2011年11月05日

ゆりてつ

先日読みましたコミックの感想です。
描写が細かい…
□ゆりてつ 私立百合ヶ咲女子高鉄道部(1)
■松山せいじさま
 ○イラスト評価:★★★☆☆(3.4)
 ○内容評価:★★★★☆(3.7)
 ○百合度評価:★★★☆☆(3.0)
 ○総合評価:★★★☆☆(3.4)

こちらは過日『けいおん!』のDVDなどとともに購入をいたしましたもので、何となくよさそうに感じられましたので購入をしてみましたものとなります。
コミックスとしましては『貧乏姉妹物語』などと同じものとなります。
先日読みました『ゆりキャン』に続いてタイトルのはじめが「ゆり」繋がりということで、この機会に未読でしたのを読んでみました(何)

内容としましては、鉄道部の女の子4人の部活動を描いたお話となります。
物語の舞台はタイトルにもなっております私立百合ヶ咲女子高等学校…東京の立川駅と豊田駅という駅の間にある百合ヶ咲女子高前駅という駅のそばにある学校となっております。
この作品は基本的に学校以外全て実際にあるものをそのままの名前で描いておりますので少し気になって、珍しく自分から調べてみましたところ、確かに立川駅と豊田駅という2つの駅は実際に存在するものの、その間にある駅は日野駅という模様…どうやらこの駅をつぶしてしまい代わりに物語の舞台となる学校の駅にされたご様子?
ともあれ、主人公はその学校に通う、新入生の日野はつねさん…今思えば、日野駅をつぶしたのでこの様な名字をされていらっしゃるのかもしれません(何)
はつねさんは電車で3時間もかけて茨城県から学校に通っている女の子…どうしてそこまでしてこの学校に通っているのかといえば、制服がよかったからだそうでございます。
その彼女はドジっ子の気配が見られまた方向音痴でしたりいたしますけれど、基本的にはかわいらしくていい子でございます。
彼女は特に鉄道などに興味はなかったのでございますけれども、入学して早々に出会いました3人の女の子に誘われるままに鉄道部に入ることになり、さらに部長にまでなることになったのでございました。
…ちなみに、はつねさんが入らなければ部は成立しなかった模様で、そういうこともありやや強引な勧誘が行われたご様子…(何)

その3人は全員はつねさんと同じ高校1年生で、もちろん鉄道好きな女の子たち…まずは石塚まろんさんという食べるのが大好きな女の子で、ですので鉄道関係でももちろん駅弁が一番好きなご様子の、元気な女の子でございます。
次はお嬢さまな雰囲気の漂う能登まみこさんでございまして、こちらは同時にややツンデレの気も見えます、写真を撮るのが特に好きなご様子のかたとなります。
最後はクールな雰囲気で頭のよい、でも実はアニメなどの大好きなちみっこの鶴見はくつるさん…こちらの子は特に鉄道に乗るのが好き、といったご様子でございましょうか。
この3人は高校入学以前から知り合いでございまして、その出会いの物語も作中に収録されておりましたけれど、やはり鉄道が縁になって仲良くなられたのでございました。
…ところで、皆さんの名字について、はつねさんは上で触れた意味があるといたしまして、はくつるさんは鶴見線とするとして、他のお二人は…まろんさんは、まさか大食いで美食家ということで、というわけではございませんよね…?(それ以上に少しどころではないほどに引っかかるのはまみこさんでございますけれども…みょ、名字に特に意味はない、ということでございましょうか?/何)

