2011年06月01日

一切の希望を捨てよ

先日読みましたコミックの感想です。
最終巻でした
□魔法少女まどか☆マギカ(3)
■Magica Quartet(原作)/ハノカゲさま(作画)
 ○イラスト評価:★★★☆☆(3.2)
 ○内容評価:★★★★★(4.7)
 ○百合度評価:★★★☆☆(3.4)
 ○総合評価:★★★★☆(4.0)

こちらは先日『イカ娘』なDVDとともに購入をしましたもので、過去に既刊を読んでおりますことから購入をいたしましたものとなります。
コミックスとしましてはおなじみとなっておりますまんがタイムきららコミックスではございますけれども、こちらは4コマでも大判コミックでもないものとなっております。
こちらはアニメとして放送されたもののコミカライズ版となっておりまして、以前読みました『かずみ☆マギカ』や以前読みました『おりこ☆マギカ』という様なスピンオフなコミックも出ている作品となります。
…ごめんなさいごめんなさい、今日の日誌のタイトルはこの作品とは全く何の関係もなく、以前廉価版をしております『アオイシロ』のバッドエンディングの1つからでございます(元ネタは『神曲』でしょうけれども)…いえ、この作品を読んでおりまして、何故だかこの言葉が脳裏に浮かんで仕方がございませんでしたので…(何)

内容としましては、魔女と呼ばれる存在と人知れず戦っている魔法少女たちのお話となります。
と、説明がやはり以前読みました第2巻の感想と同じとなってしまいましたので、登場人物の紹介などは省略をいたします。
アニメと同じ流れ、話数で進んでおりますこのコミカライズ版、この第3巻では第9話の『そんなの、あたしが許さない』から最終話である第12話『わたしの、最高の友達』までの4話、つまり物語のクライマックスが収録されております…もちろんこの巻で最終巻でございます。
まずは、第2巻の最後で魔女と化してしまわれたさやかさんと杏子さんとの戦い、それにインキュベーターの口から語られる魔法少女の真実から…ここから先のインキュベーターは完全に本性を現したらしく、その目が完全に病んだ怖いものとなっております。
杏子さんと魔女と化したさやかさんとの戦いの顛末はとってもお世話になっておりまして大好きなあのかたのアニメをご覧になられた感想で話はうかがっていたのでございますけれども、杏子さんがあまりにかっこよく、そして悲しい…少なくとも、この作品の全登場人物で杏子さんが一番好きだと言い切れる様になったのは確実ではございますけれど、同時に涙が止まらなくなり…。
…結局、まどかさんとほむらさんというメインのお二人以外はこの時点で全員犠牲になってしまったわけで、以前の日誌に書いた嫌な予感、つまり以前読んでおります『断罪者』みたいにメインのお二人以外漏れなく亡くなられてしまう様な救いのない展開になるかも、という予感が当たってしまった感となってしまいました…。

そして次に語られるのは、これまでかなり謎の少女でございましたほむらさんの真実…ほむらさんは時間移動のできる能力を持った、そしてまどかさんの運命を変えるために何度も時間を行き来していらっしゃる少女だったのでございます。
はじめの時間、魔法少女になる前のほむらさんは身体の弱い女の子だったのでございますけれども、魔法少女として戦うまどかさんとマミさんを見て、そしてその結末も見て…まどかさんとの出会いをやり直したい、とインキュベーターに願いを叶えてもらえ魔法少女となったわけでございます。
けれど、何度やり直しても最後に待つのは悲しい結末…何度も魔法少女として魔女と戦い、そしてつらい現実を目の当たりにしているうちにずいぶん性格が変わっていらした…?
その様な果て、最後には全てを自分一人で、最強の魔女といわれるワルプルギスの夜さえ一人で倒そうとまで決意をされてしまわれるのでございました…。
杏子さんも悲しかったですけれど、ほむらさんの持った運命もあまりに悲しく、切ない…ところで、ワルプルギスの夜と言われると、以前観ました『ワルプルギス ナイトフィーバー』が思い浮かんでしまうのですが…(何)

