□カレーの王女さま(1)
■仏さんじょさま
○イラスト評価:★★★☆☆(3.3)
○内容評価:★★★★☆(3.5)
○百合度評価:★★★☆☆(2.8)
○総合評価:★★★☆☆(3.3)
こちらは先日色々なコミックとともに購入をしましたもので、何となくよさそうでございましたので購入をいたしましたものとなります。
コミックスといたしましてはおなじみとなっておりますまんがタイムきららコミックスとなります。
内容としましては、カレーのある日常を描いた4コマとなるでしょうか。
主人公はヴィッキーことヴィクトリア・ノートンという12歳(後に中学校へ上がります)という、でもその年齢の割には胸が大きい、金髪でしたりそうした外見の通り日本人ではなく外国人…南アジアの小国であるサンバール王国という国の第2王女だといいます。
この子は一言で言うとカレー好き…この一言に尽きるかと思います。
彼女は自国の食事を全て日本式のカレーにしたくって、そのため日本へやってきた模様…カレーが充足しているときは普通の女の子でございますけれど、カレー分が切れるとかなり凶暴になってしまわれます。
ヴィッキーさんにはお付きのメリッサさんというメイドさんがおられまして、こちらはかなり有能なかたではございますけれどちょっと腹黒い…というよりは純粋にうそつきなところがございまして、よく嘘をついてヴィッキーさんや他の皆さんを騙していらっしゃいます。
その様なヴィッキーさん、日本へやってきてはじめて入ったカレーのお店が気に入り、そのままそこに暮らすことになりました。
そのカレーのお店には篠宮つかささんという同い年の娘さんがいらっしゃって、ヴィッキーさんは彼女とよく行動をともにすることになります。
ご本人がおっしゃっておられました様にそう特徴のない子でしたりいたしますけれど、ヴィッキーさんの暴走を止めるのが主な役割でしたりするでしょうか。
つかささんのお友達で寿司屋さんの娘さんな林梅子さんは活発な雰囲気の子でございますけれど、辛いものが嫌いという弱点がございましたり…ですのでヴィッキーさんたちと一緒におりますと色々苦労をされてしまわれます。
お話は序盤はその皆さんで進んでいきますけれど、途中で皆さん中学校に上がられまして、そこでヴィッキーさんの暴走を防ぐため、学校でもカレーを食べられる様にと「カレー部」という部活を設立いたします。
こちらは名前の通りカレーを作る…ではなくってただ食べるだけの部でございます(その様な部が認められたのもメリッサさんの力…結構権力を使われます/何)
部員はつかささんを部長としてヴィッキーさんと梅子さんは当然いらっしゃいまして、あとお一人、平広美さんという眼鏡をかけていつもヘッドフォンをつけている、一見委員長さん風の大人しそうな女の子が入りました。
カレー部設立に陰から動いてくださったのがこの子でございまして、実は無類のカレー好き…というよりカレー味のものが好き、というご様子でございます。
…その他、途中で変態的な方向で女の子好きに目覚めた様子な女子高生がおられましたけれど、出番がほとんどございませんので割愛…(何)
ということで、こちらはカレーのお話でございます(何)
巻頭であらゆるものをカレーに混ぜてみよう、というお話があったのでございますけれど、プリンをカレーに入れるシーンはなぜか実写…これはちょっとショッキングな画像でございまして、きちんと注意書きもされております(何/でもおいしいみたい…)
基本的にはカレー好きな王女さまが周囲を振り回しつつカレーを求めたり食べたりする、というコメディ作品でございますよね…カレー部が設立されてからははるばる横須賀の海軍カレーや金沢の大きなカツカレーなどを食べに行ったりと、カレーに関する話題はなかなか詰まっておりますかも?(横須賀の記念館三笠で日本海海戦ごっこをする中学生って…/何)
…っと、カレー部の決め台詞は表紙にある様に「乙カレー!!」でございます(何)
イラストは悪くございません。
百合的にはいかがでございましょう、上で触れました変態的な方向の人は出番がほぼございませんので考えないといたしましても、登場人物は基本的に女の子だけでございますのでその点は安心かも?
ともあれ、こちらは読んでいて何だかカレーの香りがそこはかとなく感じられてしまう様な香ばしい作品ではございますけれど(何)、なかなか面白いものでしたかと思います。
現状では以前しておりますオリジナル版と同じストーリーを辿っておりますので特記すべきことは特にない『リ・セラピー』と同時に進めることにいたしました、とっても大好きなあのかたもご購入をされました『あまつみそらに!』のほうは夏帆さんルートの続き…夏祭りがはじまるところからでございました。
告白は夏祭りの後、という約束でございましたので、私はてっきり夏祭りが佳境の花火の下で、という穂乃里さんルートの様なシチュエーションを想像していたのでございますけれど、そうではなくって翌日、ということでございました…。
その夏祭りは夏祭りで、ほとんど文章ですまされてしまいましたものの、最終的におしるこ大会に落ち着いたイベントで神奈さんが予想通り優勝されておられたりされておられました。
翌日は終業式なのでございますけれど、その後に改めて告白を…と、ここは何といいますか、よい意味で夏帆さんらしくって、雰囲気は全然出ませんでしたものの楽しくてよろしいものでございました。
そうして、穂乃里さんの送別会も行いまして、あとはこのルートでの最大の問題であるテニス部問題も新入部員が2人集まり何とかなりそう、ということに…その2人も声だけの出演ながらなかなか癖のあるかたがたで、テニス部というのは愉快なかたがたが集る場所の様子でございます?
