□百合男子(1)
■倉田嘘さま
○イラスト評価:★★★☆☆(3.4)
○内容評価:★★★☆☆(3.4)
○百合度評価:★★★☆☆(3.4)
○総合評価:★★★☆☆(3.4)
こちらは過日色々なコミックとともに購入をいたしましたもので、一応百合姫コミックスであるということで購入をしましたものとなります。
コミックスとしましてはということでおなじみとなっております百合姫コミックスとなっております。
こちらの作者さまは以前読んでおります『それでもやっぱり恋をする。』などを描かれたかたとなっております。
内容としましては、百合好きな男の人を描いた作品、となるでしょうか。
主人公の花寺啓介さんは高校生な男の人なのでございますけれども、このかたはとある趣味を隠し持っておりまして、それが「百合好き」ということでございます。
その百合好き度合いはかなりのものでございまして、『百合姫』を全て揃えていらっしゃるのは見ましたけれどあの様子ですとおそらく『百合姉妹』から全て持っていそうな雰囲気…裏表紙にはあらゆる百合アンソロジーが転がっておりましたし。
さらに百合作品に対する薀蓄もかなり持っておりますけれど、百合が好きなゆえに、自分が百合作品において必要でない男であることを悩んだりしていらっしゃるご様子もございます…またクラスメイトなどに百合な雰囲気を放つ女子生徒がおりますと妄想をしてしまう様子で、さらに妄想モードに入ったりしますとかなり暴走しがち…そのあたりは以前読みました『ゆるゆり』の眼鏡な姉妹に通じるところがございますかも?
…ちなみに、この主人公が作中で『百合姫』に掲載されている『百合男子』を読むシーンがあるのですけれど、その様子からしまして『百合男子』という作品については否定的な様子でございます(自分が主人公の作品を雑誌で読んでいるシーン、とか何だか複雑でございますけれど…)
お話のほうはその百合が好きな男の人を主人公にして描かれる…何でございましょう、一応日常のお話になるのでございましょうか。
百合の歴史や百合作品たち、百合の傾向や考えかたなどを分析した考察面が強く感じられるのと同時に、どう読んでもギャグにしか見えないシーンが多かったり、(主人公が男性こともあり)純粋な百合作品というよりは百合考察作品、そして普通にギャグ作品、この2つの要素が4対4くらいの割合で詰め込まれた作品、といえるのではないでしょうか。
残り2割は純粋な百合要素でございましょう…クラスメイトに百合な雰囲気を出す女の子たちが出てまいりますので。
そのクラスメイトの女の子たちも、それぞれただの脇役で終わるわけではなくって、色々伏線が振ってあります…例えば女子校から編入してきた女の子はその女子校で何か噂になる様なことがあったご様子でございますし、主人公に鉄拳を振るったかたも色々深い想いを持っていそうなのでした。
その主人公に鉄拳を振るうシーンなどがございますからギャグ色が濃い様に感じられるわけでございますけれど、そのあたりのシーンを相手の女のかた視点で描いた描きおろしも収録されておりました(あとは以前購入しております『まんがなもり』に収録された『ゆるゆり』考察作品も…)
この作品、『百合姫』にて連載されているのでございますけれど、さすがに賛否両論の模様…それはそうでございます、百合というのは女の子同士の恋愛なのに対して、こちらの作品は主人公が男性なのでございますから(私も基本的に主人公が男性な作品は購入しないことにしておりますし…この作品は数少ない例外、ということでございます)
でも、男性の視点から百合というものを考察するというのは興味深いものもございますし、個人的にはそう否定する必要はないのかな、と思います…ちょっと主人公が暴走しすぎで純粋に気持ち悪いと感じてしまう面もございますけれど、そのあたりはギャグだと思いますし(いえ、あとがきによると作者さまは大真面目っぽいです…?)
ただ、○の娘を出してきたのは、さすがに個人的には(百合好きな人の心の狭量さに警鐘を鳴らす意味で出したという意味があっても)受け付けられませんでした…かつてあの藤枝雅さまでさえ以前読みました『いおの様ファナティクス』でそういうキャラを出しておりますけれど、そちらは別に百合only雑誌で連載されていたわけでないのに対し、こちらは『百合姫』連載の作品でございますから、そういうことは他の雑誌でしてください、と言わざるを得ません…。
イラストは悪くございません。
百合的には考察面の強い作品でございますけれど、登場人物にも百合な雰囲気を出す女の子たちがいらっしゃいます。
ともあれ、こちらはかなり独特な作品で評価も難しいところでございますけれども、これがもし他の百合アンソロジーに掲載されたら私でしたら拒絶感が出てしまいますし良くも悪くも『百合姫』だから許せる作品、そしてある意味勇気のある作品ともなるでしょうか…主人公の言動や行動の半分はギャグにしか見えずまた気持ち悪いところもございますけれど(…主人公、百合好き云々以前に雰囲気が普通に気持ち悪いですよね?)、考察面はなかなか興味深いかもしれませんし、暴走しすぎでおバカなギャグなシーンも含め(あれが真面目とは思えない…/何)確かに面白い作品ではございます。
…ちなみに、表紙カバーはリバーシブルになっておりまして、今回の写真で使いましたのは裏面でございます(何)
とってもお世話になっておりまして大好きなあのかたもしていらっしゃいます『聖剣伝説LOM』のほうは珠魅シナリオも終了して、それにマナの剣まで手に入れましたもののまだそれは使用せず、竜の王シナリオかダナエさんたちのシナリオのクリアもせず、のんびり世界を回って何かイベントがないかを探したりしてみることにいたしました(図鑑によるとアーティファクトは全て入手できたみたいでございますし)
仲間キャラは真珠姫さん…と思ったのですけれど、今回はレディパールさんにしておきました。
好きなかた、というと真珠姫さんが一番なのでございますけれど、レディパールさんもなかなかよろしいかたで、また戦力的にいえば多分彼女が最強キャラなのではないかなということで(純粋に強いうえ、シンクロゲージが一瞬で最大になる、とか…)今回は彼女にいたしました。
昨日は特にイベントも起こらなかったのですけれども、あのかたの進行度合いも解りませんし、のんびりまいりましょう。
一方の『白衣性恋愛症候群』は台詞スキップで2周めをしておりまして、でもときどき1周めとは違う展開も見られまして、そして途中エンドでした1周めのお話よりも先へ進みましたのでまずは一安心、といったところ…お話は相変わらずかおりさんが一言多かったり色々辛い内容でございますけれど、こちらものんびりまいりましょう。
私も参加をしておりましてあのかたが管理をしていらっしゃいます、それにフィンさまがこちらにファンサイトを作ってくださっておりますこちらの『私立天姫学園』について、出席簿などで使用しております掲示板のメンテナンスがどうやら昨日終了した様で、普通に使える様になっておりました…まずは一安心でございます。
その様な昨日はこっそりエステルさんイベントを進行したりして…ああして徐々に想うかたのお力になれる方法を具体化していく、という流れでございます。
昨日はつばささまも気になるサブキャラを登録されたり久し振りにいらしたりしておりましたし、あとはやはりあのかたにお会いできますことを願うばかり…どうかご無事でいらして、またお会いできますのを楽しみにしております。
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