□Dear Emily... 〜da capo〜(1・2)
■瑚澄遊智さま
○イラスト評価:★★★★☆(3.5)
○内容評価:★★★★★(4.9)
○百合度評価:★★★☆☆(2.8)
○総合評価:★★★★★(4.5)
こちらは先日『百合姫』などとともに購入をしましたもので、とても気になりました作品ということで購入をいたしましたものとなります。
コミックスとしましてははじめて手にするものとなります。
内容としましては、あるお屋敷でメイドさんとして働くことになった少女と周囲の人々を描いた作品となります。
主人公はエミリーさんという少女でございまして、孤児院で育った彼女は街にあるお屋敷でメイドさんとして働くことになりました。
エミリーさんはちょっと天然なところがあったり方向音痴でしたりしますものの、頑張り屋さんのとってもいい子でございます。
また、どうも一部の動物と会話ができる能力をお持ちのご様子…出生に何か秘密がありそうな雰囲気もございますけれど、とりあえずはそう気にしなくってもよさそうでございましょうか。
そのエミリーさんが働くことになりましたお屋敷には他にも何人かのメイドさんが働いていらっしゃり、その中にはエミリーさんと同じ孤児院で育って数年前にこちらにやってまいりました先輩さんになりますビアンカさんというかたがいらっしゃいました…こちらは明るい性格のかたになります。
エミリーさんの教育係になったのはそのビアンカさん…ではなくってロゼさんというクールでしっかりした雰囲気の、でもかなり厳しいかたでございます。
このロゼさんはかなり物言いはきついのですけれど、でもそれはその人のことをきちんと思いやっているから…ということを、どうもエミリーさんはしっかり読み取っていらっしゃるご様子がございます(傍目には本当にただの怖い人にしか見えませんのに…/何)
その様な皆さんの働くお屋敷には音楽家の主人の他、その娘さんになるかたが暮らしておられまして、そのかたは美沙璃さんという大学生の、ちょっとボーイッシュな雰囲気のある、父母同様に音楽家を目指すかたでございます(母はすでに亡くなられておられます)
美沙璃さんは自分の進路などについて思い悩んでいらしたのですけれど、エミリーさんとお会いすることによって視界が開けはじめたご様子…また、エミリーさんとの関係がなかなかよさげにも見えるのでございました。
お話はそのエミリーさんがお屋敷へやってきて、お仕事などを頑張りながらその様な皆さんや町の人たちと交流を深めていく、心あたたまるお話となっております。
第2巻ではエミリーさんとビアンカさんがお二人で孤児院で帰るお話が中心となっておりますけれど、こちらもまた心あたたまるお話でございまして、この作品は全体的にその様な雰囲気に包まれた、よきものとなっております。
ちなみにこの作品、以前の日誌に簡単な感想を書いております様に過去に別のコミック(一迅社さまのREXコミックス)にて第1巻が出ておりますものの、その後続刊が出てくださらなかった作品そのものでございまして、第1巻はそのREXコミックスの第1巻と全く同じ内容、第2巻はその続きとなっております(帯に「6年振りの大復活!!」と書かれておりました…)
この作品は内容評価をほぼ最大点にしましたとおりとてもよい作品で、ずっと続刊を待っていたのですけれど、まさかこの様な別のコミックでの刊行というかたちで再会できるとは思っておりませんでした…いずれにしましても、嬉しいことでございます。
また、第2巻にはこの作品とは全く別の読み切り作品として『スキンシップ』という作品が収録されております。
こちらは人間のかたちをしたロボットと、偶然彼女と出会った家族との交流と別れを描いたお話でございますけれども、こちらも切なさもあるながら心あたたまるとてもよろしい作品となっております。
イラストは全体的に薄い感じがいたしますけれど(何)よろしいものかと思います。
百合的にはエミリーさんと美沙璃さんの関係がなかなかよろしい感じ…友情程度に収まるとは思いますけれど、それでもよきものでございます。
ともあれ、こうしてまた無事にこの作品にお会いすることができてとても嬉しゅうございますし、改めて読んでみましても昔同様にやはりよきものだと感じました…第3巻は2013年春発売予定と書かれており当分先とはなりますけれど、6年待つよりはよろしゅうございますし、また無事に出てくださることを願っておきましょう。
とってもお世話になっておりますあのかたもお気にされておられます『ヒーローズファンタジア』のほうは捕らわれたギロロ伍長や黒さんたちを救出するためホールド本部へ乗り込み…なぜか敵の経験値がはじめてリナさんたちとここへきたときと同じという悲しい状態になっている中先へ進み、思いのほかあっさりと皆さんを救出できました。
蘇芳さんは黒さんのことをご存じでしたけれど、黒さんは彼女のことを知らず…やはり蘇芳さんはここにいる黒さんの2年後の世界からきたということになる模様でございます。
あとは脱出するだけ、なのではございますけれども、ここで行われている翼手化計画も何とかしておこうということになりました…ここでギロロ伍長や黒さんたちが仲間になりましたけれど、なつきさんや蘇芳さんがいらっしゃいますのでギロロ伍長の入る枠がないのでございました…(黒さんは蘇芳さんと1パーティを組まれております)
これまでジグマール隊長のいらしたお部屋には留守番として例の契約者の男性がおりました…彼は蘇芳さんのことをご存じでございましたけれども、蘇芳さんのほうでは彼のことは知りませんでした。
戦闘のほうは、なぜかその男性が岩みたいな身体になって襲いかかってきたのですけれども無事に撃退…彼は窓を叩き割って脱出してしまいました。
その後、この本部にある翼手などのデータを消すために本部自体を破壊しようか、という話になるのですけれど、そこにホーリーを抜けたクーガーさんとシェリスさんが現れ、そうしたデータは彼らで消した、とおっしゃられました。
そして、当面の利害が一致するということで彼らも一緒に行動をすることになりましたけれど、戦闘に参加するのはクーガーさんのみ(シェリスさんはホーリーなのに戦えない?)でさらに前衛キャラで、これはどうしたものか…と思ったのですけれど、その後戦闘をする機会なく脱出できてしまいました(何)
その後、赤い盾と大英図書館特殊工作部のトップ会談が持たれましたけれど、赤い盾が誠実そうな印象なのに対し、大英図書館側は何だか裏がありそうな雰囲気を感じられましたかも…?
