□くらいもり、しろいみち
■由多ちゆさま
○イラスト評価:★★★☆☆(3.0)
○内容評価:★★★★☆(3.5)
○百合度評価:★★★★☆(3.5)
○総合評価:★★★☆☆(3.4)
こちらは過日『けいおん!!』のDVDなどとともに購入をしましたもので、百合が確実な作品ということもあり購入をいたしましたものとなります。
コミックスとしましてはおなじみとなっておりますまんがタイムきららコミックスではございますけれども、こちらは「つぼみシリーズ」という独立したレーベルとなっております。
内容としましては、お互いにちょっと変わったところのある二人の女の子のお話、となるでしょうか。
主人公の桂木翔さんは高校2年生の女の子でございまして、長い黒髪で眼鏡をかけた…といえばよい感じもするのでございますけれども、かなり暗く無気力な雰囲気を持った、無口でお友達もいないかたとなります。
帯などの説明ではさらに社交性も皆無で恐ろしく捻くれ者という散々な紹介…きのこまで生やされておりましたし、じめじめしているということなのでございましょうか…。
趣味なども特になく勉強のみをする日々という、何だか私の物語にもいらっしゃる様な気のするタイプのかたなのでございますけれど、その様な翔さんは母と妹のいる家でも孤立をしてしまっており、空気が悪いのでそういうときは近くの公園へ行ってしまわれます。
その公園、普段は誰もいないらしいのですけれど、冬休みを迎えたある日に行ってみますと何と人影が一つございました。
対人恐怖症でもあるそうな翔さんは逃げようといたしますけれど、その前にその人に声をかけられてしまい、それが縁となってそれから冬休みの間毎日そこでその人に会うことになったのでございました…。
その公園にいらしたのは千波留さんという翔さんと同い年らしい女の子…名字はまだございません(何)
短めの髪をされたなかなかきれいなかたでございますけれど、妹さんなどのお話によると幽霊に間違われている節がございます…?
幽霊に間違えられるということもあり、全体的に白いイメージ…翔さんが服装も含め全体的に黒いイメージでございますので、ここで対になっているのでしょうか。
性格は無邪気で私は天然さんに感じられましたけれど、帯には「か弱い暴君」、裏表紙には「振り回し系無邪気さん」なんて説明がされておりましたっけ…ちなみに目が見えないかたでもございます。
千波留さんは冬休みの間この町に戻ってきたらしく、はじめて公園へ姿を見せた人を好きになろう、と考えていらしたそう…それがあってかどうかは解りませんけれど、千波留さんははじめからずいぶん翔さんに友好的でございます。
一方の翔さんはあの様な性格でございますのでかなりぶっきらぼうでしたりいたしますけれど、でもやはり気にはなるらしく毎日会いにいっていて、そのうちに人と接したりすることを避けていた気持ちに変化が生じたご様子…?
お話はその様なお二人の冬休みの交流を描いたもので、千波留さんが天然で明るい雰囲気を放ってはおりますけれど、物語のほうは全体的にかなり暗い雰囲気な気がいたします…同時に購入しておりますつぼみシリーズで以前読みました『トラにツバサ』を先に読んでしまったからその様に感じられるのかもしれません。
それに、千波留さんは冬休みの間帰ってきている、ということで最終話…冬休みの終わりにはやはり帰ってしまわれるわけで、ラストは二人が離れ離れになってしまう、というものでございます…。
作品の雰囲気上淡々としたものではございましたけれども、少なくともハッピーエンドではないかと思われ…その後、お二人がまたお会いすることはありましたのかどうか…(でも翔さんには確実に変化が起きたわけでございますし、悪い終わりかたというわけでもなく…)
と、この作品はこの1冊で完結なのでございますけれども、最後には描きおろしとして妹さん視点のその後のお話があったり、カバー下には千波留さんの髪の長かった頃を思い返す4コマが収録されたりしております。
イラストは悪くございません。
百合的にはもちろん翔さんと千波留さんのお二人の関係でございます。
ともあれ、これは私が読みました作品たちの中ではかなり独特の暗い雰囲気を持った作品ではございますけれど、悪いものではないかと思います。
とっても大好きな、最近お会いできない日々が続いておりましてさみしゅうございますけれどもご無事をお祈りしておりますあのかたもしていらっしゃいます『セブンスドラゴン2020』のほうはいよいよ地下帝竜へ挑みますことに…技術班の力により相手は全力を出せなくなったといいますけれど、尻尾と胴体、そして正面と3回戦うことになります。
レイミさんがずいぶん個性的なキャラでございましたけれども、ともあれいずれも問題なく倒すことができて、これで残りの帝竜は1となるのでしょうか。
皆さんと都庁へ戻りますと、大怪我をした人が都庁へやってまいりました…アメリカ大統領のそばにいた女性に見えたのですけれど、幼い子と言われておりました…?
