□花咲くいろは(1)
■P.A.WORKS(原作)/千田衛人さま(作画)
○イラスト評価:★★★☆☆(3.0)
○内容評価:★★★☆☆(3.4)
○百合度評価:★★☆☆☆(2.3)
○総合評価:★★★☆☆(3.0)
こちらは先日色々なコミックなどとともに購入をしましたもので、何となくよさそうでございましたので購入をしましたものとなります。
コミックスとしましては『戦国スクナ』などと同じものとなりますけれど、でも少し違うみたい?
こちらの作品はこの4月から放送がはじまりますアニメのコミカライズ版となるみたいでございます。
内容としては、ひょんなことから旅館で働くことになりました高校生の女の子を描いた作品となります。
主人公の松前緒花さんは東京で暮らしていた普通の高校生の女の子だったのですけれども、ある日最低な人としか思えない母親が借金を作って夜逃げをすることになってしまいまして、母親は愛人の男と一緒にどこかへ行ってしまい、緒花さんは別にまだ会ったことのない祖母のもとへ行くことになりました。
緒花さんの向かった先は北陸にあるといいます温泉旅館「喜翠荘」…かなり立派な旅館でございます。
けれど、緒花さんの祖母でその旅館の女将をしております四十万スイさんはとても厳しい人で、ただで緒花さんを養うつもりなど毛頭なく、彼女はその旅館で仲居として働くことになってしまいました(こんな厳しい祖母からどうしてあんなどうしようもない母親が育ってしまったのでございましょう…)
ちなみに緒花さんは基本的には明るく前向きな女の子でございますけれども、多少空回りして周囲のことが見えなくなりがちなところがあるでしょうか。
あと、東京のほうに幼馴染の男がおりまして、旅館へくる前にその男から告白されてしまっております…今のところ、彼女もその男のことが好き、という描写はございませんけれど、その告白で多少意識はしてしまったみたい…?
その旅館には緒花さんと同年代の女の子たちも何人か働いていらっしゃいます。
まずは民子さんという長い黒髪でクールな雰囲気を漂わせたかたでございまして、緒花さんが旅館へいらして早々、彼女が育てていた植物を雑草と勘違いした緒花さんが抜き去るということをされてしまいまして、いきなり緒花さんに「死ね」と言ってしまったり、お互いの第一印象は最悪でございます。
その後もことあるごとに「死ね」を連発してきたりと緒花さんとの関係はなかなかよくならないのですけれども、一緒に働くうちにある程度はよくなってきた気もいたしました…けれど、この民子さんは厨房で働く男のことがお好きなご様子で、緒花さんが彼に近づくと途端に機嫌が悪くなってしまったりと、やはりなかなか多難なご様子…。
もうお一人は菜子さんとおっしゃいまして、大人しい雰囲気の女の子…人見知りの激しい女の子で、そういう性格を直したくってこの旅館で働くことにしたといいます。
緒花さんの教育係にされますけれど、そういう性格でございますのでなかなか緒花さんとも打ち解けられないのでございますけれども、こちらはとある事件をきっかけにまずまず打ち解けられる様になったでしょうか。
他にも緒花さんが頼りにしていらっしゃる巴さんというかたなど何人かのかたがいらっしゃいますけれど、まずはこのお二人が特に目立つかたでございましたでしょうか。
お話のほうは、突然旅館で働くことになった緒花さんの奮闘振りを描いております。
ここへ働くことになったきっかけがきっかけでございますから当初はそうしっかり働こうとされなかったり、またやる気を出したり民子さんなどと仲良くしたいと思って頑張ってもそれが空回りしてかえって騒動を引き起こしたりとなかなかのトラブルの元となってしまっていた緒花さんでございますけれども、それでも働くうちに少しずつ成長してきているとは思います。
そのあたりの頑張りっぷりや成長ぶりはなかなか面白いものかと思います。
ただ、百合的にどうなのか、となりますと…緒花さんには告白をしてきた幼馴染がいたり、民子さんには好きな男がいらしたりと、それほど期待はできないかも…でも、菜子さんと緒花さんは結構よい関係になっていきそうな雰囲気もございまして、これからの展開次第かも…?
