2011年10月30日

みんながいて、わたしがいる。この奇跡がアート。

先日読みましたコミックの感想です。
マリさんも登場…
□GA 芸術科アートデザインクラス(4)
■きゆづきさとこさま
 ○イラスト評価:★★★★☆(4.4)
 ○内容評価:★★★★☆(4.4)
 ○百合度評価:★★☆☆☆(2.3)
 ○総合評価:★★★★☆(4.0)

こちらは先日『けいおん!』のDVDなどとともに購入をしましたもので、過去に既刊を読んでおりますこともあり購入をしましたものとなります。
コミックスとしましてはおなじみとなっておりますまんがタイムきららコミックスとなっております。
こちらの作品の作者は以前読みました『棺担ぎのクロ。』と同じとなっておりまして、また以前アニメを観ておりましたり以前ゲームもしております作品となります。

内容としましては、彩井学園工業大学付属彩井高等学校の芸術科アートデザインクラスにいらっしゃる個性的な女の子たちのお話となります。
と、説明がやはり以前読みました第3巻の感想などと同じとなってしまいましたので、詳細な説明などは省略をいたします。
この巻でもやはり皆さんの賑々しい、美術の事柄を散りばめた日常が繰り広げられておりますけれど、ぶちさんなどが将来の進路について考えておられたりと、少し時の流れを感じさせるシーンもございます。
また、前の巻ではキョージュさんの境遇を垣間見ることになって少し不安になりましたけれど、この巻ではそのあたりは特に何もなく一安心…その代わり(?)如月さんの過去の思い出話を見ることができました。
その如月さんの思い出話や眼鏡を紛失するお話、あるいはあーさんと魚住さんの出会いのエピソードなど、今回は目で見えるものはやはり誰でも同じというわけではない、ということを考えさせられましたでしょうか…ちなみに如月さんは言うまでもなく視力が悪く、一方の魚住さんは色弱でございました…。
あと、やはりこの『GA』は巻頭以外のカラーページもしっかり掲載されておりまして、よろしい感じ…また、今回は随所のページで古代から現代に至るまでの服飾史についてカラーで解説が行われておりました。

お話のほうは皆さんよい意味で相変わらず、といったところ…保村さんがノダミキさんのお姉さんに惚れてしまうお話がいきなりありますけれど、こちらもそう大きなことにはならず一安心…(何)
この巻で個人的に特筆したいことは、上で触れましたゲーム版の主人公、マリさんが登場してくださったことでございましょうか。
ゲーム版やアニメ版のオリジナルキャラがその後原作に出てくる、というのは以前読みました『スケッチブック』でもみなもさんが登場されたりとときどき見受けられることでございますけれど、このマリさんというかたはその『スケッチブック』のケイトさんの様な元気で微笑ましい片言な日本語の女の子でございまして、とてもよいオリジナルキャラでございまして、原作やアニメに登場されても何ら違和感なく受け入れられると思ったよいかたでございましたので、こうして出てくださるのは個人的には大歓迎でございます。
ただ、出ていらしたのは1話のみ…短期留学という設定が生きておりまして、一つの思い出話として出てきただけでございました…でも公式に彼女の存在が原作で認められた、というだけでも嬉しいでしょうか(アニメでの動く彼女も観てみたいですけれど、せめてOVAとか…ダメ、でございます…?)
…あと、カバー下は相変わらず何かの雑誌風になっておりまして、そちらも面白いです…アグリッパ、といわれますと某御大将の出る作品が思い浮かんでしまうのですが…(何)

イラストのほうはよいものでございます。
百合的にはないとは思いますけれど、第3巻の評価はいくら何でも低すぎ…妄想を駆使すれば感じられないこともございませんから、このくらいでございましょう。
ともあれ、相変わらずよき作品でございました…それだけに、アニメ化されたきらら系作品でこの作品についてアンソロジーが出ないのはちょっと納得できないかもしれません(以前読みました『かなめも』も出ておりませんけれども…)
…そういえば、上で触れました『棺担ぎのクロ。』という作品について、第3巻が2009年の3月発売予定からずっと延期になり続けていたのでございますけれども、帯によりますと来年の1月27日に発売予定となった模様…?(約3年も発売延期とは…)
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