2011年10月15日

少女+銀色バニー=盤上恋戯

先日読みましたコミックの感想です。
安定した…
□つぼみ(14)
■アンソロジー
 ○イラスト評価:★★★★☆(3.7)
 ○内容評価:★★★★☆(4.2)
 ○百合度評価:★★★★☆(4.0)
 ○総合評価:★★★★☆(4.0)

こちらは先日色々なコミックとともに購入をしましたもので、過去に既刊を読んでおりますことから購入をしましたものとなります。
コミックスとしましてはおなじみなまんがタイムきららコミックスではあるのですけれど、こちらは「GLシリーズ」という独立したものとなっており、普通のきらら系についている通しナンバーもついておりません(『つぼみ』収録の作品がコミックになると「GLシリーズ」ではなく「つぼみシリーズ」になるのはやや不思議なところ…なんて毎回毎回同じことを書いて…/何)

内容としましては、以前読みました第13巻までの既刊同様に百合onlyなアンソロジーコミックとなっていて、相変わらず雑誌並みの分厚さと参加作家さまを誇っております。
発売間隔も『百合姫』同様に隔月刊を保ってくださっておりまして、毎月かならず最低でも1冊は百合onlyの書籍を楽しめるという状態になっているのはありがたいことでございます。

参加されていらっしゃる作家さまで私がコミックを持っていらっしゃるかたといたしましては、今回の掲載順に以前読みました『ふたりとふたり』などの吉富昭仁さま、以前読みました『最後の制服』新装版などの袴田めらさま、以前読みました『キャンディ』の(って、これはこの作品そのものが掲載されているわけですが)鈴木由布子さま、以前読みました『くろよめ』などのかずといずみさま、以前読みました『星川銀座四丁目』の(って、これもこの作品そのものが掲載されているわけですが)玄鉄絢さまがいらっしゃいました。
私がコミックを持っている作家さまはそう多くはなかったわけでございますけれど、収録作品の8割がたが連載作品ということもあり、すっかりなじみとなったかたが多かったでしょうか。

ということで収録作品には連載作品が多いのですけれど、その中で私が一番大好きなのは百合の王道路線を取っている、上でも触れました『キャンディ』でございます…今回は前号で私が望んだ展開、つまりお二人がラブラブしている内容になっていてよろしい内容だったのでございますけれど、その一番最後のページによるとこれから先すれ違いが生じてしまわれるそうで、個人的には悲しい、不安を覚える終わりかたでございました…。
あと前号で面白そうと期待をいたしましたあらた伊里さまの『総合タワーリンチ』やモロやんさまの『トラにツバサ』の2作品は今回もなかなか面白いものでございました…特に『総合タワーリンチ』は個人的には大好きな部類に入ってまいりましたかもしれません。
その他の連載作品たちはいずれも悪くないものでしたかと思います…特に問題はございませんけれど、お話として急激な進展などはそうございませんでしたかも?(でも吉富昭仁さまの『しまいずむ』は明らかに姉お二人のカップリングで決まり、になってまいりました/何)
新連載作品としましては袴田めらさまの『エデンの東戸塚』という作品がはじまりまして、こちらもなかなか面白そうなお話でございますので今後に期待をいたしましょう。
この様に連載作品が多いわけですけれど、でも読みきり作品がないわけではなくって、そして個人的にはそれら読みきり作品がとてもよろしく感じられました…須河篤志さまの『恋初め』が今回の収録作品で『キャンディ』の次に好印象でとてもよいお話でございましたし、かずといずみさまの『6年3組 鈴木より』もよき作品でございました。
…読みきりといえば毎回縞野やえさまがよい作品を描いてくださっていらしたのですけれど、今号にはいらっしゃらず残念…その分『恋初め』などがあってそのさみしさは埋め合わせはできておりましたけれども。

イラストはアンソロジーでございますので玉石混淆でございますけれど、全体的になかなかよろしかったかと思います。
百合的には百合なアンソロジーでございますので問題ございません。
ともあれ、『キャンディ』の続きが不安になってしまうところでございますけれど、全体的になかなかよいレベルで安定しておりまして、しかももう14巻…棚を圧迫するほどに出てまいりましたし、今後も安定して長く出てくださることを願います。
…ちなみに今日の日誌のタイトルはやはり帯からでございまして、ああ書きまして「ちくたく つきよの おにごっこ。」と読みます。