まどかさんにその真実を伝え、ワルプルギスの夜との戦いへ赴くほむらさん…その様な彼女を放っておけず、まどかさんは魔法少女になる決意をいたします。
そして、それにあたって叶えた願いというのが…全ての魔女を生まれる前に消し去りたいという、これまでの宇宙の因果律をあまりに変えてしまう、あまりに大きな願い…。
その願いのために確かに魔女は全て消滅、魔法少女たちも浄化されていきましたけれど、あまりに大きな願いのためにまどかさんはこの宇宙から存在がなくなり、彼女のことを記憶する者も(ほぼ)誰もいなくなってしまわれた、のでございました…。
杏子さん、それにほむらさんの運命もあまりに悲しかったですけれど、この様な決意をされたまどかさんはそれ以上に…ご本人は満足のうちに、ほむらさんにリボンを託し、最高のお友達だと言って消えていきましたけれども、やはり悲しいことでございます…。

まどかさんにより改変された世界にもやはり魔法少女はおりまして、杏子さんやマミさん、さやかさんは魔法少女をしていらっしゃいます。
その戦う相手は魔女ではなく魔獣という存在になっており、また魔女にならなくてよくなった魔法少女は最終的に円環の理に導かれ消滅してしまうといいます。
魔女になるよりはまだよいのかもしれませんけれど、改変前の世界で唯一魔女と化してしまわれたさやかさんがこちらでもすでに限界でしたのか一瞬で消滅してしまいました…何だかさやかさんは最後まで報われない役回りでございます(その消滅する直前のさやかさんと話していらした、魔法少女として戦っていた事情を知っているご様子なかたはどなた?)
そして、杏子さんやマミさんでさえまどかさんのことは記憶から消滅していたのでございますけれども、ほむらさんとまどかさんの弟さんだけはまどかさんのことを憶えていらっしゃいました…弟さんは憶えていてもまどかさんの母親は憶えていない、というのがまた切なさを誘います…。
インキュベーターは特に害のない存在となっており(でも魔法少女になるということは最終的に消滅する運命なのでございますから、それを司るこの生物は結局…?)、妙に微笑ましい描写がございましたけれども(明らかに感情がありそう…)、ともかくほむらさんはまどかさんの記憶を抱いて戦い続ける…というかたちで物語は終わっておりました(最後の最後は、まどかさんとほむらさんがお友達になるシーンでございましたけれども…)

ということで完結したこの物語でございますけれども、メインのお二人以外全員犠牲になってしまうところまでは想像したのでございますけれども、最終的に主人公のまどかさんが消滅してしまわれるとは、思っておりませんでした…。
その他にも悲しい、絶望的な展開があまりに多く、この感想の冒頭で触れました、今日の日誌のタイトルにした言葉が脳裏に浮かんでしまったのはこのためでございましょう…。
けれど、絶望の多い、そして読んでいるこちらが嫌な気持ちや暗い気持ちになってしまうことも多々あるお話ながら、物語そのものはとても引き込まれるものでございまして、また登場人物もよいかたがたが多いものでございました…個人的に大好きなのはやはり上でも触れました様に杏子さんがあまりにかっこよく素敵で、あとはやはり素敵なお姉さまなマミさんに、ほむらさんでございましょうか(第一印象は仁美さんがかなりよろしかったのに…/何)
…この様なエンディングとなってしまい、『かずみ☆マギカ』や『おりこ☆マギカ』の世界はどうなってしまうのでございましょう…(何)

ちなみにこの作品、基本的にはアニメ版と同じ流れらしいながら、一部コミカライズ版オリジナルの要素も含まれているそうでございます…アニメを第4話しまでしか観ていない私にはどこがそうなのかいまいち解りませんけれど、でもインキュベーターが本性を現すと目が病んだ様になり表情も全く変えなくなるというのはどうもこちらのオリジナルみたいで、そうなりますとアニメ版よりこちらのほうがより憎々しい…?(第2巻の最後のシーンは最悪でございました…)
…その憎々しいインキュベーターに特に鉄槌が下されなかったのが、少し残念…。

