□恋のカオリ
■竹宮ジンさま
○イラスト評価:★★★★★(4.5)
○内容評価:★★★★★(4.5)
○百合度評価:★★★★★(4.8)
○総合評価:★★★★★(4.6)
こちらは先日色々なコミックとともに購入をいたしましたもので、百合が確実な作品ということもあり購入をしましたものとなります。
コミックスとしましてはおなじみとなっております百合姫コミックスとなります。
こちらの作者さまは以前読んでおります『Seasons』など、また百合姫コミックスとしましても以前読みました『キラキラ』などを出されておりますかたとなります。
内容としましては、いくつかの短編を収録した短編集となっております。
と、こちらは『百合姫』に掲載された作品を収めた短編集でございますけれども、最後のお話をのぞいて1話完結の読み切りというわけではなくって、それぞれ2話完結形式…つまり前後編で構成されている、といってよろしいでしょうか。
また、この作者さまの描かれる短編ではよくあることでございますけれど、いくつかのお話は主人公は違いますものの同じ学校での出来事になっておりまして、別のお話にそのお話のかたがたが出てきたりすることもございます。
収録作品たち、まず『返信お待ちしております☆』と『気になっちゃってゴメンなさい☆』はweb上で知り合って仲良くなったかたが実は同じ学校に通う、しかも好きだった女の子の親友だった、というお話…当初はその親友さんへの恋の悩みを相談していたりする仲だったのでございますけれど、最終的にはそのかたそのもののことが気になってきてしまうのでございました。
『sweet temptation』と『sweet desire』は実家がケーキ屋さんということでいい香りのする女の子に告白されて、でもそれを一度は断ってしまったものの、でもそのときからその子のことがとっても気になり出してしまった女の子のお話…術中にはまってしまった感もございますけれど、ともあれ最後は自分のほうから告白されるにいたってしまわれるのでございました。
『love*aroma』と巻末の描きおろしとして収録されております『love*aroma2』のほうはいい香りのする新任の美術教師のことが気になる生徒さんとその先生のお話…こちらはちょっと一方的なお話となっておりましたので、描きおろしとしてその続きがあってハッピーエンドになっていたのはよろしゅうございました。
『love*preparation』は唯一の1話完結のお話で、こちらも先生と生徒さんのお話…ただこちらはそれ以上に幼馴染的関係にあるお二人のお話となりまして、また『love*aroma』との繋がりもあったりいたします。
ということで、収録作品は全て学園ものということでかなり王道路線を進んでいるものとなるでしょうか。
バニラの香りやアロマの香りといった様に香りに関するお話が多めでしたのも特徴…ですのでコミックのタイトルがああなっているわけでございます。
どのお話もとてもよい雰囲気な百合な恋を描いておりまして、それにハッピーエンドでもあってよろしいものでございました。
そういえばこの竹宮ジンさまは入れ替わりのかなり激しい『百合姫』読み切り作品執筆陣の中にあって毎回お見かけする数少ないかたとなっておりますけれど、個人的にかなり好きな雰囲気の作品を描いてくださいますし、よきかたでございますのでそれも当然なのでございましょうか。
イラストはよきものでございます。
百合的にもどのお話もよろしいものでございました。
ということで、こちらはよき百合な作品…個人的には何の不満もなく満足のいけるものでございました。
とっても大好きなあのかたもご購入をされております『あまつみそらに!』のほうは昨日ものんびり進行…狸な子の穂乃里さんを人間の世界で過ごせる様に主人公さんたちが色々されるところからでございます。
まずは島の人の信頼も厚くまた神や怪方面にも造詣のある神社の元神主さんなかた、深景さんの祖父に相談したりいたしますけれど、この人が何というか、電話での第一声があまりにひどすぎ…その後の様子を見ましても、以前しておりまして原作を同じメーカーさまが制作された『スズノネ』の学園長よりは幾分まともかとは思いますけれどでも似た様なところのある人物の様子でございます(と、この作品にはあの代官山一族ほど癖のある人物はおりませんかも?/何)
神奈さんがだらけている様に見えながらも銀王さまのことなど結構全てを把握していることが解ったりいたしましたけれど、ともかくそこで穂乃里さんの正体を隠しつつ何とかなる様に話をつけ…たものの、穂乃里さんはかなりのうっかりさんでございますので、千紗さんの前で普通に耳を出してしまってばれてしまっているご様子…?(何)
深景さんにも姫さんと話をしているところを全て聞かれて姫さんともども正体がばれてしまいましたけれど、ここには主人公さんもおりましたので穂乃里さんのうっかりが原因というわけではございません…ちなみにこのシーンは姫さんの過去がよろしかったり、深景さんの反応が面白すぎたりと色々と楽しい場面でございました(何)