その人は技術班が対処をし、アサミーナさんたちは帝竜の生体サンプルをキリノさんのところへ持っていきますことに…でもその前に都庁を見て回ることにいたします。
あのツンデレ作業員さんが悲しみを乗り越えようとしていらっしゃるのを見ますととても切ない…また、今回は大男さん(何)にスカイラウンジへ呼ばれましたっけ(ガトウさんには及びませんけれど、彼は彼でなかなか渋くよいかた…)
また、施設改装も可能となりましたけれど、新バトルスキルが得られる場所の改装に資材が1足りませんので、ひとまず見送り…SKY居住区でしたら改装できますけれど、その様なものを改装しても得るものは少ないですから…。
…ちなみにこのあたりからBGMをミクさんのものから元へ戻しました…後半の都庁BGMや戦闘のBGMがいずれもそのままでかなりよろしいものでございますので(特に都庁のものはあの様なことがあった後の切なさを感じさせます…ツンデレ作業員さんと話していると泣けてしまい…)
と、あの地下帝竜が消滅したということは、これまでかの者の胴体が邪魔で進めなかった地下道が進める様になったということで、キリノさんのところへ行く前にさらにそちらへも行ってみました…宝箱を回収できました(そういえば過去のダンジョンに出る敵のBGMは古いもののまま…)
そうしてキリノさんへ生体サンプルを渡しますと、そのまま最後の帝竜討伐作戦へ移行…最後の帝竜は氷の世界になっているという台場にいるそうでございますけれど、その前にいくつかのクエストを受けられましたので、まずはそちらからでございます。
まずは研究者からの依頼でこれは手持ちのアイテムを渡せばすむものでございました。
次はカティアちゃんからの依頼で、SKYの人々の寿命を延ばせないかと、かつて彼女たちのことを開発した博士のPCを探してデータを回収する、というもの…こちらは結果的にはSKYの人々には適用できない方法でしたけれども、でもカティアちゃんの人間らしい一面が見られてよろしゅうございました。
その後カティアちゃんからスカイラウンジへのお誘いがあり…アオイさん亡き今、やはり彼女が私にとって名のあるキャラの最後の希望でございます…(ミヤさんなどはイベントなしでございましょうし)
最後はキリノさんからの依頼で、人竜Mがかつて人だった頃の想い出のある絵本を探すというもの…今回の3つのクエストはいずれも都庁内で完結する楽なものでございました。
この後キリノさんからもスカイラウンジへのお誘いがあり…彼も悪いかたではございませんよ?
クエストもあっさり終わってしまいましたので、ついに台場へ…と、台場へ入った瞬間に第7章へ移行いたしました。
台場は完全に凍りついた世界でございましたけれども、ともかくそこでドラゴンを1体倒してから都庁へ戻りました…これで施設を改修、新たなバトルスキルが得られました。
それでバトルスキルは全て得られた様子で、さすがに強力なものが得られました…例えばサムライのアサミーナさんは全体攻撃技ができましたし、トリックスターのラティーナさんは8回連続攻撃技を得られましたし…(特に後者は、アサミーナさんの旋風巻きとあわせ、これでもうあの経験値の多い敵を取り逃がす心配はないでしょう…ただ、台場にはその敵が見当たりません/何)
また、ラティーナさんにサクリファイスというスキルが生じたのですけれど、敵に9,999のダメージ+味方全回復と引き換えに自分が消滅するそう…この消滅とはもう二度と復活できない、ということなのでございましょうか…(でしたら誰がその様なものを使うというのか…キャラは一応何人も作れますので使い捨て扱いです?)