イラストは悪くございません…第2巻までの評価は少し過小評価かと思います。
百合的には杏子さんのさやかさんへ対する想いがとてもよろしゅうございます…もちろんほむらさんのまどかさんへ対する想いもとてもよろしく、以前コミカライズ版の1つを読んでおります同じく魔法少女な『なのは』と同程度くらいはありそうでございます。
ともあれ、色々つらい展開の多い、最後まで全てが救われたかたちにはならない、完全なハッピーエンドとはいえない終わりかたな作品ではございましたけれども、それでもよいお話でございましたのは間違いないかと思います。
…でもやはり悲しいお話には違いございませんので、せめて以前購入しております様な杏子さんとさやかさんが幸せになる様な同人誌を購入して少しでも心を癒しましょう(何)


上でも触れましたあのかたもしていらっしゃいます『マイソロ3』のほうは、すでに達成状態なレア獲得+40な依頼を受けた状態にしまして、のんびり世界を回ることに…最大効力のソーサラーリングで新たな道を開きつつ、宝箱表示の地図でこれまでにいやらしい場所にある宝箱の見落としはないかチェックをしていこうというわけでございます。
まだ行っていない場所からまずは火山へ赴きまして、さっそくいやらしい場所にある宝箱を発見…さらに新たな道も開けまして、そこで出会った敵を倒したところモンスター図鑑のモンスターが全て埋まったという称号を得られました。
これで一通りのモンスターには出会えたみたいなのでございますけれども、けれどモンスター図鑑自体の完成率はまだ82%程度…これは落としてもらえたり盗めたりするアイテム欄を自力で埋めなければならないのですけれども、さすがにこの様な大変なことはしたくございません…。

と、その火山を終えた時点で、エクスカリバーなどかつて手放した一番レベルの低い剣士用のユニーク区分な装備が再び一通り手に入りましたので、それをアスベルさんに装備させて、彼のサブクエストを受けることにいたしました。
これは山にある稀少な、そしてソフィさんが大切にされているお花を魔物から守るために、アスベルさんとソフィさんにシェリアさんの3人と山へ赴き魔物を退治する、というなかなか微笑ましくてよろしい感じなクエストでございます。
アサミーナさんのレベルは197、シェリアさんは192、ソフィさんは100、アスベルさんは72と、こういう固定メンバーなクエストの中ではなかなか強力なレベルをした皆さんでございますので戦闘のほうはかなり余裕でございました。
イベント自体もなかなか微笑ましいものでございましたけれども、この世界でもソフィさんは記憶喪失の模様でございます…。
シェリアさんはやはり素敵なかた…最終パーティに選んでいるのでございますから当然でございますけれども、上で触れました『まどか』のマミさんにも通じる素敵なお姉さまでございます。
アスベルさんは以前サブクエストをこなしました「ガンドコ行こう!」なシングさんとなぜかイメージがかぶるのでございますけれども、アスベルさんのほうが真面目な性格っぽいでしょうか…どちらもなかなか悪くない印象なのでございました。
アスベルさんもシングさんもそれぞれの作品の主人公なわけでございますけれども、大体の主人公さんはこのお二人に似たタイプの男キャラな気がいたします…つまりまっすぐな性格でしたり剣士さんでしたり…(クレスさんやアスベルさんはややその中でもやや真面目な印象、そしてセネルさんは剣士ではございませんけれども…)
例外はちょっと印象の違うユーリさん、かなり印象の違うルークさん、他の皆さんと印象は違うものの二人の基本的な性格は似ているルカくんにエミルさん、といったところに感じられます。
…アスベルさんのユニーク区分な装備は他のサブクエストのメンバーになっているジューダスさんに引き渡しました(うっかり装備可能レベルを71にしてしまいましたので、レベル70なカイルさんでは装備不能のため…/何)けれど、こちらはお花を守るといったものではなっくあのバルバトス氏との再戦クエストでございますから、もう少し参加メンバーの装備品を整えてからいこうかなと思います…少なくとも世界を一通り回り終えてから、ということになりそうでございます。