『ととモノ。Final』はひとまず保留としておりますので、とってもお世話になっておりまして大好きな、最近お会いできていなくってさみしゅうございますけれどご無事をお祈りしておりますあのかたもしていらっしゃいます『聖剣伝説LOM』を進行…といいましても、昨日は特に特筆すべきことは起こりませんでした。
一方の『白衣性恋愛症候群』はなぎささんルートを無事終了…個別ルートに入ってからは案外さくさく物語が進み、思ったほど時間がかからず終わりました。
そう、無事に終了はしましたものの、色々な意味でとてもつらくなるお話でございまして、最後のハッピーエンドを除けば以前観ました『まどか』よりつらかったかもしれません。
なぎささんについて、プレイしはじめた頃からずっと誰かによく似ていると感じておりまして、以前完全版をしております『ソルフェージュ』のちほさま、いえもっと酷似している人が…と思いましたら『まどか』のさやかさんに外見や性格など色々似ていると感じたわけでございますけれども、まさか精神状態がものすごく不安定になるところまで似てしまうとは、個別ルートに入るまでは思ってもおりませんでした。
ただ、個別ルートに入りますとすぐになぎささんに何だか危ういものを感じまして、かおりさんを追い詰める無言電話や悪質メールなども事故の加害者などではなくなぎささんが自分に頼ってもらうために自作自演でしているのでは、と感じて怖くなってしまったものでございます…そしてそれは合っておりまして…(『まどか』の世界観でしたらさやかさん同様に魔女になっていたのは間違いない…/何)
なぎささんのお気持ち自体は結構理解はできるのでございますけれども、でもさすがにあそこまでかおりさんを追い詰めてしまう行為はやりすぎと言わざるを得ないでしょうか…。
その無言電話などに追い詰められるかおりさん、でもそれについて周囲に相談しないかおりさん、それに加え男性恐怖症のあまり何度もパニックに陥るかおりさん、明らかに余計なことを口にしてさゆりさんやかおりさんを逆上させるかおりさん、心が病んでいくなぎささん、さらにそれに思い悩んで業務に支障をきたすかおりさんの勤務態度にはらはらしてしまう(実際、採血の失敗シーンはかなりつらかったです)などなど、このルートは不安になったり胸が痛くなる要素が満載…しかも、選択肢が最後を除いて全て夢の中の謎の、でも明らかに子供の頃のかおりさんにしか見えない少女とのやり取りでございましたのでとても解りづらかったです。
それでも、最後はハッピーエンドで、お二人かなりラブラブになってくださいましたので一安心…百合的には言うことのない、何もごまかしのない完全な「百合」と断言できるものになっておりよろしいものでございました(さゆりさんが看護師として戻ってくる、という終わりかたもよろしいものでございました)
…そう、かおりさんは悩むことなく自然となぎささんをいつの間にか恋人と認識しておりまして、主任さんなども普通に「職場恋愛に云々」という言葉を使ってかおりさんも職場恋愛をしているという事実については特に違和感もなくその言葉を受け入れていたりと本人、周囲ともにその状態を普通に受け入れていらっしゃいました…これは少し驚きましたかも?

