2011年11月04日

ゆりキャン

先日読みましたコミックの感想です。
ちょっと過激?
□ゆりキャン 〜ゆりかのキャンパスライフ〜(1)
■原田重光さま(原作)/瀬口たかひろさま(作画)
 ○イラスト評価:★★★☆☆(3.2)
 ○内容評価:★★★☆☆(3.3)
 ○百合度評価:★★★★☆(4.4)
 ○総合評価:★★★☆☆(3.4)

こちらは過日色々なものとともに購入をいたしましたもので、帯に「百合」と明記されておりましたことから購入をいたしましたものとなります。
コミックスといましましては『コンチェルト』や『スノーホワイト 〜君に舞う雪〜』と同じものとなっております。
先日読みました『百合缶Feuille』とタイトルの響きが何となく似ておりましたので、この機会に未読でしたのを読んでみました(何)

内容といたしましては、何といえばよろしいでしょうか…作中で表現されるところの「女スケコマシ」と呼ばれる女のかたを描いた作品となっております。
物語の舞台は白泉女子大学という、生徒数10,000人を誇るらしい大学でございまして、こちらは女子校ということもあってか百合な思考を持つかたが多数通っているといいます。
主人公のゆりかさんもその大学に通う一人でございまして、外見はほんわか素敵なお姉さま、といったところでございましょうか…表紙の雰囲気でございましたら、私もやられてしまいかねません(何/実際、購入時に表紙の彼女に惹かれた面がかなり大きかったですし…)
その彼女本人は特に百合的思考のない、普通に(?)彼氏がほしいとか思ったりするかただったのでございますけれど、雰囲気なのかオーラなのか、男の人にはさっぱりモテないながら女の人に好かれやすい体質(?)を持っております…幼馴染さんの過去の回想から、それは幼い頃からその様子でございます。
この様な体質を持った人は他にもどこかで見ました様な…と思いましたら以前読みました『ふ〜ふ』のお姉さんでございますね(何)
とはいえこれまでは女の子に好かれるとはいっても特にその道には歩んでいなかったのでございますけれど、ある日父親の会社が倒産してしまい学費どころか食費や家賃などすら支払えない状況となってしまいます。
そのために彼女が選ぶことになった道が、冒頭で触れました「女スケコマシ」として生きるということ…正直、私には「スケコマシ」の意味がちょっとよく解っていないところがあるのでございますけれど、要は大学内の女の子たちをたぶらかしてお金を巻き上げてそれで生きていく、というちょっと人の道から外れてしまっている生きかたでございます。
…ゆりかさんの名誉のために書いておきますと、そうして生きることになったのは彼女自ら望んで選択したわけではなくって、父親にそうする様に勧められて、生活のうえで仕方なく…なのでございました。

お話のほうはそのゆりかさんが様々な女の子をたぶらかしていかれる様を描いたコメディな雰囲気のお話となっております。
ただその描写はかなり過激でございまして、ちょっと眉をしかめてしまうシーンも多め…同人誌でございましたら確実に年齢制限がついてしまうはずのレベルでございますので、このあたりは注意が必要でございます。
上で触れました様にゆりかさんは元々百合な思考の持ち主ではなくその様な生きかたも不承不承といったところだったのでございますけれど、その様な生活が続くうちに次第にノリノリになってまいります…天性の才能があった、というところでございましょうか。
そのお相手は様々でございますけれど、一応本命は幼馴染の女の子、になるのでございましょうか…そのかた、沙織さんは他のかたよりはまだ比較的正常な思考を働かせているのですけれど、でも自分で百合ではないと言う割には一番百合なかたかもしれません。
沙織さんはついには住む家までも追われてしまったゆりなさんを自分のお部屋に迎え入れたりしてあげていたのでございますけれど、そのゆりなさんが日々違う女の人のところで一夜をともにされるのがもちろん気に食わず、ついには彼女を追い出してしまわれます。
ところがその沙織さんがゆりかさんとは別の女の子な女たらしにやられそうになり…というところでこの巻は終わっております。

イラストは悪くございません。
百合的にはどうでございましょうか、これはかなり不純な方向と言わざるを得ない気がいたしますけれど、でも沙織さんのゆりかさんを想う気持ちなどはまっすぐなものでございますし、それ以外の点についても不純とはいえ百合なのは確かでございます(何)
ともあれ、描写が過激でございましたりそもそも題材がアレでございましたりいたしますけれど、基本的にはかなりおバカで笑えるといえば笑える作品ではございます…そう悪いものでもないかもしれません(おバカなのは間違いございません…ここまでおバカな作品も珍しいです/何)
この記事へのコメント
ゆりキャンにはかなーりはまりました。。
本来、純愛系の「青い花」とか「ささめきこと」とかが好きだったのですが、やはり単純に笑えるものもかなりイイかも、ということで単行本まで買ってしまいました。ゆりかがコマす時のキメ台詞最高です。あと、茜の関西弁たらし込みが超笑える。おバカですけど名作かもしれません。
Posted by to-ri sugari at 2012年10月22日 00:27
to-ri sugariさまへ>
この様な辺境のサイトへいらしてくださりありがとうございます…♪
『ゆりキャン』については確かに相当おバカな作品でございますね…ここまでおバカな作品は私の持っている作品でもそうはございませんかも?

でも、やはり単純に笑える、という作品もやはりよろしいものかと思います…私の日誌での評価はやや低めになっておりますけれど、それでもおバカで笑える、というのは間違いないところかと思いますし…♪
Posted by 桜乃彩葉 at 2012年10月22日 23:59
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