□ゆるゆり(10・10.5)
■なもりさま
○イラスト評価:★★★☆☆(3.4)
○内容評価:★★★★★(4.8)
○百合度評価:★★★☆☆(3.4)
○総合評価:★★★★☆(4.4)
こちらは先日色々な同人誌とともに届きましたものとなりまして、過去に既刊を読んでおりますことから購入をいたしましたものとなります。
同人誌とともに届いておりますけれどもこちらは同人誌ではなく普通のコミック…おなじみとなります百合姫コミックスとなっております。
こちらは以前DVDを観ております様に2期にわたってアニメ化されておりましたりまた以前読んでおります様にアンソロジーも出ております作品となっております。
作者のかたは以前読んでおります『ゆりゆり』と同じかたとなります。
内容としましては、とある中学校の娯楽部の皆さんの日常を描いた作品でございます。
と、説明がやはり以前読みました第8巻及び第9巻の感想と同じとなりましたので、詳細な説明は省略をいたします。
この巻でも相変わらず皆さんの愉快な日常が描かれておりまして、しかも10巻となりますと、やはりよい意味で付け加えることはないかもしれません…本当に楽しくよきものでございました。
第10巻はそうした皆さんの相変わらずの様子を描いた1冊となっております。
なかなか興味深いお話もございまして、例えばチーナさんは風邪を引くと絵が上手になったり全てにおいて才能を発揮される様になられる、とか…あと綾乃さんと結衣さん、向日葵さんと櫻子さんの会話のかみ合っていないお話がとても楽しゅうございましたりいたしました。
向日葵さんと櫻子さん分は少々少なめ、会長さんと爆発教師は出番が登場人物紹介のみ、でしたりいたしますけれど、でもそれでも変わらぬ面白さで満足できる1冊でございましょう。
…ちなみに、今回のアンケート葉書はあかりさん担当となっておりますけれど、字が恐ろしく薄くなってしまっております(何)
一方の第10.5巻、こちらは正確にいいますと単行本ではなくって第10巻特装版のおまけ、いわゆる小冊子的な存在なのでございますけれども、普通にカバーのついた単行本な装丁、そして厚さも普通の単行本と同等と、もう完全に1冊の独立したコミックになっております。
内容のほうは、普段の『ゆるゆり』ではあまり絡まない、あるいは出番のないかたがたがメインとなったお話…といいましても会長さんと爆発教師に出番はございませんけれども。
それは例えばあかりさんやチーナさんの姉、向日葵さんの妹さんや櫻子さんの姉妹、結衣さんの姪であるまりちゃんのことでございまして、お話のほうは例えばまりちゃんが千鶴さんとお会いしましたり、あかりさんが花子さんと遭遇したりいたします。
楓ちゃんとまりちゃんがはじめてのお使いをする中、向日葵さんと櫻子さん、結衣さんと京子さんがそれぞれに尾行をするお話なんていうものもございまして、そうした本編ではなかなか見られない様なお話が楽しめる1冊となっております。
ですので、こちらはおまけというにはあまりに豪華な、第11巻として単体で売るべきなのでは、とさえ思える1冊になっておりますので、『ゆるゆり』第10巻を購入する際にはこの第10.5巻の付属する特装版を購入すべきでございましょう。
イラストは悪くございません。
百合的にはメインの皆さんの関係は相変わらずで、その他第10.5巻ではあかりさんとチーナさんのお姉さんお二人のお話などもあってそちらもよい感じでございます(あかりさんのお姉さんはあくまであかりさん一筋でございますけれど、チーナさんのお姉さんの想いが届く日を願うばかり…)
ということで、『ゆるゆり』ももう第10巻と、発行間隔の長い『百合姫』連載作品では異例のペース、以前読んでおりますきらら系で唯一の第10巻に到達いたしました『三者三葉』よりもさらにすごいことになっておりますけれど、これからも長く続いていただきたいものでございます。
そして7月にはファンブック類が2冊、8月には『大森家』という関連作品が出ることになっておりましたりと、昨年も連続刊行がございました様に今年もなかなか大変なことになっております…?
また、先日はこちらのゲームもクリアいたしましたので…。
□その花びらにくちづけを 〜天使のあこがれ
○イラスト評価:★★★★☆(4.0)
○グラフィック評価:★★★☆☆(3.0)
○システム評価:★★★☆☆(3.2)
○内容評価:★★★★☆(3.6)
○音楽評価:★★★★☆(4.0)
○声優評価:★★★☆☆(3.0)
○難易度:★☆☆☆☆(1.0)
○百合度評価:★★★★★(5.0)
○付加要素(おまけなど):★★☆☆☆(2.0)
○総合評価:★★★★☆(3.6)
こちらは過日色々なものとともに届きましたものとなりまして、好きなシリーズの作品ということで購入をいたしましたものとなります。
こちらはPCゲームとなりまして、そして同人でないもの…また、年齢制限ありの作品となりますので、ご注意くださいまし。
タイトルから解ります様に、こちらは以前しております『アトリエの恋人たち』などと同様の『その花』シリーズの作品となっております。
内容としましては、看護学校に通う女の子の百合な恋愛模様を描いたもの、となるでしょうか。
ゲームのジャンルやシステム周りなどはもちろん上で触れました過去作同様でございますのでそのあたりの説明は省略をいたしますけれど、今作はこれまでの『その花』シリーズとは色々と変わっている点がございます。
まず、シナリオやイラストを担当されたかたがこれまでの作品とは違う、ということ…どうやらシナリオを担当されたのは以前完全版をしております『白恋』や以前しております『レゾナンス』といった私にもおなじみな百合作品を担当されたかたっぽいです?
