いは自分の父親についてだったのでございますけれども、結局それは悲劇を起こすだけでございました…さやかさんが魔法少女になってまでたすけた上条氏とかいう男も、なぜか彼女に黙って退院して関係が疎遠になっていったりという意味不明な行動をしていたりと、他人のために願いを使うと何かが歪んでいく、としか思えません…(願いを叶えるインキュベーターが人の気持ちを解せない生物なので、そのせいで他人のために使った願いだとどこか歪められてしまうのかもしれません…いえ、下に書くこともあり、あるいははじめから魔法少女を絶望させるのが目的でそうなる様に仕向けている可能性も…)
お話のほうは、そのさやかさんが魔法少女となり、そして次第に心が追い込まれていき、魔女と化してしまうまでのことを描いております。
そう、魔女とは魔法少女の成れの果て、だった模様…全ての魔女がそうだとはあまり思えないのでございますけれども、少なくともそういう場合もある、ということなのでございます…(この巻ではさやかさんが魔女と化したところで終わりましたので、詳しい原因は語られてはおりませんけれど…)
特に後半、壊れ気味のさやかさんが魔女と戦うシーン、それにその最後の魔女となってしまわれるあたり、描写もかなり狂気が入っており恐ろしいものでございます…でも、一番恐ろしかったのはこの巻の最後の最後を飾ったキュゥべえことインキュベーターの顔でございましょうか。
この作品を語るにあたり、この異生物のことを語らないわけにはまいりません…この巻でほむらさんがインキュベーターと呼んでいたその異生物、この巻でもやはりまどかさんに魔法少女の契約を迫ったりしていたのでございますけれども、その雰囲気が明らかに黒幕でございまして、もう最悪でございます。
かつて、ここまで憎々しい生物の出た作品はそう多くないかもしれません…某魔法少女物語のフェレットよりはましな生物でしょうと思っていたのですけれど、とんでもないことでございました…(そのフェレットは最近では「なかったこと」に近い扱いになっている気がいたしますから)
その他、魔法少女になるにあたり生じた魂の変化など色々な謎も語られましたけれど、その際のこの異生物の態度もまた最悪でございます…この異生物は当初からさやかさんを魔女にするつもりで契約をしたのでございましょう(でしたらあの叶った願いがどこか歪んでいる理由もやはり…)
…その他、ちょっとした誤植がございましたけれど、気にしないことにしておきましょう(何)
一方、謎の多い存在でしたほむらさんのことについても、だいぶ明かされてきている気がいたします。
インキュベーターさえ何者なのか解らない彼女なのでございますけれども、どうやら別の時間軸からきたかたみたいで、その目的はまどかさんを護るため、まどかさんを悲しませないため、ともかく全てはまどかさんのため、みたいでございます。
彼女とまどかさんとの関係はこの巻ではまだ明かされておりませんけれども…。
イラストは普通でございます。
百合的には、ほむらさんがまどかさんを第一に想っていらっしゃるご様子…第3巻でどの様なことが語られるか、次第でございましょう(実は第10話までの内容はアニメ版を観ておられます、とってもお世話になっているあのかたの感想で把握をしているのですけれど、ここはまだ第2巻時点での感想でございますから…/何)
ともあれ、さやかさんが壊れていく描写が怖かったり、あの男や仁美さんは何を考えているのかとか、何よりあの異生物が色々と最悪でございましたりと嫌な思いも出てしまう作品ではございましたけれども、ほむらさんや杏子さんが気になったりと、先の気になる、そして悪くない作品ではあるかと思います。
第3巻を読む頃にはアニメ版DVD第1巻が出ている頃で、序盤はまだそれほどひどい展開にはなっていないですから、まだ普通に観られるでしょうか…最終巻となるコミカライズ版第3巻ともどもゆっくりお待ちいたしましょう。
…あと、インキュベーターなる異生物にはそれ相応の最期を用意しておいてもらえるとよろしいでしょうか…この巻でもほむらさんが異生物を撃ち抜きましたけれど、すぐ復活いたしましたし…。
