2013年05月26日

マテリアルキャンディ

先日読みましたコミックの感想です。
短編集です
□マテリアルキャンディ
■黒霧操さま
 ○イラスト評価:★★★☆☆(3.3)
 ○内容評価:★★★★☆(4.0)
 ○百合度評価:★★★★☆(4.0)
 ○総合評価:★★★★☆(3.8)

こちらは過日色々なものとともに購入をいたしましたものとなりまして、百合が確実な作品ということで購入をいたしましたものとなります。
コミックスとしましてはおなじみとなっております百合姫コミックスとなります。
こちらの作者のかたは以前読みました『茜色コンフィチュール』などを描かれたかたとなっております。

内容としましては、4+αの短編を収録した短編集となっております。
こちらの短編集は作品ごとに繋がりなどのない、また最後の描きおろしを除いて全て1話完結の読み切りとなっておりまして、またカップリングの傾向も様々なものとなっておりますけれど、カップリングの傾向は学生かそれに近しい年齢のものがメイン、となっているでしょうか。
『散華ノ傷跡』あたりは色々と切ないお話になっておりますけれど、それ以外のお話は紆余曲折こそあれ最後は百合的にもいい感じかつ登場人物が前向きな気持ちで進もうという感じになりますのでよろしいものかと思います。

収録作品、『インモールドガール』は過去に他の子と違ったために孤独を味わった子がもう二度とそういう思いをしたくなくって人間づきあいのためのマニュアルを作成しそれにそって無難に日々を過していたところを、女の子に告白されるというイレギュラーが発生して、というお話…でもそのイレギュラーのおかげでその様な自分の気持ちのない日々はおかしい、と気づけましたし、よろしいことでしたかと思います。
『メタモルノイズ』は多分中学生の、そして幼馴染の女の子お二人のお話で、ずっと一緒にいられるかと思っておりましたのに成長とともに外見だけでなく相手の心までうつろう気がしてしまうお話…ずっと変わりたくない、という気持ちは解るところでございますけれど、最終的には二人で一緒に歩むことになりましたからよろしゅうございましょう。
『散華ノ傷跡』は明治か大正あたりを舞台にした、お屋敷のお嬢さまとそのお屋敷で一緒に暮らしているロシア人の少女のお話で、その少女がお嬢さまのことを非常に好いてくださるのでございますけれど、時節柄自由な恋愛、ましては女の子同士のなんて非常に難しいわけで…こちらはかなり悲しい終わりかたになっておりましたでしょうか(一応お嬢さまは前向きになっていらっしゃいますけれど…)
『彼岸の境界』は親友3人の関係を描いたものでございますけれど、そのうちお一人は高校生時代に亡くなられておりまして、その数年後の残された二人を描いたもの…3人の関係は少し複雑でございまして、それにお一人はその亡くなった子と恋人でしたりいたしましてなかなかその過去を忘れられないわけでございますけれど、最後には前向きになれましたからまずは一安心…?
また、最後には描きおろしとしまして『チップドキャンディ』という作品が収録されており、こちらは『インモールドガール』の後日談…かなり意外な事実が語られており面白いものでございました。

イラストは悪くございません。
百合的にはどのお話もなかなかよいものになっているかと思います。
ということで、こちらの作者さまの短編集はこれでもう3冊めとなるご様子で、百合姫コミックスといえど3冊も、しかも全て短編集での単行本の出ているかたなどそういらっしゃらない気がいたしますけれど、ともあれなかなかよきものでしたかと思います。


また、同時にこちらも読みましたので…。
微笑ましい…
□魔法少女リリカルなのはA's PORTABLE -THE GEARS OF DISTINY- マテリアル娘。ダッシュ
■都築真紀さま(原作)/榊蒼十郎さま(漫画)
 ○イラスト評価:★★★☆☆(2.8)
 ○内容評価:★★★★☆(4.2)
 ○百合度評価:★★★☆☆(2.8)
 ○総合評価:★★★★☆(3.5)

こちらは過日色々なものとともに購入をいたしましたものとなりまして、気になるシリーズの作品ということもあり購入をいたしましたものとなります。
コミックスとしましては『JA』や『いつか天魔を斬る魔女』などと同じものとなります。
こちらはタイトルから解ります様に以前第2作の劇場版DVDを観ておりましたりあるいは以前アンソロジーを読んでおりましたりと色々と出ております『なのは』シリーズの作品となります。
…タイトルに上の作品と同じく「マテリアル」という単語が入っておりましたことから同時に読んでみました(何)