物語の舞台も、過去作の全ての舞台となっております聖ミカエル女子学園ではなくなっておりますけれど、ではこれまでの作品とは全く接点のないお話なのか、といいますとそういうわけではございません…今回のお話の舞台はその学校の系列となっております看護学校でございまして、主人公さんはそこに通う、さらにミカ女の卒業生、そして彼女が想いを寄せるのはそこの系列の病院の看護師となっていたりと、世界観は繋がっております。
ですので、物語のほうは以前しております『はなひらっ!』の様なもの、なのかも…そういえば『はなひらっ!』同様に今作においてもメインカップリングのお二人以外にもきちんと立ち絵や名前のあるキャラクターが複数登場いたしますし(それ以外の『その花』シリーズは基本的にはメインカップリングのみの登場で、他に名ありの登場人物が出るとすればそれは他カップリングのゲスト出演でしたりいたします)
その様な今作の主人公は相原りんごさんという、ミカ女を卒業されて看護学校へ入学したばかりの女の子…長い髪にスレンダーな体型をされた美少女さんでございますけれど、性格はかなり天然、猪突猛進、考え込むと知恵熱を出してしまう、でも明るく素直でいい子という、まだまだ子供なところの強い、かなり微笑ましいかたとなっております。
そのりんごさんは看護学校へ通うにあたり、幼い頃から家族ぐるみのお付き合いをしていて今は病院で看護師をしている従姉が一人暮らしをしているマンションで同居をすることになります。
その従姉はりんごさんにとって憧れの存在でございまして、同居できるというのはまさに夢の様なこと、なのでございました。
その従姉は高尾千秋さんというかたでございまして、すでに看護師として働いていらっしゃる、やさしく落ち着いた雰囲気のある、大きな胸をされたりされたかた…でも実は結構だらしのないところがございまして家の中では服を着ずに過すところがあったりするのでございました(何となく外見など『ラブライブ!』の副会長さんを思わせます/何)
ちょっとその様なだらしのないところを見たりんごさんはショックを受けたりもいたしますけれど、でも好きな気持ちは変わらず、同居することでその気持ちが大きくなっていくのでございました。
そして、その様なりんごさんを迎え入れた千秋さんも…?
メインはそのお二人のお話となりますけれど、今作は上で触れました様に(『その花』シリーズとしては珍しく)他にも登場人物がいらっしゃいます。
みなさんりんごさんのクラスメイトになりまして、まずはミカ女でもりんごさんとご友人でしたお二人…氷川成美さんはさばさばした性格のかたで、本来は大学の医学部へ進学予定でしたながらそれに全て落ちてしまったためにこちらへいらしたご様子…。
もうお一人の片倉優乃さんはほんわかしたお嬢さまな雰囲気のかたでございまして、下で触れます皐さんに一目惚れされたご様子でございます。
石神皐さんは優乃さんの寮でのルームメイトでございまして、さらに学年主席の成績のかたでもございます…ちょっと不思議な雰囲気をされたボクっ子でございます。
そして稲取晶さんは上で触れました『白恋』のさゆりさんを思わせる外見と性格をされたかた…要するにかなりきつい物言いをするかたなのでございますけれど、根は悪くないかたでございますよ?
お話のほうは、もちろんメインカップリングであるりんごさんと千秋さんというお二人の関係を描いたものとなっております。
お二人が両想いだということはすぐに解る様なものなのでございますけれど、りんごさんというかたはかなり鈍感かつ純粋でもありまして、千秋さんへの自分の想いが当初恋だとも気づいていなかったりいたしました…そのあたりもまた彼女らしく、そうした彼女を見守るのは微笑ましいものでございます。
もちろん最後はハッピーエンド、お二人の想いが完全に重なり合ってこれからもずっと一緒、ということで幸せになってくださいます。
それに、メインカップリング以外のキャラクターが登場する、ということでそちらのかたがたとの友情の描写もありましたのもよろしかったでしょうか。
…えっ、その割には内容評価が低いのでは、でございます?