お話のほうは、その百合ヶ咲女子高鉄道部、通称「ゆりてつ部」の皆さんの活動風景を描いた作品となります。
基本的に列車に乗った皆さんが色々なところを旅する風景が描かれている、と思ってくださって大丈夫でございます…そして作中に出てくる地名や駅名、列車名などは見る限り全て実在のものをそのまま描いているご様子でございますので、読んでいてこちらも旅をしている気分になれるのではないかなと思います。
中心はそういうった列車や駅など色々な場所の風景でございますけれど、仲のよい4人の女の子が楽しく旅をしている、という姿もまたとてもよいもの…はつねさんもすぐにこちらの世界に惹かれ、また3人ともすぐに仲良くなっていらっしゃいます。
作中ではまずブルートレインに乗って北海道へ向かってそこから秘境駅を訪ねるところからはじまり、立川駅から多摩モノレールに乗ったり、銚子電鉄のレポートを書いたり、夏休みには近江鉄道へ乗ったりしております。
その近江鉄道のお話で「聖地巡礼」と称して豊郷というところへ行っていたのでございますけれど、これはあれでございますか、この作品と同時にDVDを購入しております『けいおん!』の校舎のモデルとなったところ…以前読んでおります原作しか手にしていないときには意味が解りませんでしたけれど、アニメを観てみますとこれは確かにそのものでございます…。
…はくつるさんがアニメなど好きなかたということもあり、他にも随所にアニメなどのネタが散りばめられている様子(とある何とか、は個人的に好きでない作品でございますので非常にどうでもよろしいですけれども/何)…私にも解るネタも少々ございまして、「ソロモンよ!私は帰ってきた!」はよいといたしましても「マミる」はちょっとひどいです…(何)

イラストは悪くございません。
百合的には特定のカップリングはないかと思いますけれども、皆さんが賑々しく旅をしていらっしゃる様子はよきものでございます。
ともあれ、私は鉄道などには詳しくないのですけれども、それでも楽しく読むことができる、よき作品でしたかと思います…鉄道や旅の好きなかたでしたらより楽しめるのではないかなと思います(素人目に結構しっかり描かれている様に感じられましたから)
タイトルから百合な作品をイメージしてしまいますけれど、果たして本当に百合をイメージされてこのタイトルをつけたのかどうか(一応部活の名称の略称ということではございますけれど)…確かに、女の子たちが仲良くしている姿は百合も感じられますけれど…?
…同じ作者さまの出していらっしゃる『鉄娘な3姉妹』という作品にもまみこさんが出ていらして、鉄道好きに至る様子が描かれているそう…少し気になりますかも?


また、こちらも読みましたので…。
こちらも描写は細かめ…
□鉄道むすめ 〜Terminal Memory〜
■MATSUDA98さま(著)/トミーテック(原案)
 ○イラスト評価:★★★★☆(3.5)
 ○内容評価:★★★☆☆(2.5)
 ○百合度評価:☆☆☆☆☆(0.0)
 ○総合評価:★★☆☆☆(2.3)

こちら過日『百合姫』などとともに購入をしましたもので、何となくよさそうに感じられましたので…というより、これの購入の前日に購入した同人誌の作者さまの作品でしたので購入をしたものとなります。
コミックスとしましては『やまンこ!』や『よつばと!』などと同じ電撃コミックスでございます。
作者は以前読んでおります同じコミックスの『ほのかLv.アップ!』を描かれたかたでございます。
…上の作品を読みました際、そういえば鉄道関係のコミックがまだあった様なということで思い出しましたので併せて読んでみました(何)

内容としましては、鉄道の駅員や運転手をする女のかたがたを描いた作品となります。
原作はどうやらDSのゲームっぽく、それのコミカライズ版となるみたい…女のかたがたはもちろん架空の登場人物でございますけれど、そのかたがたが働く鉄道路線は実在のものでございます。
作中では3つの路線が登場…銚子電鉄と三陸鉄道、広島電鉄でございます。

主人公はその3ヶ所で働く女のかたがた…と思いきや、彼女たちを取材する男の記者が主人公で、彼女たちを取材する、というかたちだったのが残念…。
その女のかたがたもなかなかよく、それに上の作品同様に鉄道関係のことなど素人目にもなかなか詳しく描かれておりまして、そのあたりの描写は面白く感じられたのですけれど、やはり主人公が私には…。

イラストのほうはなかなかよきものです。
百合的には全くない、でしょうか…私の購入する作品で百合度が0になるなんて、そう滅多にあることではないのですが…(これとかもありましたか…でもそちらは以前読みました第2巻で少し上昇したみたい?)
ともあれ、題材としてはなかなか面白いものだったのですけれど、描かれた形式が個人的には少々残念でございましたでしょうか…上の作品を読んだ後でございましたのでよりそう感じてしまったのかもしれません。
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