□スキマノスキマ
■稲井稲井さま
○イラスト評価:★★★☆☆(3.0)
○内容評価:★★★☆☆(3.3)
○百合度評価:★★★☆☆(3.0)
○総合評価:★★★☆☆(3.1)
こちらは過日『けいおん!!』のDVDなどとともに購入をしましたもので、帯に「百合」と明記されておりましたことから購入をしましたものとなります(正確にいえば「ぼんやり百合色」でございますが)
コミックスとしましては『いおの様ファナティクス』の様に大判サイズな電撃コミックスとなっております。
内容としましては、不思議なことの起こる女の子たちの日常を描いたお話となるでしょうか。
主人公は二人の、同じ高校に通うそして同じクラスの女の子…穂高ひいろさんという髪をツインテールにされた子と、遠本倫さんという短めの髪をされた子でございます。
このお二人のうち、倫さんにはとても不思議な体質が備わっておりまして、それが作中で「モテ期」と表現されていた現象…個人的にこの表現はあまり好きでない言葉なのでございますけれども(何)、これは人間から好かれるというわけではなくって、その他のものから好かれることになる、というものだったりいたします。
つまり、鳥など動物が自然と寄ってきたり、ボールなどが非生物まで自然と寄ってきたり…これはモテ期とかそういうものではなくって、ものを引き寄せる能力です?
…ちなみにその「モテ期」という表現については、この作品のマスコットな気がいたします猫のすきま(こういうお名前…/何)が猫っくりさん(何)によって出したお名前でございました(何)
その倫さんの体質に興味を持ったのが学校でも有名な変わり者な先生の沢田先生…以前アニメを観ました『ゆるゆり』の爆発教師に似た雰囲気の女の先生でございますけれど、こちらは色々実験はされますものの爆発は起こしません(何)
いえ、倫さんをはじめに気にしましたのは上でも触れました沢田先生の飼い猫(ですよね?)のすきまでございましたっけ…ともあれ変わり者ながら博学な沢田先生によって時にはその体質を利用されたり、あるいは最終的には解決に導いてもらったりいたしました。
お話はその様な不思議なことが起こりながらも、基本的には女の子たちのゆるめの日常を描いた、帯に書かれておりました様に「ぼんやり百合色、うっすら不思議なDays。」といった雰囲気のものとなっておりますでしょうか。
最終的にはその現象にはきちんと理由付けされまして演劇を通じて解決するのでございますけれど、このあたりの設定はなかなか面白いです。
百合的にも、たしかにぼんやりとした感じで感じられますかも…ちなみにこの作品はこの1冊で完結でございます。
と、最後には読み切り作品として『御縁がありますように』という短編が収録されております。
こちらは人と人とを結ぶ縁が糸として実際に見える眼鏡と、それを切ってしまうはさみのお話で、登場人物は上の作品と共通しておりますながら、全く別のお話…この短編の登場人物を元にして上の作品ができあがったそうでございます。
主人公は緋色さん(こちらでは漢字…)と、上の作品では脇役でございました仁科カオルさん…このお二人は糸ではなくかなり頑丈な鎖で結ばれておりましたので、こちらのお話のカップリングはこのお二人です?
あと沢田先生も出てまいりましたけれどこちらではすこしやわらかい雰囲気かもしれず、倫さんは一種の黒幕扱いです?
イラストは悪くございません。
百合的には帯にもございました様にぼんやりその様な感じがございますかも…メインのお二人がいつも一緒でよい縁で結ばれている、といった雰囲気でございます。
ともあれ、こちらはなかなか悪くないお話でしたかと思います…少し不思議なものはよろしいものでございます。
また、同時にこちらも読みましたので…。
□バガタウェイ(7)
■古日向いろはさま
○イラスト評価:★★★☆☆(3.4)
○内容評価:★★★★☆(3.8)
○百合度評価:★★★☆☆(2.7)
○総合評価:★★★★☆(3.5)
こちらも上の作品と同時に購入をしましたもので、過去に既刊を読んでおりますことから購入をしましたものとなります。
コミックスとしましては『スケッチブック』や『あまんちゅ!』『ひらめきはつめちゃん』などと同じものとなります。
…上の作品を読みました際にラクロスを体育の授業でしているシーンがございまして、そういえばラクロスが主題の作品がございましたっけ、と思い出しましてこちらも読んでみました(何)
内容としましては、筑紫学園という福岡県の高校の女子ラクロス部のお話となります。
と、説明がやはり以前読みました第6巻の感想と同じとなりましたので、詳細な説明などは省略をいたします。
この巻では夏休みを迎えた皆さんが、部活ものの夏休みの過ごしかたといたしまして恒例となっております合宿を行うお話が中心となっております。
この作品はたくさんある部活もののコミックの中でもかなりその部活…ラクロスというスポーツについてしっかり描かれておりますので、この合宿でももう9割くらいはしっかりしたトレーニングなどの様子が描かれております(残り1割は海で遊んだり…?)