そう、内容評価を百合々々な作品にしましては少々低めにしてしまいましたけれど、これにはきちんと理由がございまして…この作品、ちょっとボリュームが少ない様に感じられてしまいました…。
昨日も本当はクリアするつもりはなくって、アイキャッチ間のお話を進めただけで終わろうと思ったのでございますけれど、アイキャッチが出た時点でCGとシーン回想の未開示が残り1つになっておりまして…そこで少し進めてみますと、すぐにエンディングになってしまったのでございます(まさか上で触れました『ゆるゆり』と同じ日の日誌に書くことになるとは思っておりませんでした…『ゆるゆり』を読んだ後にこちらの作品を進めましたので…/何)
『アトリエの恋人たち』などと較べますと何だか妙に短く感じられたのでございます…これは、私の気のせいでございます…?
それに、メインキャラ以外のかたがたに関しましても、特に晶さんはほとんどいてもいなくても同じな存在になっていて、なかなかよいキャラでしただけにさみしい…でも、このメインカップリング以外の4人については、もしかいたしますと今後新作ゲームなどでメインにされるのかもしれません(本作中で優乃さんと皐さんには関係の進展が見られましたし、成美さんと晶さんのお二人についても喧嘩するほど…という関係になっておられますから)
…そう、きっと新作を見越してこの4人を出されたのでございましょう…けっして『はなひらっ!』の小春さんと真琴さんの様なことにはならないはず…(何)
イラストはこれまでの『その花』シリーズとは違うわけでございますけれど、でも悪いものではございません。
グラフィックも特に問題はなかったかと思います。
システム面は過去作と同じでございます。
内容のほうは、上で触れました様にお話は普通によろしいものの、どうしてもボリューム不足なのでは、という感覚がぬぐえません…これは気のせいではないと思うのでございますけれど、実際いかがなのでございましょう…?
でも、この点についてはもしかすると以前しております『リリ・プラチナム』など過去の1カップリングのみの作品たちもこのくらいのボリュームで、ただ直近の作品である『アトリエの恋人たち』のボリュームが多かっただけで私の感覚が『アトリエの恋人たち』に慣れたために贅沢になっているのかもかもしれません…他の登場人物さんたち(特に晶さん)の件については、今後彼女たちメインの作品が出るのかも、ということを期待しておきましょうか。
音楽のほうは過去作と同じものとなっております…ですのでイラストなどが違えど『その花』シリーズなのだという感覚は強く持てますでしょうか。
ちなみにオープニングとエンディングはボーカル曲になっておりまして、今作と特に関係のない以前しております『ミカエルの乙女たち』にも登場いたしました玲緒さん役の杏花さまが歌っていらしてどうして…と思ったら、何と皐さんの声は杏花さまでございました(何)
声優さまにつきましても、この項目を私がつけるのは畏れ多いもので特に問題は…千秋さんが稀に訛った様な発音になっていらしたのは狙って、でございますよね?(何)
難易度につきましては選択肢が4つほど出ますけれど、これは過去作の例によってりんごさんの思いに反さずに素直なものを選んでいけば何ら問題は起こらないでしょう。
百合的にも申し分のないものでございます。
付加要素については過去作同様…ただ、今作はこれまでの非同人作品の様な特典がついてまいりませんでした…。
ということで、どうしても私にはボリュームが少なくって満足できないと感じられてしまいましたものの、イラストなどが違えど『その花』シリーズらしい百合々々な作品なのは間違いございませんので、そのあたりは安心でございます。
もちろん、これまでのミカ女を舞台にしたシリーズもなくなったりするわけではなくって、今現在すでに『白雪の騎士』なる新作(しかも『ミカエルの乙女たち』同様に高価格ver.)が製作中とのこと…新キャラが出るご様子ながら高価格ver.ということは『ミカエル』同様にこれまでのキャラクターも総出演してくださるのではないかと、そちらも大いに期待したいところでございます。
これまでのシリーズを終えてこちらのシリーズが、ということなら非常につらいところながら、その様にこれまでのシリーズも継続しつつこのシリーズ(しかも世界観は繋がっております)も、ということでしたら歓迎すべきことでございましょうし、これで後はこのお二人のセカンドシリーズもしくは他の4人メインの作品でも出るのか、といったところになるでしょう。
とっても大好きでご無事をお祈りしておりますあのかたもご購入をされておられます『七竜2020-2』は今しばらく置いておきまして、以前1周めを終えております『Fate/EXTRA CCC』の2周め…ジナコさんのお話でございますけれど、やはりジナコさんの章はちょっと暗め…。
と、そういえば、ときどきアサミーナさんが保健室に行って桜さんにお会いする場面がありまして、これがセイバーさんの場合は自分の意志で廊下にとどまっていらしたのでございますけれど、キャスターさんの場合、保健室はサーヴァント入場禁止になっているため入れない、ということになっておりました…いえ、ただそれだけのことでございますけれども(何)
…思ったよりも相当はやく『天使のあこがれ』が終わってしまいましたので、しばらくはまたこの『CCC』のみにゲーム作品は絞ってのんびりと進めてまいりましょう。
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