その他、なぎささんルートで気になりました、物語の本筋とは関係のないいくつかのことを特に脈略もなく書き連ねてみましたり…。
なぎささんがいきなり外科へ転任した際には別の人のルートに入ったのかとも思ってしまいました(実際、これはなぎささんルートだと確信を持つまで結構時間がかかりました)けれども、その外科はとてもよろしくない場所で、ハッピーエンド後に主任さんなどにより組織が改変されてしまわれておりまして、その点、かおりさんのいる内科というのは人間関係などの面ではとても恵まれていると感じさせられるのでございました。
なぎささんがかおりさんについて罵倒するシーンで、要領がいいというのがありましたけれど…そのとき同時に罵倒された2項目は解らなくもなかったものの、かおりさんの要領がいいとはとても思えません。
なぎささんが自殺をしようとしていたシーンでさゆりさんがなぎささんを罵倒して(上と違いこちらの罵倒には愛情が感じられましたかも)おりましたけれど、あみさんのやさしさをはねつけた…といったことを言っておりまして、かおりさん視点しかないこのゲームではそのシーンが確認できておらず、気になる…。
このルートで怖かったなぎささんより、やさしさを感じられました主任さん、ツンの中にデレが確かに感じ取れましたさゆりさんのお二人の好感度がむしろ上昇…次はこのお二人のルートを見ようという気持ちにさせられました。
かおりさんの部屋のグラフィックがずっと引っ越してきてばかりの頃と同じダンボールが積まれたもののままなことにずっと違和感を覚えていたのですけれど、エピローグのなぎささんの発言より、これは実際に開かずのダンボールがずっと積まれているということが発覚…いえ、それでしたら別に2年たってもそのグラフィックを使っていても構いません(何)
かおりさんは内緒にしていたこと、として交通事故のことなどをなぎささんに話しておりましたけれど、あれって内緒にしていたことでございましたか…さゆりさんなどに普通に話していた気がしたのですが…(さすがに男性恐怖症のことは言っておりませんでしたけれども)
なぎささんは無言電話などのことをもちろん謝ってくださいましたけれど、階段から突き落としたことについては何も触れず…では、あれはなぎささんの仕業ではないということになりますけれど、でしたらあれは何者の仕業…?(確かになぎささんが身体的に傷つくことをするとは思えない面もあり、ではあれは…やはり事故の加害者?)
かおりさんの夢に出てきた謎の(?)少女、最後には謝って消えていきまして、このときは「力になれなくて…」などと言われたものですからバッドエンドになったのかと思いましたものの普通になぎささんと幸せになり一安心…なもののその少女が夢に出なくなったのと同時に「癒しの手」の力がなくなったりした模様で、過去の交通事故の記憶が全く戻らなくって謎が解けなかったことなど同様、このあたりは別のルートでの課題となるのでございましょう。
あと、あみさんはともかく(エンディングはあみさん役の水野愛日さまが歌っておられますが/何)、山之内さんルートはあってよろしかったのでは…彼女も普通にメインキャラにしか見えません(そして彼女が何を描いているのかまだ具体的には触れられておらずこちらも気になる…)
…ということで引き続き次のルートを目指すわけでございますけれど、上で触れました様に主任さんもさゆりさんも好感度が上がりましてどちらを目指してもよろしいものの、ここはまずなぎささんルートでも無事元気になって看護師になっていたさゆりさんルートを目指してみようかなと思います。
この記事へのコメント
白恋ナギー先輩ルートクリアおめでとうございまーす!!

こんばんは!

ナギー先輩のBADなエンディングのアレはかなり衝撃的でしたね。
ちょっと、彩葉さん大丈夫かな?と心配してたんですが、無事にクリアなされたということで、何よりです。

さて、次はさゆりんルートと言う事ですが。
此方はCG付きのバッドエンドの出し方が微妙に特殊です。
もし、お困りの祭にはコッソリとヒントをお出しますので、最初は大いに頑張って下さい!

で、さゆりんなんですが……

めちゃくちゃ可愛いです!

コレは断言できます。
そして、主任さんも可愛いです!
先に主任さんの最初のノーマルエンディングを見た方が良いかもですが、どちらを先にやられるか、そこは彩葉さんにお任せします。

それでわ〜
Posted by 氷狩 at 2011年10月15日 20:08
氷狩さまへ>
う〜ん、そうおっしゃられますとなぎささんのバッドエンドに突入しなくてよかった、と一安心してしまいます…特に選択肢がかなり意味不明なものでございましたし、それにあの展開ではバッドエンドでは死人が出てしまいそうな予感が…。

さゆりさんルートは先ほど無事に終了いたしましたけれども…いえ、バッドエンドは私の心に悪いのでちょっと遠慮しておきましょう…。
やはりハッピーエンドが一番でございますから。

確かに、さゆりさんはとてもかわいらしいかたで…大好きになってしまいました♪
これは同じ声優さまが声をしていらした『ソルフェージュ』のまりさまと同じ傾向で…もちろんよろしいことでございます。

主任さんは今までのお話からもいい人だということは伝わってまいりますし、最後のルートとなりますし、そちらも楽しみにして進めてみます。
Posted by 桜乃彩葉 at 2011年10月17日 22:47
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