それから、蘇芳さんも黒さん同様に彩菜さんの働く会社のアルバイトとされて過ごしていらしたのですけれど(そこでの黒さんは好青年になっていたり…)、ここで上で触れましたトップ会談で決定された作戦が発動…アドロアス界へ通じる門の奪回作戦が再び発動されたのでございました。
今回のメンバーは第1回の作戦時にいらしたカズマさんがいない代わりにクーガーさんがいる他、大英図書館特殊工作部やHiMEのメンバーも加わり、さらに蘇芳さんもおりますから戦力的には大きく上になっておりますでしょうか…ただ、これだけおりますとやはりパーティ編成に苦労し、クーガーさんやギロロ伍長を戦闘に参加させることはちょっと不可能でございました…。
その門まではギロロ伍長の持っていた光学迷彩を使用することになりまして、敵に見つかることなくあっさりと門へ到達、そして皆さんの覚悟を聞いた上でついにアドロアス界へ向かいました(どうして光学迷彩を前回使用しなかったのか、というとそのときはまだ完全に彩菜さんたちのことを信用してはいなかったという面もあるそう…)
ちなみに皆さんがわざわざ向こうへ向かう理由は、翼手のことについても偉人についても財団の暗躍についても、裏に大魔導士の影があるからということでございます…ギロロ伍長たちはもちろんケロロ軍曹たちの救出のためでございます。
…敵の妨害が何もなかったですけれど、探知のアルター使いには察知されていた模様…ただ、ジグマール隊長が無常氏などに好き勝手させたくない、アルター使いを翼手になどしてはいけないという気持ちからそれを黙認した模様でございます(あとちょっとした野心もあり…)
そうしてついに、でも思いのほかあっさりとやってまいりましたアドロアス界…皆さんのたどり着いた場所はどこかよく解らない森でございました。
そういえばはじめてこの世界へきたときは従者さんが転移を繰り返してお姫さまのところへたどり着いたわけで、ひとまず自力で歩いて様子を見ることになりました…ちなみに門をくぐると力のない人は気持ち悪くなってしまうのですけれど、現在のメンバーでは助手さんとモモンガの姿をした猫さん、それに赤い盾のボス代理な少年くらいしかそうしたことにはならなかった模様です?(はい、赤い盾のボスなデヴィッドさんはついてきておりません)
その様な森を奥へ進んでいきますと、かつてギロロ伍長たちとはじめてお会いしましたときにも戦うことになりましたガルル中尉とお会いしました…彼らは一足先に光学迷彩を用いてこちらへいらしていたといいます。
さらに彼らにはやはり以前戦っておりますゾルル兵長たちも合流しておりまして、まだ大魔導士側についているとのこと…困ったことではございますけれども、ここで現れたのは彼らだけではございませんでした。
そう、あのレインとの戦い以来別れることになってしまったリナさんやリウイさんにケロロ軍曹たちがここで無事な姿で登場…ガルル中尉たちを撃退した後、再会を喜び合いました。
どうも皆さんは彩菜さんと助手さんがあの場から脱した後、レインの次元嵐により吹き飛ばされた模様…その際に『オーフェン』の3人は行方不明になってしまったとのことで、皆さんの中に姿はございませんでした…。
その皆さん、森の出口に大きな何かがいるため容易に動けなかったらしく、次はそこへ向かうわけでございますけれども、せっかくこうして(まだ『オーフェン』の皆さんやカズマさんが行方不明とはいえ)皆さん集まったのでございますからのんびりしようと思います…特に、特定のキャラで敵を倒すとそのキャラにちなんだアイテムや称号を得られることがある様子でございますので、ひとまず全キャラに敵へのとどめを一度はしてもらおうと思います。
ちなみに、さすがのリナさんやリウイさんたちといえど、しゃべるモモンガな猫さんを見ると地球の人々と同じ反応をされてまいりました。
…と、クーガーさんがの勝利メッセージがいずれも楽しく、特に必殺技を用いて勝利した際のメッセージの台詞がものすごく長い…(何)
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