□さばげぶっ!(1)
■松本ひで吉さま
○イラスト評価:★★★☆☆(3.0)
○内容評価:★★★☆☆(3.4)
○百合度評価:★★★☆☆(2.8)
○総合評価:★★★☆☆(3.2)
こちらは過日『ゆるゆり』などとともに購入をいたしましたもので、『百合姫』の編集者がお勧めされておりましたことから購入をしてみました作品となります。
コミックスとしましては『野ばらの森の乙女たち』と同じものとなるみたいで、コミックのサイズもそれらと同様に私が普段購入しておりますものよりも少し小さめのものとなっておりました。
内容としましては、ひょんなことからサバゲー部へ入部してしまうことになった女の子を中心にその部を描いております。
主人公の園川モモカさんはどうやら転校を繰り返していらっしゃる高校生の女の子で、今回また新しい高校へ編入をすることになった女の子でございます。
性格はどうなのでございましょう、表面上は皆さんと合わせようとするいい子に見せようとするものの、内面は毒舌かつめんどくさがりやとなるのでしょうか…部活なども馬鹿馬鹿しいという目で見てしまっております。
外見のほうは、作中にございます作者さまへの質問コーナーに「モモカがペ●ソナ3の女主人公に見えてしかたありません。」という質問(?)がございました様に、髪型など以前しております『P3P』の女の主人公さんに似ていらっしゃるかもしれません(ちなみにその質問コーナーは結構おバカなものが多く面白いです/何)
ともあれその様な彼女なのでございますけれど、ひょんなことからサバゲー部の部長でございます鳳美煌さんに気に入られてしまい、しきりに入部を進められてしまうことになります…もちろん最後は押し切られてしまい、入部することになるのでございました。
美煌さんの目にはモモカさんはかなりのセンスがあるという印象みたい…いえ、本人には自覚が全くないながら、お話を読む限り確かに天性のセンスが感じられます。
ちなみにサバゲー部とは言うまでもないかもしれないながらサバイバルゲーム部の略でございまして、この作品のタイトルもそれからきております(『Survival Game Club!』の略…)
部長となる美煌さんは外見はかなり美しいお嬢さまといった雰囲気で、共学ながら数年前までは女子校だったというその梧桐学園の女子生徒たちに絶大な人気を誇っております(その美煌さんにつきまとわれていたモモカさんが周囲の皆さんにいじめられる、という流れはお約束でございましょうか)
ただその中身はもうサバゲーのことしか考えていない、サバゲーバカといった趣…ちなみに単位不足で留年されております。
現在のところ登場している部員さんはその美煌さんの他に、まずは経堂麻耶さんというかなりきれいなかた…グラビアモデルをしていらっしゃるといいますけれど、今のところ作中では初登場のお話以外ではあまり出番がなく印象に残っていないかもしれません…。
もうお一人は春日野うららさんというかたでこの子は外見はかなりかわいいながら内面はかなり黒い印象…いえ、モモカさんもそう人のことは言えない性格をしていらっしゃいますけれども。
うららさんは当初美煌さんのことがお好きでその美煌さんに気に入られている様子のあるモモカさんをかなり敵視しておりましたけれど、あることがきっかけで好きな対象が美煌さんからモモカさんに変わってしまいまして、以後彼女にべったりになってしまわれました。
百合的には彼女がよろしい感じなのではございますけれど、モモカさんには全くその気は見られませんし、それにまたうららさんの雰囲気が以前コミカライズ版を読んでおります『Candy boy』の咲夜さんやかつてしております『トリスティア』のネネさんの様にしか見えなくって、つまりそういう役回りでございます(役回りとして一番近しいのは以前読んでおります『イカ娘』の早苗さんでございましょうけれども/何)
…あとはカモちゃんという美煌さんのペットなカモノハシらしきかなり凶暴な生物がいらっしゃいます…哀れなことにその後モモカさんのペットとなるのでございました(哀れなのはモモカさん、ということで…)
お話のほうは、その様な皆さんのサバゲー部としての日常を描いております。
とはいいましてもまだ本格的にサバゲーをしているシーンは描かれていない気がいたしまして(質問コーナーでもその点には触れられておりました)、その様な個性的な皆さんが繰り広げる愉快な日常のお話、と受け取って構わないかなと思います。
はい、この作品は完全なコメディ作品でございまして、その面ではかなりおバカな、気楽に読める面白いお話となっております。
…でも、銃などの説明は結構細かいかも?
イラストは悪くございません。
百合的には上で触れました様にうららさんなのでございますけれど、第2巻予告を見ます限り、メインカップリングはモモカさんと美煌さんになるみたい…?
ともあれ、百合的には多少ある程度の作品ながら面白いものであるということは間違いございませんでしたので、引き続き第2巻も購入をしていこうと思います…ちなみに第2巻は12月発売予定と書かれておりましたけれど…?
…この作品、以前読みました『野ばらの森の乙女たち』と同じコミックスだということからも解ります様に『なかよし』で連載されているらしい、いわゆる少女マンガのはずなのでございますけれど、作品の雰囲気から全くその様な気配は感じられず、完全なコメディ作品にしか見えないのでございました(電撃コミックスとかそういわれても何の違和感もない…/何)
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