重くなりがちな気持ちを和らげる意味でも進めております、とってもお世話になっており大好きなあのかたもしていらっしゃる『ととモノ。3』のほうはドラッケン学園で2周めをしておりまして、メンバー6人中4人をレベル1のキャラに入れ替えたもののアサミーナさんとカナカナさんはとても強く、それに他のメンバー4人も装備は最強でございますので、ボスも含め敵は弱く、さくさくと先へ進むことができます(1周めは序盤から最後に至るまで「モンスター出現率+」の効果のついたアクセサリを装備していたのですけれど、今回は外しておりますし…)
また、1周めで受けたクエストはどこに何があるかもう解っていたりしますし、思った以上にはやく先へと進むことができ、もう闇の世界へ突入をいたしました…このペースで進めていけば、意外とはやく2周めを終えることができそうでございます。
その2周め、ドラッケンルートのみで入手可能な学科としまして「ヴァルキリー」が入手できました…この学科は同じくドラッケン絡みで得られる学科「プリンセス」との差があまり感じられないのですけれども、ともかくなかなか強力な、それに雰囲気もよろしい学科でございまして、最終的にはセレスティアであるアサミーナさんの学科にしたいところでございます(やはり、最終的には皆さんに合った雰囲気の学科にしたいところでございますから…カナカナさんは「アイドル」といいたいところですけれど、それは弱すぎますので…)
でも、あの微笑ましい熱血少年が求めていた「勇者」学科はないのでございますね…となりますと、プリシアナ学院の少年の求める「英雄」学科もない可能性が高いでしょうか。
ではプリシアナの学科は何なのかとなりますけれど、よく見ますと「くのいち」や「ヴァルキリー(の男ver.のセイント)」って他の登場人物にその学科のキャラがいらっしゃいまして、そうなると他の登場人物の学科にあってまだ持っていないものとなりますと…「メイド(男ver.は執事)」になる?
ドラッケン学園ルートも大筋はタカチホ義塾ルートと同じでございますけれども、細部は異なってきております…ブーゲンビリアさんの弟が闇の生徒会から離脱する過程はずいぶん面白いものとなっておりましたし…。
中でも見所なのは、キルシュトルテさんとメイドさんのお二人の関係…メイドさんが途中で闇の生徒会に身を投じたのも全てはキルシュトルテさんのためだったわけでございまして、そうでなくてもこのお二人は話が進むにつれましてラブラブ度が増してまいります。
ドラッケン学園はシュピール先生とカーチャ先生の関係もよろしいのでございますけれども、このお二人はそれ以上…なかなか百合々々しい関係でございまして、とてもよろしいものでございます(もしかして、その代わりプリシアナ学院ルートではその逆の展開を見ることになるのかも…プリシアナ学院って女の子の生徒がチューリップさんしかいない気もいたしますし…)
あと、勇者を目指す少年のパーティにいらっしゃる戦士系の女の子、ベルタさんなのでございますけれども、どうやらアサミーナさんたち主人公パーティの中に好きな人がいるそうで、私のパーティは全員女の子でございますので…?
ともあれ、『テイルズ』のほうはあのかたの反応待ちであることもございまして、この調子で2周めを終えるまで進めていこうかと思います。
できればプリシアナ学院で3周め、さらにプリシアナで終了というのはちょっと嫌でございますのでもう一度タカチホで4周めまでしたいところではございますけれど、さすがにそこまでするのは大変でございますので、3周め以降は『テイルズ』終了後とか、そういうかたちとなるでしょうか(でもいつかはしておきたい…?)
【(更新終了)百合(かも?)作品感想の最新記事】
あ〜……まどかマギカ読まれているご様子で……此方は某動画にて視聴していますが、色々とトラウマになりそうなアニメですね。
特に……いや、止めておきましょう。
この作品は、今までに無い魔法少女をコプセントに作られたらしいです。
アニメ版は、最初普通の魔法少女物のように見せて第三話にて……なシーンが入ったりしています。
と言うのも、この作品のシナリオを書いている方が、ちょっとそう言う方面の作品を手掛けている方らしいとの事。
魔女なんかのデザインを手掛けている方もそうらしいですが……。
とにかく、ある意味で新感覚な魔法少女物ですね。
百合的には仄かにありますが、私的にラストがちょっと怖いです。
それでは、被災地からのコメントでした!