ちなみにこの穂乃里さん、銀王さまのお話では福を呼ぶ狸とのことで、穂乃里さんが一泊した神社にはその夜のうちに2万円を越すお賽銭が…それまでのお賽銭が200円程度でしたことを考えても、その御利益は恐ろしいものがございます(深夜に熱心に参拝している雰囲気で、それが誰だったのかものすごく気になってしまうのでございますが…)
…お賽銭に一喜一憂する深景さん、気持ちは解りますけれど、雰囲気といたしましては以前コミカライズ版の1つなどを読んでおります作品の主人公さんなイメージ…でも外見を含め全体的な雰囲気はむしろ守矢の巫女にかなり近しいと感じたり…(何)
それから、穂乃里さんは学校にも行ってみたいという流れになりまして、深景さんと祖父の力によりとりあえず聴講生という形式で通えることになりました。
穂乃里さんは結局は狸でございますのでかなり一般常識が抜けておりまして、クラスメイトとなった主人公の妹さんや芹夏さんなどとの会話でもかなりのズレが生じておりまして、でもそこがまた面白いです(何)
夏帆さんが部員数に悩んでいる中で穂乃里さんが芹夏さんによってテニス部に勧誘されたりいたしましたけれど、聴講生ですので新入部員にはなれない模様…夏帆さんは結構真剣に思い悩んでおりますので何とかなってもらいたいところなのでございますけれども…。
あとは穂乃里さんが皆さんや神さまである神奈さんの役に立てないか、ということでお使いをされたり…ここで穂乃里さんが突風に吹き飛ばされて危ない目にあってしまうお話があるのでございますけれど、そのお話を見る限り穂乃里さんはもう完全に主人公さんのことが好きなご様子でございます?
その夜、宿直の先生が謎の生命体に襲われてしまう、というところで昨日は終了…ちなみに先生の安否は不明でございます(何)
…と、ちなみに穂乃里さんは炭酸飲料で酔っ払ってしまう様子でございますけれど…超特選醤油サイダーって…。
…ということで、穂乃里さんに関するお話ばかりになってしまいましたし、それにお話の合間に入る壁紙が穂乃里さんのものになりましたので、これはもう完全に穂乃里さんルートへ突入をした模様でございます。
『スズノネ』の経験を考えますと個別ルートに入るのがずいぶんはやい印象がございますけれども、過去に選んだ選択肢でも穂乃里さんルートに入りそうなものを選んだ自覚はございましたり…いえ、姫さんにどうして妖怪の力になるのか、といったことを訊ねられた際に「事情を知ってしまったから」と「人も怪も関係ない」といった感じの二択が現れまして、これで後者を選んだのが原因かな、って…(後者のほうがより理解のある反応、でございますよね…と、これを選んだ際にはルートのことは考えず自分の気持ちに従って選んだだけなのでございますけれども…)
あと、その選択肢を選んだ後にもう1つ選択肢が現れまして、それは明らかに穂乃里さんと夏帆さんのどちらかを選ぶものでございました…そういえば夏帆さんも原作ではルートなしでこのPSP版でルートが追加された、とのことでございますし、ここでさらに分岐してお二人の個別ルートが確定する、ということの様子でございます。
そういえば『スズノネ』でもPS2版追加キャラだといいますトアさんと真夜さんルートへ入る際には1つの選択肢のみで分岐いたしましたし、こちらの場合もその姫さんの会話での選択肢のみで追加キャラとその他のルートとの分岐になっていたと推察されますかも?
ちなみに、私は元々テニス部の二人、つまり夏帆さんと芹夏さんか穂乃里さんかの3人がかなり好印象になっているため、この3人のいずれかのルートを目指す予定でおりましたので、穂乃里さんルートに入ったのでございましたらそれはそれで何の問題もございません…夏帆さんルートへ入る道も解りましたので2周めはそのまま夏帆さんルートを目指すことにして、引き続き楽しんでまいりましょう。
…そういえば『スズノネ』では追加キャラのお二人は一番最後に回したのでございましたっけ…今回は追加キャラのお二人をはじめにするということで、全く逆の展開に…(何)
そうそう、ちなみにこのお話は6月のお話のご様子…試験3週間前で神奈さんに試験勉強をしたほうがいい、と皆さんがおっしゃったお話で6月16日と明示されておりました。
その割には、毎日快晴の日々が続いておりますけれど…いえ、気にしないでおきましょうか(何)
そういえば、以前第2期を観ました『スト魔女』の劇場版DVDが10月に発売する様子で、それの予約が虎穴通販にて行われておりましたのでさっそく予約をしておきました。
それはよろしいのでございますけれど、その虎穴通販のDVDページに気になることが書かれており…いえ、現在購入中の『キルミーベイベー』DVDの第3巻までについて、メニューページに誤記があるそうなのでございます。
とはいいましても、私は気付かなかったりいたしましたし、誤記だけでございましたら観る分には問題ございませんから気にしないでおきましょうか(何)
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