そうしてエンディングが流れまして、エピローグ…だったのでございますけれど、このエピローグがエピローグと呼んでいいのか解らないほど長いものとなっておりました(40分くらいかかりましたし…)
まずは穂乃里さんが戻ってきて、そしてテニス部に入ってくださってこれで部員が5人になって廃部はなくなった、ということ…めでたしめでたしでございます。
けれど、ここで京佳さんが弓道部を巻き込んで…この一連の顛末については、夏帆さんが劇中で語っていた言葉を使いたいですけれど、京佳さんって頭がおかしいのではないでしょうか(いえ、夏帆さんがそうおっしゃっていたのでございますよ?/何)
はっきり言いまして、以前しておりまして原作を同じメーカーさまが制作されておられます『スズノネ』の代官山一族、あるいは今作で苦手意識が出てしまった深景さんなんてかわいいものだと感じてしまうほどの、はるかにたちが悪い人物(言いすぎ?)…千紗さんがかわいそうになってしまいます
その顛末も一応テニス部の勝利で終わり一安心で、そしてあとは皆さんで海へ行ったりしてめでたしめでたし…穂乃里さんルートでもそうでございましたけれど、エピローグは海要素がメインでございますかも?
ということで2周め、夏帆さんルートがようやく終了…何だか穂乃里さんルートより長く感じられましたかも?
穂乃里さんルートが色々不思議な、神や怪に関するお話が多かったのに対しまして、夏帆さんルートでは穂乃里さんが狸である、という事実以外はそういったことは全くなくって、普通の学園ものなお話になっておりました…ルートの差別化ということでそれはそれでよろしいかと思います(穂乃里さんルートでは神さまとしてやる気を出した神奈さんも、こちらのルートでは目覚めることなくやる気のないままに終わり…/何)
夏帆さんは元気で明るくて楽しい、とってもいい子で、それに太い眉毛などかわいいいい子…ただ、上でも触れました様に姉がかなりたちが悪いのが唯一の難点でございましょうか(何)
その様な明るい夏帆さんでございますので、ルートを通して特にシリアスなシーンはなかったりして、全般を通して楽しい雰囲気でしたかと思います。
ただこちらのルートでもいくつか残念というか、不満なところがございましたかも…一つはやっぱり姫さんが後半で姿が消えてしまったことで、サブキャラの悲哀なのかもですけれど、でも穂乃里さんの送別会くらいきてくださってもよろしかったのでは…。
あとは結局京佳さんと父親との対立の顛末が描かれなかった、ということ…夏帆さんの家庭の問題が解決されないままに終わったのは、ルートとしてさみしゅうございます…。
そうした不満点もあったり、あるいは京佳さんの人間性に辟易としたりもしてしまいましたけれど、夏帆さんはとても楽しいかたでルートを進めていてとても楽しいうちに終わってくださいました…よいかたでございました。
ということでこれでPSP版の追加ルートキャラお二人をまず終えたことになりまして、これから原作でもルートありでしたかたがたのルートを目指すことになります。
目標はこれまでやってきて一番印象がよくなってきた神奈さんか普通にいいかたな千紗さんあたりでございましょうか…でも追加ルートキャラ以外の選択肢が『スズノネ』ほど解りやすくはございませんし、まずは直感で選んでいってたどり着いたかたのルートを見ていく、という流れでいいかなと考えております(ただ、深景さんルートにたどり着いてしまったらやり直しますかも…/何)
…ちなみに、夏帆さんルートも個別ルートに入った後は選択肢はございませんでした…やはりここは『スズノネ』と同じなのかもしれません?
と、『リ・セラピー』は特記すべきことがない、と言いましたけれど、そういえばオリジナル版にもございました誰かへお土産を買っていく、という選択肢で、誰を選んでもその後の顛末まで描かれる様になっておりました…オリジナル版ですと買うだけで渡すシーンはございませんでしたので、これも追加シーンとなるでしょうか(他にもすでにいくつか追加シーンと思われるシーンが…)
そして、誰へ買いに行くかでございますけれど、さゆりさんルートを目指すのでございましたらオリジナル版でしたらルートのない山之内さんを選べばよかったのでございますけれど、今回はその山之内さんにもルートがございますので難しいところ…とりあえず、ルート突入が一番難しいことになっているなぎさ先輩にしておきました。
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