□恋愛遺伝子XX(1)
■影木栄貴さま(原作)/蔵王大志さま(作画)
○イラスト評価:★★★★☆(3.5)
○内容評価:★★★★☆(4.3)
○百合度評価:★★★☆☆(3.3)
○総合評価:★★★★☆(3.7)
こちらは過日色々なコミックとともに購入をしましたもので、百合が確実なこともあり購入をしました作品となります。
コミックスとしましてはおなじみとなっております百合姫コミックスとなっております。
こちらの作者さま…原作と作画のコンビのかたは作品が古すぎて感想は残っていないものの過去に読んでおります『春夏秋冬』という百合姫コミックスな作品と同じとなっております。
内容としましては、近未来…男性という性別の人間が絶滅してしまった後の世界で生きる少女を描いた作品となるでしょうか。
この世界では21世紀の半ばに男性の持つ染色体のみに影響するウイルスが蔓延してしまい男性の数が減少、生まれなくなり、最後には絶滅してしまうという自体が発生、地球に生きる人間は全て女性のみとなってしまったといいます。
子孫を残すこと自体は発達した技術により行えるみたいでございますけれども、全員が女性というのは少々不便があるとのことから政府はEDEN計画というものを発動いたしました…この計画は全人類をお仕事などを担う男役のADAMと家庭などを担う女役のEVEに分割して秩序を保つ、というものでございます。
とはいえ分けられたかたがたもいずれも女性でございますし、どういう基準で分けたのかもよく解らないのですけれども…それなりに秩序が保たれたまま、西暦2160年まで迎えることができた模様でございます。
また、政府上層部などはエトワールと呼ばれる特権階級が世襲で抑えている様子なのでございますけれども、特に悪政が敷かれているわけでもないので問題にはされていらっしゃらないご様子でございましょうか。
その様な世界観の中、主人公の古城アオイさんは政府直属の教育機関であるキングダムと呼ばれる学校に通うことになります。
アオイさんはADAMのほうのかたでございましてかなり男前な外見に言葉遣いをしていらっしゃり、学業も優秀で実家が剣道の道場をしていたということもあり剣道を中心に運動神経もよろしい感じでございます。
当初、かなりクールなキャラを装っていたイメージがあるのでございますけれど、このアオイさん…実質はかなりまっすぐな性格かつ純真なかたでもございまして、見ていてかなり微笑ましいかたでございます(あと、異常なほどの方向音痴のご様子…)
また、アオイさんは亡き母親の関係からエトワールという存在を憎み、打倒しようと考えていらっしゃり、学校のほうでも一番を狙いエトワールを越えようとされていらっしゃいます。
けれど、そのアオイさんが学校に編入してきた初日に出会ったエトワールの一族な少女、九重サクラさんにアオイさんは徐々に惹かれていってしまい、ついには親友にまでなってしまわれる…というところでこの巻は終了なわけでございますけれど、アオイさんは明らかにサクラさんのことが好きなのでございました。
このあたりの心の揺れ動きっぷりも、読んでいてかなり微笑ましいものでございます。
アオイさんが好きになってしまったサクラさんというかたはとても美しくかっこいい女性でございまして、また成績も最優秀…ただ、ねこさんが好きでしたり手先が不器用でございましたりとやはり見ていて微笑ましいかたでございます。
ただ、ADAMな彼女にはすでにEVEな婚約者がおりまして、しかもその婚約者さんはかなりきつい性格で、アオイさんとの関係も最悪といったところ…今後そのあたりの関係がどうなっていくでしょうか(ちなみにADAMなかたがたとEVEなかたがたは学校の時点で別々に分かれております)
その他色々な登場人物がいらっしゃいますけれど、そのお嬢さまを除けばいずれもなかなかよろしいかたがたでございます…思想的にもアオイさんに影響を与えていっております(力でエトワールを打倒しようとするのではなく内に入り込んで改革を行っていけばよいのでは、とか…)
…ADAM側の登場人物はサクラさん以外かなり男っぽいですけれど、上の設定からも解ります様に男性は絶滅しておりますのでもちろん全員女のかたでございますよ?(何)
お話のほうはアオイさんが徐々にサクラさんに惹かれていく様子をかなり微笑ましく描いているのがメインでございますけれども、主人公が剣道の達人ということもあり、それを生かした設定なシーンが結構あったりいたします。
例えばアオイさんとサクラさんが流れから剣で決闘を行ったりする、とか…なかなか激しい戦闘が繰り広げられております。