男子ラクロス部のOB(といってもほとんどはおなじみ商店街のおじさんや肉親でございますが)を呼んでハードなトレーニングが繰り返される日々…いえ、これは本当にハードなものでございますよ?
さらに、かなり癖のあるOBさんが呼ばれておりまして、このかたはほぼ雫さんとキャプテンさんの専属…お二人に決定的に足りないもの、闘争心を植え付けようとされます。
最終的にそれはある程度上手くいった様子でございますけれども、闘争心と言われると私はどうしてもこの作品を思い浮かべてしまいます…月光蝶である!(何)
そうした厳しい合宿も実りあるものとして終わりまして、この巻の最後では夏の一大イベント、そして3年生の最終戦となる大会の九州大会が開催されます。
この大会はかなり大きなものなのでございますけれど、現実の世界にはまだまだラクロスが認知不足ということもあり九州大会などというものは存在しないそう…。
ともあれこちらの大会はまず4つの学園ごとにグループを2つに分け、その4学校でリーグ戦を行う、という形式…その上位2チームずつ、計4校が決勝トーナメントを戦い優勝を決める、というものでございます。
この巻ではそのリーグ戦表が決まり、筑紫学園は開幕戦を戦うことになりその幕がいよいよ開いた、というところまで…ちなみに対戦相手はかなり癖のある、怖そうなところのあるところみたいです?(以前没収試合があったりしたそう…)
イラストは悪くございません。
百合的については、この作品はもう完全に熱いスポーツ部活ものとなっておりますので、チームとしての絆などを見ていけばいいとは思いますけれども、それでも雫さんとアニスさん、あるいはキャプテンさんと副キャプテンさんのお二人の関係はとてもよろしゅうございます…特に後者のお二人の関係がとてもよろしいのですけれども、副キャプテンさんに対しては変な男が惚れてしまっており、おかしなことにならないのを願うばかりでございます(この男たちが合宿に一緒にきていたのが不思議…)
ともあれ、いよいよ大きな大会がはじまるということで…3年生が引退したらさみしい、という描写もございましたけれど、まずはこの大会がどうなるかでございましょう。
とっても大好きな、でも最近お会いできない日々が続きましてとってもさみしゅうございますけれどもご無事をお祈りしておりますあのかたもしていらっしゃいます『セブンスドラゴン2020』のほうは東京タワーにてSKYのお二人が脱出ポイントを作ってくださいましたので、一度脱出を行いました。
都庁へ戻り、まずは施設改修…工業区の改修を行いましたけれども、資材が多少余った上にまだドラゴン残数が16あるにも関わらずこれにて全施設の改修が終わったとミヤさんがおっしゃってまいりました。
その最後の改修を終えた装備品でございますけれど、武器防具についてここまでにイベントで入手したもののほうが強くて意味がない…ちょっとさみしいですけれど、お店で売られている武器防具の運命ってだいたいのゲームにおいて似た様なものでございますか…。
また救助人数が75人に達しておりまして、これもまたこれが限界人数らしいのですけれど、ここでもらえた賞品がちょっとありがたみの感じられないもので、こちらも少し残念でしたかも…。
再びタワーへ戻り先へ進みますと、何とその脱出ポイントのすぐ先にもう人竜Mがいる、なんて言われました…ちょっと到達がはやすぎますし、まだまだでしょうと思って先へ進みましたけれど、階段を上った先には確かに彼女がおりました。
これはもう、この時点で人竜Mは最後の敵ではない、ということが解ります…だって、東京タワーのドラゴン残数がまだ16残っておりますから。
人竜Mとの短い会話の後に戦闘になりましたけれど、そういえばタケハヤ氏はどこへ行ってしまったのでしょう…上空へ飛んでいったはずでございますけれど、人竜Mを無視してさらに上へ行ってしまいましたか、それとももうすでに…?
