□彼女の世界
■袴田めらさま
○イラスト評価:★★★☆☆(2.5)
○内容評価:★★★☆☆(3.4)
○百合度評価:★★★★☆(4.0)
○総合評価:★★★☆☆(3.4)
こちらは過日『けいおん!!』のDVDなどとともに購入をしましたもので、帯に「百合」と明記されておりましたことから購入をしましたものとなります。
コミックスとしましては『ちょいあ!』や『まんがの作り方』などと同じものとなっております。
作者のかたは以前読みました『最後の制服』新装版などを描かれた、百合なお話ではおなじみのかたとなっております。
内容としましては、高校で同じクラスの女の子お二人を描いた作品、となるでしょうか。
主人公の紺野夏樹さんは裏表紙の紹介によりますと明るく社交的で皆に頼られるクラスの人気者らしい、短い髪のボーイッシュな雰囲気もある女の子でございます(個人的には微妙にだらけた子、というイメージがあるのでございますけれど…冒頭でぼ〜っとしていらしたからでございましょうか/何)
その彼女はある日廊下をぼ〜っと歩いていると人とぶつかってしまいます。
その子は氷川左さんというなかなか珍しいお名前をされたかたなのですけれど、通称を「氷の国のお姫様」というらしくいつも無表情でまた誰とも打ち解けることもなく全くといっていいほどしゃべらないかた…その場も当然何も言わずに立ち去ってしまわれました。
それだけのことだったのでございますけれど、授業中にノートを広げようとする夏樹さんは見慣れぬノートを発見…それは先ほどの少女のもので、ぶつかった際に紛れ込んでしまっていたのでございます。
そのノートの内容というのが過激な描写のある小説でございまして、あの少女がその様なものを書いているなんて意外だと感じると同時に続きを読みたくなってしまいました。
そこで、屋上でお会いした氷川さん(ずっと名字で呼ばれておりますのでこちらの表記で…/何)に、他の人にこの様なものを書いているなんてばらされたくなければ続きを読ませなさい、と脅迫をされてしまうのでございました。
お話のほうはその様な出会いをしてしまわれたお二人のお話…中盤くらいまでずっとそれをネタにして氷川さんを隷属させる夏樹さん、というまさにいけない関係が続いてまいります。
物語のところどころで内容の描写される氷川さんが書かれている小説は確かに過激な描写の目立つものらしいのですけれど、この物語においては感情を表に出すことのほぼない彼女の内面を表現している、といってよろしいでしょう。
その様な物語を読んでいるうちに次第に氷川さんそのものに惹かれ、いつしか恋と呼べる気持ちを抱いた夏樹さんなのでございますけれども、一方の氷川さんのほうはといえば教師のお一人のことがお好きなご様子で、物語も当初その人への想いを乗せて書いていらした様子でございます。
でも、物語の様子を見ていると、氷川さんのほうにも少しずつ心に変化が現れはじめたのでしょうか…途中お二人の関係が断絶することもありますもののまたお会いできまして、最後のお話では一応結ばれたといってもよろしいのかもしれません。
ちょっと展開が急と感じられてしまうところもございましたり、結末があっさりしすぎでもう少しお二人の続きを読んでみたいと思わせるところがございまして、読後にもやもやが残ってしまいました…内容評価がやや低めなのはこのためでございます。
とはいいましても基本的にはシリアスな方向で夏樹さんの心の葛藤などもしっかり描かれておりますので悪い作品ではございません…シリアスな百合作品としましてはむしろよい作品でございます。
…はい、こちらはこの1冊で完結のもので、さらにコメディ要素など皆無の作品でしたかと思います…袴田さまの作品でここまでシリアスな雰囲気のみで押し通した作品は珍しいかもしれません?