また、設定の割にかなりコメディな雰囲気のあふれる作品でございまして、そちら方面でかなり面白い作品でしたかと思います…一言で言えば楽しい作品でございます。
あと、こちらは限定版での購入となっておりまして、限定版はドラマCDがついてまいりました。
実はこちらはまだ聴いていないのでございますけれど、キャストのほうはメインのアオイさんとサクラさんがそれぞれ竹達彩奈さまと日笠陽子さまでございましたり、またサブキャラ方面にも新谷良子さまや水橋かおりさまなどがいらしたりと、なかなか豪華メンバーが揃っております。
ちなみに、百合姫コミックスの作品で過去にドラマCDつきの限定版が出ましたのは上で触れました『春夏秋冬』にやはり作品が古すぎて感想は残っていない『ことのはの巫女とことだまの魔女と』に以前読みました『飴色紅茶館歓談』…と、見事に今回のコンビのかたと藤枝雅さまの作品のみ、ということになっております(以前読んでおります『恋姉妹/初恋姉妹』もドラマCDは出ておりますけれど、こちらはコミックのおまけではなく単体で出ておりますので…)
イラストはなかなかよろしいものでございます。
百合的には男性のいない関係で女性同士が結婚するという設定はともかく、アオイさんがサクラさんに恋をする様子は初々しく微笑ましゅうございます。
ともあれ、こちらは案外コメディ方向で面白い作品でございました…続きも楽しみにいたしましょう。
とってもお世話になっておりまして大好きなあのかたにお勧めしていただいて購入をいたしました『スズノネセブン!』のほうは昨日ものんびり進行…どうやら合宿開始から5日が経過した模様でございますけれども、まだまだ皆さんとの愉快な日常といった趣でございます。
まずは莉里さんと会話をする機会があったのでございますけれども、やはり彼女の柚子里さんを想う気持ちはなかなかよろしいもの…このまま柚子里さんルートを目指してしまっても大丈夫なのでございましょうか。
でも、その柚子里さんはやはり今のところこの作品では一番素敵なかたでございます…外見も性格もとてもよろしいかたでございます。
…美奈都さんもかなりよいかたなのでございますけれども、彼女と主人公の真田…ではないですけれども幸村さんとの関係は今のまま、恋人ではなく親友の関係のままでいるのが一番よいのではないか、と感じてしまうのでございました(柚子里さんルートを目指す以上に彼女のルートへ行くのはためらってしまいます)
それから、すみれさんが幸村さんの妹を演じる、という謎のイベントが勃発…。
そのあまりのかわいらしさに幸村さんは一瞬で妹信者となってしまわれましたけれども、すみれさんが何を考えていらっしゃるのか、少し黒い面もあることもあってちょっと理解しづらいです…やはり素直に受け取れば父の面影を幸村さんに浮かべていらっしゃる?
…その妹さんイベントの終焉はすみれさんの姉の桃子さんによる激写が原因でしたのですけれども、桃子さんの初登場シーンってあれだけなのでございますか…姉妹のバトルシーンを見せてくださればよろしかったのに(何)
あとは、仁乃さんがのののハウスに立てこもってしまわれたり…仁乃さんは彼女でなかなかかわいらしいかたでございます。
それに、美奈都さんと一緒に静穂さんにお会いして、合宿の課題について語り合ったりも…魔法の使えない主人公が魔法で誰かの大切な願いを叶える、なんて無茶もいいところな課題でございますけれども、この静穂さんとの会話はもしかして将来彼が魔法を使える様になるかもという布石…?
美奈都さんが過去に巻き込まれた魔法犯罪についても少し語られておりましたけれども、この静穂さんとの一連の会話はこの作品の舞台背景をよく知るという意味で興味深いものでございました。
ともあれ、このご様子ですとまだまだ個別ルートには至らずしばらくは皆さんとの愉快な日常が繰り広げられていきそうでございます…個人的にはそれはそれでとてもいいことだと思いますし、引き続きのんびりと楽しんでまいりましょう。
…そういえば、今のところ選択肢というのが誰か二人を選ぶ、というものしか、しかもあまり数自体出ていない気が…いえ、以前廉価版をしております『アオイシロ』みたいにあまりに凝った選択肢を作られてはそれはそれで厄介でございますし、これもこれでよろしいかと思います。
と、昨日のアサミーナさんたちの放送で触れました大変なことにつきましては、無事に解決…なのかは解らないもののともあれ復旧いたしました。
特にあのかたにはご心配をおかけしてしまいましたけれども、ありがとうございまし…。
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