内容としましては、以前購入をしております『魔法少女リリカルなのはA's PORTABLE -THE GEARS OF DESTINY-』の皆さんの日常を描いた4コマとなるでしょうか。
と、説明が以前読みました『マテリアル娘。』という作品の感想と同じとなってしまいましたけれど、内容そのものもそちらの作品と同じでございますので、詳細な説明は省略をいたします。
要するにこちらの作品はその作品の第2巻に相当するのでございました…ナンバリングを振る代わりに『ダッシュ』という単語をつけた、というわけでございます。

ということで、お話のほうはその第1巻に相当するもの同様に、マテリアル娘さんや周囲の皆さんの愉快で微笑ましい日常を描いております。
第1巻の終盤で登場して、でも出番が少ないのでよく解らないと感想で書いてしまいましたフローリアン姉妹も引き続き登場して、sideBとして同じ時系列ながら独立したお話を与えられているときもございます。
姉はアミタさんとおっしゃり、ちょっと天然な雰囲気のある、明るくそして熱めのかた…同時に姉というよりお姉さま属性をお持ちのご様子で、海の家などでは女のかたに大人気でございました。
妹はキリエさんとおっしゃり、姉に較べますと落ち着いた雰囲気のかた…このお二人もまた微笑ましくよろしいものでございます。
また、この巻からの登場キャラといたしまして、なはとなる謎の生物が出現…こちらは本当に突如現れた二尾の尻尾を持つきつねに似た姿を持つ小動物で、リインフォースさんに懐いてともに行動をすることになります。
元ネタはいうまでもなく上でも触れました劇場版第2作に登場したナハトヴァールでございましょうけれど、恐ろしいものでございましたナハトヴァールに対しましてこちらのなはとは非常にかわいらしゅうございます。
その様な新キャラも登場して、とても微笑ましく楽しい作品でございまして、個人的にはかなり好印象なのでございました。
…たとえゲームは購入しただけで全く手をつけておらず、マテリアル娘たちの元ネタが全く解らないとしましても(何)

イラストは悪くございません。
百合的にはいかがでございましょう、皆さんの仲のよいご様子がよろしゅうございますけれど…?
ということで、こちらは微笑ましい作品でございましたけれど、どうなのでございましょう、今度こそ一応完結っぽい雰囲気が最後に出ておりました様な…『イノセント娘。(仮)』なる作品が存在するっぽいことも言われておりましたけれどそれはこちらとはキャラクターの繋がりはなさそうにも思えますし、やはりこちらはこれで完結なのかもしれず、皆さんとてもかわいらしゅうございましたこともありそれはさみしく思えるのでございました。


とっても大好きでご無事を願っておりますあのかたもご購入をされておられます『七竜2020-2』はひとまず置いておきまして、以前1周めを終えております『Fate/EXTRA CCC』の2周めを進行いたします。
今作って第1章、凛さんのお話が終了したところでオープニングが流れるのでございますよね…凛さんは壮大な前置き、レオさんの言うとおりかませに感じられてしまって切ない…。
それはそうと、今作のオープニングは曲の『サクラメイキュウ』もとてもよい曲なことに加え、映像のほうもきちんとアニメーションになっていて結構印象に残ります…いえ、以前しております前作たる『Fate/EXTRA』のオープニングは曲はきちんとした歌でしたものの、映像のほうは本編を切り貼りしただけのものになっておりましたから。
…そしてやはりオープニングに出てくるアサミーナさんがアサミーナさんそのものでかわいい…(何)

第1章の終盤からはいよいよBBさんが登場いたします。
このBBさんについて、確か第一印象は殺生院キアラほどではなかったながらもけっしてよいものではなかったでしたっけ…でも、全ての背後事情を知った後に彼女のことを見ておりますと、壮大なツンデレ、好きな人には意地悪をしたいという気持ちが見えて微笑ましくすらございます。
BBさんがアサミーナさん以外の人間だけでなく、AIやNPCたち、そして桜さんを嫌う理由も解らなくもなく…特に桜さんについては、全ての重荷をBBさんへ押し付けた、とも受け取れてしまいますし…。
…殺生院キアラといえば、第1章で桜さんにこの者が力を移すという、この者が全ての黒幕な上に桜さんにバグを起こさせた事実を知った今ですととても危うく感じられるイベントがございましたっけ…この際にのぞくことも可能な選択肢も出ますものの私は遠慮しておりますけれど、桜さん、色々と大丈夫か心配でございます(その後特に異常などないということは大丈夫だったのでございましょうけれども)
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