人竜Mはさすがになかなか強い相手でございましたけれど、それでも普通に倒すことはでき…ことのほかあっさりと消滅してしまいました。
ほんわか作業員さんやアオイさんたちにひどいことをした人物の末路としてはあっさりしすぎで納得行きがたいものがありさみしさ(空しさ?)すら感じてしまい、また彼女を倒しても皆さんが蘇るなんて奇跡が起こるはずもなく悲しさばかりが残りました…けれど、戦いはこれで終わりではございませんでした。
…帝竜へ命令できるだけの権限を持てた人竜Mは、果たしてそれより上の存在を認知しておりましたのかどうか、そのことなども含め、あっさり消滅しましたので解らないままでございました。
人竜M消滅後、どこからともなく声が聞こえます…その主は真竜、人間でいうところの神だと名乗り、ドラゴンを地球へ送り込んだのは自分で、この星を食べるためだと言ってまいりました。
計画より少しはやいもののもうこの星を食べてしまうと言うその唐突に現れた、でもドラゴンが来襲した意味がようやく解った相手でございますけれど、同時にアサミーナさんたちにチャンスをくれるそうで、自分のところまでの道を開いてくださいました。
ということでタワーのさらに先、真竜の領域への道が開けました…これが本当に最後のダンジョンになる、と思われます?(でも行き先候補に空きがまだあって…でも残存ドラゴン数は東京タワーで全てになりますし…)
ちなみにこの時点で戻って皆さんに声をかけても、東京タワー内の自衛隊やSKYのお二人を含め基本的には人竜M撃破前と変わりません…けれど、真竜の存在を認知しているアイテルさんにエメルさん(真竜のことをニアラ、と呼んでおりました)、あと総指揮官のキリノさんあたりのみ台詞が変わっておりました。
…こうなりますとよく解らなくなってくるのはエメルさんで、彼女はアメリカにあってドラゴンに勝つつもりでしたながら人竜Mが現れた時点でそれを諦めてアメリカを放棄いたしました…しかも真竜の存在は知っていたのですから、それにはどう対処するつもりだったのでしょう…?
東京タワーの上部、真竜の領域という宇宙空間に近しい雰囲気の場所を進んでいきますと、真竜が独特の笑い声をあげながら人類の歴史について語っていきます。
人類に文明を与え進化させたのは真竜であり、その理由は文明の進化によって生じるエントロピーを食らうためだといいます…つまり人類ははじめから真竜に食されるために生きてきたものということになりますけれど、真竜がいなければ人類は進化できなかったとか、エントロピーとか、何だかあの作品を思い浮かべてしまいます…?(キャラメイクの女の子な声候補に明らかにインキュベーターなものがございますし…/何)
ともあれ真竜の領域という大層な場所ながら普通の敵、ドラゴンともに目新しい敵は出てこず、特にドラゴンのほうはかえってタワー内のほうが強いものが出てきたのでは、と思えるほどでございます。
ただ、一番奥のセーブポイントや脱出ポイント手前に存在する2体のドラゴンは空中にいるうえ全く動きませんので、普通の戦闘を行って乱入してもらうしかございません…ドラゴンの乱入なんてここではじめて起こしてみましたけれど、この2体はこうしなければならないというのは仕様でございます…?
この段階で外へ出てみますと、東京タワーのドラゴンを全討伐、そして東京に巣食うドラゴンも全討伐完了ということになりまして、これで残るはその真竜のみということになります。
ただ、これで終わりとなりますと色々思うところがございまして、特にご様子の解らないあのかたの進行状況を思いますときっと進みすぎていると思いますからもう少しのんびりしてもいいのかな、と思えて…ですのでまた転身を行うことにいたしました。
現状のレベルが94でございましたので、94→47→23とレベルが低下…その様な低レベル状態で大丈夫なのか少し不安でございましたけれども、それでも真竜の領域にてレベル上げをすることにいたしました。
もっとも怖かったのは低レベル時に相手から先制攻撃を受けることだったのでございますけれども、幸いラティーナさんが先制攻撃スキルを連続で発動してくださったおかげで、相手から攻撃を受けることは全くなく、それにこの様なレベルでも敵を1ターンで倒すことは十分に可能となっておりました。
さらに、低レベル時には約9,000、レベル45程度でも3,000〜5,000程度の経験値が一度の戦闘で得られましたので、レベル40程度まででしたら本当にあっという間に上昇をいたしました。
これでしたら、レベル40→20を繰り返して能力値をどんどん上げていくのが効率がよさげに感じられますけれど、さすがにそこまでする必要性があるのか疑問になりますので、ここは元のレベルを目指してレベル上げをしていくことにいたしました。
さすがにレベル50を越えますと相手からの経験値も普通程度に戻ってまいりましたけれど、ここはのんびりとまいりましょう。
そういえば、あの防御力と経験値の多い敵がここでは現れますけれど、ラティーナさんの連続攻撃スキルは攻撃を外すことがない模様でほぼそれだけで倒すことができ、万が一それで倒し損ねましてもアサミーナさんの旋風巻きもございますのでこれでもうかの敵を逃すこともないでしょう…オーヴァ。
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