イラストは普通でございます。
百合的にはもちろんお二人のお気持ちや関係でございましょう…最後は一応ハッピーエンドともなっております。
ともあれ、ちょっとお話が短い印象を受けてしまいますものの、悪い作品ではございません…悪くない作品であるからこそ続きを読んでみたい、と思わせるのでございましょうし。
とっても大好きなあのかたもお気にされていらっしゃいます『ヒーローズファンタジア』のほうはレインの開放された洞窟を目指し、まずは雪原を抜けるのですけれども、この雪原は本当に通り過ぎるだけという趣で、何のイベントも起こらず、また敵の出現率も低くって10分程度で出口までやってまいりました。
ただ、その出口で待ち構える和服の女性の姿があり…風華学園の生徒会長の静留さんでございました。
彼女はまたあの胡散臭い男子生徒によってここまで連れてこられたといいますけれど、その学園ではHiME同士が争うイベントが発生しているらしく、静留さんはなつきさんと一緒にいる3人のHiMEたち(碧さん、命さん、舞衣さん…雪之さんは数に入っていない様子でございます/何)がなつきさんに牙を向くかもしれないと心配し、彼女を迎えにきたといいます。
さらに静留さんはなつきさんに自分の想いを告白しますけれど、なつきさんは戸惑うばかり…さらにあの胡散臭い男子生徒があおったりもしてしまい、ちょっと鬼気迫る雰囲気を出した静留さんと戦うことになってしまいました。
戦い自体は割とあっさりおわったのですけれども、止めをなつきさんの、しかも必殺技にしてしまいましたので、必殺技発動時や倒した際の勝利メッセージがなかなか特殊でございました。
静留さんはなつきさんのことを諦めないと言って去っていき、胡散臭い男子生徒もそれを追って去っていきましたけれど、助手さんが女の子が女の子を…と言っております様に、先のアリッサさんと深優さんのイベントについで、この『ヒーローズファンタジア』では百合な雰囲気を感じ取れましたかもしれません?(でも完全な静留さんの片想い状態でございましたけれども…)
『舞-HiME』関係といえば、先日の劉鳳さんとゼルガディスさんの中の人ネタの際、そういえばその作品に出てくるオーファンとリウイさんたちの国のお名前が一緒、という話題も出てまいりましたっけ…さらにオーフェンさんの名前とも似ているということでございましたけれど、怪異のオーファンとオーフェンさんのお名前は孤児からきているのでは、ということみたいです?(リウイさんたちの国のお名前は偶然でしょうけれど)
…しかし、ああいう人をあおったり謎の台詞ばかり言って惑わせてくる胡散臭い男子生徒の様な存在はやはり嫌なものでございます…リナさんたちにつきまとうゼロスなる胡散臭い魔族もそういう存在なのでございますけれど、でも皆さんが感じるところでは大物感はその魔族のほうがずっと上のご様子です?
雪原を抜けましたのでレインのいる洞窟へ向かいまして、そこでレインの食事…半年に一度生物の心臓を食さなければならない、といったことを従者さんから改めて説明をされますけれど、それは大魔導士が一瞬で解明したと聞き、読子さんやクルル曹長など鋭い人たちが怪しいと感づきます。
つまり、レインは大魔導士が作り出したものなのでは、と…キャラクター紹介にはもうすでにそう書かれていたりしますけれども(何/でもレインの項目はあってもまだ大魔導士の項目が出てこない…普通は一度出たキャラは出るはずなのでございますけれども)
奥へ進みますと大魔導士に従う女性が現れ戦闘になりますけれど軽く撃破…このかたはレインの脅威におびえている節がございます。
昨日はそのあたりで終わりでございましたけれども、いよいよまたレインと相対することになるのでございましょうか…クルル曹長の策が失敗した場合大変なことになりそうな気がいたしますけれども、大丈夫でございましょうか…。
…そしてここにいたり、レベルを1上げるのに必要な経験値が90,000程度なのに対して一度の戦闘で敵から得られる経験値が10,000を越えてしまい、普通に進んでいくだけでレベルがあっさり上がっていく傾向に拍車がかかってまいりました…すでにレベル90を越えてしまいましたし、このままですと普通に進めるだけでレベル99に軽く達してしまいそうでございます(100以上になる、というのでしたらよろしゅうございますけれども)
【(更新終了)百合(かも?)作品感想の最新記事】