2011年03月23日

寮長たちの華麗なる遊戯

先日読みましたコミックの感想です。
最終巻でした
□学園ナイトメア(3)
■方條ゆとりさま
 ○イラスト評価:★★★☆☆(3.2)
 ○内容評価:★★★☆☆(3.2)
 ○百合度評価:★★★☆☆(3.0)
 ○総合評価:★★★☆☆(3.2)

こちらは過日色々なものとともに購入をしましたもので、過去に既刊を読んでおりますこともあり購入をしました作品となります。
コミックスとしましては『戦国スクナ』『学校のせんせい』などと同じものとなります。

内容としては、広島県にある中高一貫の全寮制女子学園である半崎学園に通う少女たちの、コミックの帯に書かれていた表現によればネオ・オカルティックアクションとなります。
と、説明がやはり以前読みました第2巻の感想と同じとなってしまいましたので、登場人物の紹介などは省略をいたします。
この巻では第2巻の引き続きまして「地図から消された村」のお話からはじまりまして、それは色々ございましたものの無事に解決をいたしますけれども、その後色々とこのお話の核心に迫る事柄が明らかになってまいりました。
つまり何故クロエさんたちがネットロアを収集していたのか、ということなど…実はネットロアを収集する彼女たちは生きている人間ではなく、かつてネットロアにより生命を奪われてしまった人たちなのだといいます。
けれどあの世の主はそれを憐れに思ったのか、一定数のネットロアを収集できたら生き返らせてやる、という条件をつけたのだといいます…ですので皆さん自分が生き返るために頑張っていらしたのでございました。
ところがクロエさんは、そのせっかく収集した20ものネットロアと引き換えに、鏡さんに憑いていたネットロアを祓って、彼女の前から姿を消してしまわれました…これは鏡さんがそばにいると集中できないからだそうで、つまりクロエさんは鏡さんのことがお好きでした、ということに…。
一方、ネットロア憑きから開放されて日常生活に戻れた鏡さんですけれども、どこか心の中に穴が開いたかの様な感覚…つまり鏡さんもまた、一緒に過ごしているうちにクロエさんに惹かれていたわけでございます。
最終的にはその様なお二人が再び出会えまして、鏡さんは自らの意思でクロエさんに協力する道を選びました…ということでめでたしめでたし、でございます(いえ、クロエさんの最終目的は達成されてはおりませんけれども)

はい、この作品はこの巻で最終巻でございました。
この巻は色々と展開が駆け足に感じられまして、特に鏡さんとクロエさん以外の色々と出てまいりました登場人物の皆さんがそれほど生かされないまま終わってしまった感がございまして(特に那子さんとか…)、そこがやや不満といいますか、さみしく感じてしまったのでございました…。
一応巻末に番外編としまして学園の皆さんを総出演させたものも収録されておりましたけれども、もう少し本編で皆さんの日常などを見てみたかった気がしたのでございました…。

イラストは悪くございません。
百合的には鏡さんとクロエさんの関係がよろしいものでございましょう…一応友達、ということにはなっておりますけれども、それ以上の絆とも思えます。
ともあれ、ちょっと結末を急ぎすぎでキャラを生かしきれていなかった様に感じられたところが少しさみしいものではございましたけれども、悪い作品ではなかったかと思います。
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/43961289
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック