□銭湯ハワイ
■かずといずみさま
○イラスト評価:★★★★☆(3.8)
○内容評価:★★★★☆(4.4)
○百合度評価:★★★★☆(3.5)
○総合評価:★★★★☆(3.9)
こちらは先日色々なものとともに購入をしましたものとなりまして、百合が確実な作品でございましたことから購入をいたしましたものとなります。
コミックスとしましてはおなじみとなっておりますまんがタイムきららコミックスでございますけれども、こちらは「つぼみシリーズ」という独立したレーベル扱いのものとなります。
作者のかたは以前読みました『蒲田魔女』などを描かれたかたとなります。
内容としましては、ハワイという銭湯を舞台にしたお話、となるでしょうか。
銭湯ハワイ、というお名前を出されますと同じ作者さまの作品で古い作品となりますので感想は残っていないもののアニメDVDまで購入しております『貧乏姉妹物語』に出てまいりました銭湯を思い浮かべますけれど、そちらの作品とは直接的なつながりはない模様…ただ、そちらの作品の銭湯からお名前を取ったのは間違いない模様でございます。
お話の主人公は熊王かすみさんという25歳の会社員、OLさんでございます…眼鏡をかけた、お料理がなかなか上手なご様子のかたでございますけれど、最近はお仕事がお忙しく少し疲れていらっしゃるご様子でございます。
ある日、かすみさんの自宅のお風呂が壊れてしまいまして、仕方ございませんので近所の銭湯…ハワイという名前の銭湯へ行くことにしたのでございますけれど、そこの番台に座っておりましたのが制服姿の美少女さんでございましたので少し驚いてしまいました。
その美少女さんというのは湯浅清さんという高校生の女の子で、きれいな髪をされた本当にかなりの美少女さん…しかも性格も真面目で非常によい子でございます。
彼女は実家である銭湯のお仕事をしているわけでございますけれど、その清さんに惹かれたかすみさんは自宅のお風呂が直った後も銭湯へ通い続けることにいたします…いえ、これには銭湯に入った結果お肌がつやつやになったりした、という理由も大きそうでございますけれども(何)
その他の登場人物としましては、清さんのお母さんやかすみさんの上司のかたなどいらっしゃいますけれど、一番重要な役どころなのはかすみさんの同期のかたな鷲崎杏さんでございましょうか。
このかたは仕事もできる様子でコミュニケーション能力も高いできるかたなのでございますけれど、かすみさんに想いを寄せていらっしゃるご様子…ですので関係の縮まっていくかすみさんと清さんの仲を引き裂こうと画策されたりされますけれど…?
…番外編では清さんの高校での同級生の子が出てきたりして、そしてその子は清さんのことを好きそうなのでございますけれど、そこだけの出番に終わったのはさみしいかもですけれど、でもそれでよろしかったのかも…?
お話のほうは、その様なお二人をメインとされた、そして銭湯を主な舞台としたお話…。
清さんは本当にいい子でございますし、お二人の関係が徐々に縮まっていく様子は微笑ましい…途中で杏さんのこともあり少し波乱もございますけれど、でもそれもそうドロドロとしていたりするわけではございません(大きな波乱は2つございましたけれど、うち一つはあれでございますね、以前読みました『前略、百合の園より』にもございました、自分だけの大切な人、場所と思っていたものが他の人にも知れることになってさみしくなってやきもちをやく、という王道展開…)
最後は百合的にはまだ少し淡い感じも受けますもののハッピーエンド…また、その後には後日談を描いたおまけマンガもございまして、こちらは幾分百合度が上がっているかなと思います。
…その他、カバー下にもおまけ4コマが収録されております。
はい、こちらの作品はこの1冊で完結な作品でございますけれど、他にもいくつかの読み切りな短編が収録されておりました。
『私の嫌いなあなた』は高校生の女の子お二人のお話で、あまりに完璧でやさしい子に惹かれそうになるものの、それを否定しようとあえて嫌いだと考える様にしている子のお話…。
『Under』も学校を舞台にしたお話ながら、主人公は忍者…そして15歳になって家に伝わる服が透けて見える力を受け継ぐという、これはかなりおバカなお話でございます。
『トランスフォーム・ガール』は医者を目指す保健委員の女のかたと、同級生の女の子の、保健室でのお話…こちらは保健委員のかたが白衣を纏うと性格が変わるという、こちらもややおバカなお話かもしれません?
『6年3組鈴木より』は小学校時代に唯一仲のよかった、けれど周囲の心ない言葉により最後は言葉を交わすことなく別れることになってしまった子と同窓会で再開することになった子のお話…こちらはとてもよいお話になっておりましたかと思います。
イラストはなかなかよろしゅうございます。
百合的には『銭湯ハワイ』についてはむしろライバル的立ち位置な杏さんが一番強く感じられますかも…短編たちは淡いものなど様々ながらどれもないことはございません。
ということで、こちらはなかなか微笑ましくよろしい作品でございましたかと思います。
とっても大好きでお会いできない日々が続いてさみしく心配でございますけれどもご無事をお祈りしておりますあのかたもご購入をされておられます『七竜2020-2』は今しばらく置いておきまして、以前1周めを終えております『Fate/EXTRA CCC』の2周めを進行…メルトリリスさんからの決戦からでございます。
やはり個人的にはこのメルトリリスさんというかたが色々好きでございまして、それだけにその最期には怒りを覚えます…そう、もちろん殺生院キアラに対してでございます。
ただ、あのシーンは色々不思議なものでございまして、殺生院キアラの声が聞こえたのは外からは干渉不能のはずなメルトリリスさんの心の中となっていて、あれはそれまで殺生院キアラが吸収された振りをして潜んでいたとかそういうことなのでございましょうか…そしてこのシーンがあっても最後にサーヴァントルートを選んだ場合は殺生院キアラは自動的に「なかったこと」になってしまうという…。
ともあれ先へ進むとBBさんがムーンセル・オートマトンの中枢を掌握した、となり皆さん絶望されてしまうものの何とか立ち直り、といったあたり…ムーンセル中枢を掌握したらしい割には、同じくその場所にいるはずのトワイス氏が普通に存在していそうというのは、月の表側と裏側ということがまだあるのでございましょうか…。
ともあれ、お話はもうあとわずか…引き続きのんびりと進めてみることにいたしましょう。
…2周めクリア後は、最後にもう一度だけセイバーさんで3周めを行った後、『七竜2020-2』へ移行しようと考えております…大丈夫、レベルは99で引き継がれますので3周めはお話を読み進めるだけになるはず…(何)
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