…そういえば以前読みました『此花亭奇譚』という作品も旅館を舞台にした(ただそちらは狐のお宿でございますけれど)お話でございましたけれど、どちらも内容としては頑張る女の子たちのお話ということでそこも似た雰囲気がありましたかもしれません。
イラストは悪くございません。
百合的には上で触れましたとおりでございまして、今のところはやや微妙でございますけれども、これからの展開次第ではまだ解りません。
ということで、百合的には未知数ながら、基本的に女の子たちがお仕事を頑張るお話でございますし、少なくてもよい友情のお話にはなってくださいそうでございますし、内容としてはなかなか悪くないものでしたかと思います…第2巻が7月22日に発売予定とのことでございまして、そちらも購入してみようかと思います。
これでしたら、アニメのほうもまずまず期待が持てるかもしれません…けれど、百合的なこともあって、DVD購入までは至らないでしょうか(展開次第ではございますけれども…)
以前2周めまでしておりました、とってもお世話になっておりまして大好きなあのかたもしていらっしゃる『ととモノ。3』のほうはようやく3周め、プリシアナ学院ルートが終わりました。
こちらのルートは生徒に女の子がチューリップさんしかいらっしゃらず、ブーゲンビリアさんとその弟さんや生徒会長さんにその執事さん、そして校長先生とネメシアさんという様にややあちら向きの傾向の見られる学園だったのでございますけれども、でもそれほど露骨な感じでもございませんでしたので、そのあたりは安心でございました…後者2組の主従関係はドラッケン学園のキルシュトルテさんとクラティウスさんほどラブラブ表現ではなくってあくまで主人と従者といった雰囲気でございましたし…。
それに、このルートをしたことでネメシアさんがどうして闇の生徒会に身を投じたのかという理由もはっきり解り、これでタカチホルートのヌラリンやドラッケンルートのクラティウスさんやエデンさんと合わせ、全てがすっきりいたしました…ネメシアさんとクラティウスさんは全く同じ理由で闇の生徒会へ入ったのでございますけれども、主人想いのよいかたがたでございます。
あと、このプリシアナルートでは意外とキルシュトルテさんの立派さが見られました…交流戦での初登場時には少し不安だったのでございますけれども、よろしゅうございました。
…それにしましても、やはり「闇の生徒会」というネーミングセンスはいつ聞いても…これ、アーちゃんが考えたのでございましょうか(何)
そのプリシアナルートのみで得ることのできる学科は「メイド」でございました…こちらは攻撃要員としては二流ながら、あくまで前衛向けでありながら魔法壁召喚のスキルが使えるのが特徴の、そう考えますとなかなか使い勝手のよい学科でございます。
ちなみにタカチホルートですと「くのいち」でございまして、こちらは「まにまに」が手に入るまでは宝箱の開錠に役に立ちますし、サブ学科につけますと知恵が大幅に上がって魔法使い系の学科と合わせるのもよろしいかもしれません。
一方ドラッケンルートは「ヴァルキリー」でございまして、両手剣と盾を両手持ちできるのがよろしゅうございます…それにやはりかっこいいイメージのある、さらにセレスティアに似合いそうな学科でございますので、最終的にはアサミーナさんはこちらの学科にいたしました。
最終的にはアサミーナさんは「ヴァルキリー」、カナカナさんは「プリンセス」、ティナさんは「侍」、閃那さんは「竜騎士」、いちごさんは「メイド」、エリスさんは「まにまに」といたしました…本来でしたらカナカナさんを「まにまに」にして閃那さんを「メイド」にしたかったところなのではございますけれども、バランスを考慮した結果こうなりました(このパーティで神も3ターン、ノーダメージで倒せましたし…)
…精霊魔法、というのがかなり強力でございますのでやはり「まにまに」、もしくはエルフ専用学科「精霊使い」のどちらかをパーティに入れるのがよろしいでしょうか。
ということで、これで『ととモノ。3』は十分にやり込んだ感がございます。
気になるのはアイテム収集率が44%しかないことでございまして、アイテム一覧はもうほぼ全て埋まっておりますのに、どうして…もしかしますと転生アイテムも含まれるとか、分解や強化も含まれるとか、その様なことなのでございましょうか…。
でもそれはそうだとしましても大変そうであまりやる気がいたしません…そうはいいましても楽しい作品でございましたのでもう1回タカチホやドラッケンルートで進めてみたい、という気持ちもあるのでございますけれども、同じくあのかたがしていらっしゃいまして以前購入しております『テイルズ オブ ザ ワールド レディアント マイソロジー3』をしなければなりませんから、『ととモノ。3』はひとまずここで一区切り、でございましょうか。
この作品も以前しました『Fate/EXTRA』や以前しました『P3P』同様にとても楽しい作品でございました…これを紹介してくださったあのかたにはとっても感謝です。
…と、どうやら『ととモノ。』の新作が3DSという全くノーマークの機種で出るらしいです。
これは、この機種を購入すべきなのかも…ですけれど、ひとまずは様子をうかがいましょうか…。
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