でわでわ〜
確かにこの作品はちょっとつらいところの多い作品でございましょうか…。
アニメはイラストを描かれていらっしゃるかたがあのかたでございましたので、当初この様な作品になるなんて想像もしなかったのでございますけれども…。
と、その様な裏がございましたか…ちょっと、それは個人的にはあまり嬉しくないことかもしれません…(やはり微笑ましい作品のほうが好みでございますし…)
ラスト、といいますと…最終回?(何)
…この巻の最後、さやかさんとインキュベーターは確かに怖いものでございました…。
色々ご不便かと思いますけれど、どうかご無理をなさらずに…。
表紙カバーの通り、もう一方の主役、さやか×杏子カップリング(この二人が本当にそう言える様になるのが、巻末……。もぅ涙無しでは見られない場面ですね)の、苛烈な“命を削る様な触れ合い”(←としか表現出来ない)が、圧倒的だと思います。
従来の常識であれば、およそ“魔法少女として不適格”としか思えない“やさぐれ魔法少女”杏子。(それなのに、資格を剥奪されるでもなく……と、ここでかなりの衝撃なのだが)
優しく、純粋であるが故に、その優しさ、純粋さが仇となって“壊れてしまう”さやか。
紅玉が衝撃を受けたのは、やはり、
……まどかとも、ほむらとも喧嘩別れをしてしまい、傷心を抱いて夜の街を彷徨う、さやか。
電車の中で、向かいに座った、タチの悪いナンパ男二人組の、女の子を食い物嬲り物にした自慢話に憤り、そして……。
電車を降りた時、さやかは、変身した姿で、血刀を引き摺っていた……!!
↑これが一番怖かった。杏子とは違い、本当に、ごく普通の少女だった筈の彼女が、
いくら悪い奴とは言え、魔女(魔物)でもない一般人を手に掛けるのか……?!
現実の世界でも、あるかも知れない話だけに、
本当、ゾッとさせられました。
(「まどか」の世界では)魔法少女は、無法少女でもあるのか……?
そもそも、超法規的な存在である上に、
杏子は、グリーフ・シードを手に入れる事が第一で、魔女/魔物による被害者の命なンぞは知ったこっちゃない、と云うような言動をしますし、
ほむらは、完全に爆発物等取締法違反な事をやってますし(第B巻ではさらに凄まじくなるが)、
……確かに、恐るべき作品である……。
良い作品ではあるのですよ、うん。百合的にも、色々と(現実世界と対比して)考えさせられることの多い作品としても。
でも、読む人を選ぶ作品ではありますな。
(少なくとも、“魔法少女もの”本来のニーヅは端から無視してますよ……)
……と、FANの神経逆撫で発言を繰り返す紅玉も、ほんとバカ、かも……。
(どぅでもいいですが“キュウべぇ”と聞いて、ベルトクイズQ&Qを思い出してしまふ紅玉は……あらゆる点で、昭和の生き残り……)
第2巻はやはり杏子さんとさやかさんのお話の巻でございましょう…♪
確かに杏子さんは従来の常識ですとそうなるのかもしれませんけれど、それでもとてもよろしいかたでございます…♪
なるほど、その様なシーンがございましたっけ…。
私はその直後の杏子さんがさやかさんに語りかけるシーンが印象に深く残っていて、そのあたりのことは頭から抜けておりました…。
けれど、あの人々の会話では、ああなってしまうのも仕方のないことかな、と思えてしまいます…。
確かに、皆さんの行いを見ていると無法とも取れるところはございますけれど、でもそこまで言うほどひどいことはしていないはず…。
魔法少女のニーズ、というのがどのあたりのものなのか、私には少し解りませんかも…?
少なくとも『なのは』もこちらもよい魔法少女の作品でございますし…。