と、ここでふと思い立ちまして、難易度を最大にした状態でアイテムを収めるクエストのほうですでに持っているものなクエストを次々と受けてはアイテムを納める、ということを繰り返してみました。
難易度を最大にしますと得られる装備品がかなり強力になっておりまして、その分エステルさんとシェリアさんくらいしか装備できないものなのでございますけれども、稀によいものが出て装備の更新を行うことができました。
また、稀にレベル89程度のユニーク区分な装備まで現れてくださったりもいたしましたし、調子に乗ってクエスト回数1,000回を達成してみました。
800回達成時と1,000回達成時にそれぞれスキット会話が発生して皆さんがお祝いをしてくださいました…1,000回のお祝いの際のカノンノさんの様子を見るとやはり百合的にもなかなかよろしく、それだけにあれが残念…(何)

…ふと、この作品のエンディングについて、ディセンダーであるアサミーナさんは皆さんのもとへ戻ってまいりましたけれども、ラザリスさんと一緒に世界樹へ還ってもよかったのでは、と思ってしまいました。
いえ、ラザリスさんはとても哀しい存在でございますし、そんな彼女を一人にさせるのは…と、上の『まどか』の杏子さんのお話を読んで思ってしまったのでございました(何)
この記事へのコメント
「まどか」は、百合的には実に美しい物語ではありますけれども、
やはり、<魔法少女=夢や希望を与える存在>と云う、大多数の人々が暗黙の諒解としております大前提を、根底から叩き壊してしまってくれた訳でして、
とても哀しい物語ではあります……うっうっ;

まどか×ほむら(←紅玉はつぃ、百合漫画の古典的聖典と讃えられた「スマッシュ!メグ」の穂村忍さんを思い出してしまうのでありました。古過ぎてごめんなさい。“きらら系”では「GA」の保村君もいるけれど……)は珠玉の王道カップリングですが、
確かに“やさぐれ魔法少女”杏子さんも好きになってしまいましたよ〜。
(紅玉本来の趣味から行けば、ほむら一筋でもおかしくないのですが……。「とらぶるクリック!!」の杏珠といい、どうやら紅玉、腐林檎の癖に、杏と付く娘に弱いらしい……)

まどかにゃぁ悪いが、ほむら×杏子のカップリングも、見てみたかった気がします……。
Posted by 紅玉国光。脳味噌腐林檎デス at 2011年09月06日 20:18
紅玉国光さまへ>
確かに『まどか』は百合的云々以上に重く、つらくて哀しい物語でもございますね…。

最終話…いえ、第10話以降を見ると、やはりこの作品の王道カップリングはそのお二人になるかなと思いますし、確かにそのお二人もとてもよろしいかたでございます…♪
でも私はやっぱり杏子さんが一番好きでございましょうか…いえ、マミさんやさやかさんもよろしく、皆さんよろしいのでございますけれども…♪

杏子さんとほむらさん…まどかさんとマミさん、あるいはまどかさんとさやかさんというカップリングが成立していれば、それもよろしいのかも…?
Posted by 桜乃彩葉 at 2011年09月06日 21:37
本当に「皆さんよろしくて」困ってしまうんですね……「まどか」の5人娘(+仁美さん)は。
それだけに、最後は哀し過ぎます……。
「まどかとほむらは、二人で、いつまでも、いつまでも、幸せに暮らしました。」と云う結末では……何故、いけないのであろうか?(←反語的表現)

追記 消滅する(?)寸前のさやかと話していたのは、形見のリボンをほむらに渡した後の、髪を下ろした“この世界のまどか”だと思われます。
(まどかと言えば、特徴的な髪型で覚えている人が多いでしょうけれども……)

Posted by 紅玉国光 at 2011年09月16日 20:13
紅玉国光さまへ>
う〜ん、その様な結末も確かに望んでおりましたけれども、これはこれで…これまでの展開を考えますと、悪くない終わりかたかなと思います。
さすがに、杏子さんやマミさんたちがあの様になってしまった中、お二人だけが幸せに、というエンディングは難しいでしょうし…(そういうコミックを読んだことはございますけれども)

なるほどです、そこまでは気づけておりませんでした…また読み返してみることにいたします。
Posted by 桜乃彩葉 at 2011年09月17日 18:41
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