□戦姫絶唱シンフォギア(1)
■吉井ダンさま(漫画)/上松範康さま・金子彰史さま(原作)/金子彰史さま(脚本)
○イラスト評価:★★★☆☆(3.0)
○内容評価:★★★★☆(3.5)
○百合度評価:★★★☆☆(3.0)
○総合評価:★★★☆☆(3.3)
こちらは過日色々なコミックとともに購入をしましたもので、少し気になりましたので購入をいたしましたものとなります。
コミックスとしましては『ありかる』や『JA』『放課後アトリエといろ』などと同じものとなります。
こちらの作品は今年の冬にアニメが放送されたはずの作品となります。
内容としましては、謎の怪異生物と戦う少女たちを描いたお話、となるでしょうか。
物語の舞台は現代日本なのでございますけれど、この世界においては謎の生命体…いえ、生命なのかはよく解らないながら、とにかくそうしたものに人類の生存権が脅かされておりました。
その謎の敵はノイズと呼ばれ、全く何を考えているのか解らないところなど以前コミカライズ版を読んでおります『スト魔女』における敵のネウロイあたりに通じるでしょうか…ノイズはネウロイとは違って人間と大差ない大きさでございますけれど。
そのノイズは触れた人間を炭化させてしまうという恐ろしい能力を持っており、また通常兵器のほとんどを無力化してしまうという大変な生物で、まだネウロイほどの脅威とはなってはいないものの十分危険な存在でございます。
そのノイズに対抗するために極秘に開発されたものがシンフォギアシステムという異端な技術でございまして、こちらはシステムを形成する核を持った者が歌を歌ったりすることにより力を発動するという一風変わったシステムのご様子です?
システムを発動すると服装がいかにもといった趣になったりいたしますし、戦いのシーンなどはなかなか熱いので、こちらは一種の熱血アニメになるのかもしれません(これはアニメのコミカライズ版でございますから)
それを身にまとい戦うのは、二人の少女…天羽奏さんと風鳴翼さんの、まだ15歳から17歳くらいのかたがたでございました。
奏さんはかっこいい雰囲気の、翼さんは真面目そうな雰囲気のかたではございますけれど、お二人ともそうした戦いをしていらっしゃると同時にかなり有名なユニットを組んだアーティストさんでもある様子でございます。
…この力を使うには何か魔力か何か、先天的なものが必要そうで、翼さんはそれを持っていらしたそうながら奏さんは人工的に付加されたもののご様子でございます?
お話のほうはそのお二人が自衛隊の幹部に実力を見せてシンフォギアに関するプロジェクトの承認を得られるところからはじまりまして、そこからもお二人の戦いが続くのかと思いましたけれど、そうではございませんでした…。
お二人がライブを行った際、裏ではそのお二人の歌声を利用して聖遺物というものを起動させようとしていたのですけれど、それが暴走し大量のノイズを発生させるという結果に終わってしまい…その際、奏さんは「絶唱」という生命を燃やすと思われる歌を歌ってしまわれ、消滅してしまわれました…。
その際、その場にいて奏さんにたすけてもらった少女、立花響さんがその奏さんの力を受け継がれたご様子…響さんはこうしたお話の主人公にありがちなかなりいい子でございまして、それに元々のお二人よりさらに低い年齢の、なかなかのちみっこさんでございます。
そこから物語はさらに進みまして…というより、その奏さん消滅までは響さんの見た夢の様な扱いとなっており、舞台は一気に2年後に飛びます。
そこでは翼さんも絶唱をされてしまわれ、生命までは失っていないものの戦闘不能となっている様子でございました。
また、こちら側の保有する聖遺物を狙う雪音クリスという敵側の少女まで現れておりまして、敵はネウロイの様な完全に何を考えているのか解らない存在ではなく、何か裏があるご様子…この巻ではそのあたりはまだ解らないのでございますけれども。
裏があるといえば、味方側の研究者である櫻井了子という眼鏡の女性がもうとても胡散臭く、以前観ております『まどか』のインキュベーターの如き胡散臭さを出しております…完全に裏がありそうでございますけれど、何でございましょうか。
この巻ではその響さんとクリスさんが激突したりし、これまたお約束といえる主人公さんがライバルさんを説得しようとしたりして、でもそれは届かない姿などが見られました。
また、響さんはまだ学生でございまして、学生寮で同室小日向未来さんとの関係もなかなかよろしい感じ…といったところで第1巻は謎の多いままに終わりましたけれど、なかなか面白い作品ではあったかと思います(早々にメインキャラと思われたかたが散ってしまわれましたけれど…いえ、上で触れました『まどか』などもそうでございましたっけ…)
ちなみに巻末には『シンフォギア超ひみつ百科!!』と題したキャラクター紹介がございまして、この雰囲気もまた熱血アニメを思わせるものでございましたかも?
イラストは悪くございません。
百合的にはいかがでございましょうか、響さんと未来さんの関係がよろしく、また翼さんと奏さんもよろしい感じでございましたのですが…。
ともあれ、こちらは歌って戦うお話とのことで、コミカライズ版より(観たことのない)アニメのほうがきっとより楽しいのでございましょうけれど、ともあれこのコミカライズ版でも悪くない雰囲気は伝わりました。
ちなみに帯によりますと奏さん役は高山みなみさま、翼さん役は水樹奈々さま、響さん役は悠木碧さんとのことで、悠木さまの歌唱力は私は歌声は聴いたことがなくって未知数でございますけれど、他のお二人はかなり素晴らしいかたがたでございますよね…水樹さまは言うに及びませんし、高山さまは下で触れます『スパロボA』にも出てまいりました『ガンダムW』の主題歌などを歌っていらしたTWO-MIXというユニットのボーカルをされていらしたはずでございますし。
とっても大好きなあのかたにお勧めをしていただけました、そして上でも触れました『スパロボA』のほうは、第29話のほうで相変わらずのんびりしているのでございますけれど、目標としておりましたプルさんとプルツーさんとノリスさんの撃墜数50機を達成してしまいました…先へ進むのがもったいないと感じてはおりますけれども、でもあまりのんびりしすぎていても仕方ない面もございますので、今日にでも先へ進むことになりそうでございます。
ちなみに50機というのはエースボーナスの得られる機数でございまして、それぞれ得られたわけでございますけれど、プルさんがプルツーさんへの援護攻撃時にダメージ2倍なのはいいといたしまして、プルツーさんのプルさんへの援護防御時にダメージ半減、というのは…お二人とも回避率が結構高いので援護防御のお世話になることなんてほとんどございませんのに…。
それ以上に微妙でしたのは、ノリスさんのエースボーナス…武器消費エネルギー-50%というものでございました。
いえ、これ自体は例えばスーパーロボット系のかたが得られたならばなかなか有用なものなのかもしれませんけれど、ノリスさんの乗るグフ・カスタムにはエネルギー消費武器が存在いたしません…しかもそのグフはなかなか強い機体でノリスさんを乗せ換える予定もございませんので、こちらは完全に無駄な能力となってしまうのでございました…。
あと、最近は戦闘シーンにて射程外から攻撃をされたキャラクターの台詞が面白く感じられて、そうした戦闘が発生しました際、相手からの命中率が0%でしたりする場合、回避も防御もせず反撃不能の状態で戦闘を見たりしているのでございました(リョーコさんとヒカルさんのお二人がよくこの様な状況になりがち…/何)
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