スキルを得てまた台場へ戻って凍りついたショッピングモールを進みますと、なぜか人の状態の、でも表情は以前と較べて暗い状態になっている人竜Mが出現…意味ありげなことを言って奥へと消えて行きまして、かの者を追うことになりました。
奥のドラゴンを倒しつつ彼女と会話をしていきますけれど、完全に力に飲み込まれた、悪役によくありがちな状態になっている模様…ともあれここでは彼女と戦うことはなく、帝竜の直前で消えていきました。
このダンジョンのほうは敵が強めで経験値がたくさん得られましたのでレベル上げをしなくても普通に歩いているだけでレベルが上がっていきましたのでもう先へ進み、帝竜を倒すことに…先の第6章といい、ダンジョン内で起こるイベントも少なめに感じられ、最近展開がはやい様な、あっさりしている様な気がしてまいります。
ともあれ最後の帝竜との対決でございますけれど、奥義を使うと相手は全ての能力が下がったり眠ったりしてしまいますのでかなり楽に倒すことができたのでございました…結局、最後の帝竜に至るまで、相手の思惑など全く読み取れないままに終わってしまいました…。
…ここで現れた、人間の頃の姿をした人竜Mはアサミーナさんたちとカティアちゃんだけの胸の内にとどめることにいたしました…あれは一種の幻影でしたのかもです?
これで全ての帝竜を撃破したということになりまして、都庁へ戻りますとカティアちゃんやキリノさんだけでなく住民も大歓迎をしてくださいました。
お部屋へ戻りますと、かなさまとラティーナさんの台詞がさらに変化…照れていらっしゃるご様子です?
ここでまた新たな施設改修ができる様になりましたけれど、スカイラウンジレベル2が気になりましたのでムラクモ居住区を後回しにしてそちらを回収してみました…資材不足でどちらかしか作れなかったのです。
すると、スカイラウンジにちょっと怪しげな部屋ができまして、そこでアサミーナさんが特定の人物を指定して甘いひとときをすごすことができる様になったのでございます…そういえば説明書にデートができると書いてございましたけれど、この様な後半になってからでござましたか…。
呼べる人物はパーティメンバー及びこれまでアドレスを貰った人たち…アサミーナさんなのでございますからもちろんかなさまをお呼びいたしますけれど、かなさまがやはりかわいいです。
パーティメンバー以外の人とデートをすると何かメリットがあるのか気になりまして、でもアサミーナさんのお相手はかなさまだけに決まっておりますのでどうしようか悩みました結果、リーダーを一時的にラティーナさんへ変更する…という手もありましたもののあえてそれはせず、ここは一番親しいはずのカティアちゃんとデートをしてみました(カティアちゃんとでしたら…まだいいですよね?/何)
その結果、特に何も起こりませんでしたので、他の人とのデートはしなくってもよろしいでしょうと判断…アサミーナさんのお相手はかなさまだけでございますから。
そして翌日…ここから第X章となりましたけれど、ついにキリノさんがドラゴンクロニクルというものを完成させ、東京タワーの結界を破る手だてができたといいます。
昨日はここで終わりましたけれど、章の名前といい、皆さんとの会話といい、これが最終決戦になるのは間違いなさそうでございましょうか。
ただ、何人かの人が西東京が手付かず状態なのを気にされておられたり(確かに西東京は赤いまま…)、行き先の空き枠があと2つあったりするのが気にかかります(一つは東京タワーでしょうけれど、もう一つは…?)…まだ何かもう一波乱あるのかもしれません。
気になるといえば国分寺のドラゴン残数1がどうしても消えませんし、大丈夫でございましょうか(他の箇所は全て0になっております)…オーヴァ。
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