2013年06月26日

センチメンタルダスト

先日読みましたコミックの感想です。
1巻完結…
□センチメンタルダスト
■河合朗さま
 ○イラスト評価:★★★☆☆(3.0)
 ○内容評価:★★★★☆(4.2)
 ○百合度評価:★★★★★(5.0)
 ○総合評価:★★★★☆(4.1)

こちらは過日色々なものとともに購入をしましたものとなりまして、百合が確実な作品なことから購入をいたしましたものとなります。
コミックスとしましてはおなじみとなっております百合姫コミックスとなります。

内容としましては、親友でした女の子お二人の関係を描いたお話、となるでしょうか。
お話の主人公の烏丸歩さんは高校生ながらちょっと小さめでゆるい雰囲気の漂うかわいらしい感じの女の子でございます…基本的に「あゆ」と呼ばれておりますから以降はあゆちゃん、と表記いたしましょう(何)
あゆちゃんには家が隣で高校も同じ学校に通うことになった日辻ひさ子さんという長く染めた髪をした快活な雰囲気の幼馴染がおりました…こちらのかたは基本的に名字あるいは「ひーちゃん」と呼ばれておりますので名字で呼んでまいりましょう。
お二人は親友なのでございますけれど、日辻さんはあゆちゃんに対しそれ以上の気持ちを持っておりまして、高校入学前に告白…けれど今の関係以上のことを望んでいなかったあゆちゃんはそれを笑って誤魔化し、日辻さんもそれを受け入れたという過去を持っておりました。

そうしたお二人が高校へ入学をして、あゆちゃんの望みどおりにお二人は親友でいつも一緒、という関係が続いておりましたけれど、入学して早々にその関係が危うくなります。
高校には海老沢桂という眼鏡をかけてボーイッシュな雰囲気の音楽教師がいたのでございますけれど、このかたが日辻さんのあゆちゃんへ対する想いを見抜いた上で肯定する言葉をかけてくださったのです。
海老沢先生にも過去に似た様な経験があったからそうしたことに理解を示したご様子なのでございますけれど、それがきっかけになって日辻さんは海老沢先生に惹かれていき、お二人は付き合うまでに至ります。
それを見守るあゆちゃんは、かつて告白を笑って誤魔化したながらでもそれは一緒にいるためで、しかもここに至って自分も親友以上の想いなのだと気づいて、胸を痛められるのでございました。
…メインの登場人物はもちろんこの3人でございまして、他の登場人物はあゆちゃんのご友人の乾凛さんくらいでございましょうか。

お話のほうは、その様な3人の関係を描いたものとなりまして、これは一種の三角関係になることもあり、ちょっと胸が痛んだり切なくなってしまう展開もございます。
特にあゆちゃんはかつて自分から親友以上の関係になるのを断っておりますから、今更他に好きな人ができた日辻さんとそういう関係になることを望むなんて…中盤で告白しておりますけれど、さすがにそれは虫が良すぎて断られてしまっておりますし…。
ではあゆちゃんの想いは報われないのか、というとそうではなくって、結局先生は最後には…この終盤の展開で日辻さんがあゆちゃんとも先生とも関係を断とうとされてしまわれますけれど、最終的にはあゆちゃんの想いが日辻さんの背を押し、それに親友でしたお二人の関係をそれ以上に押し上げてくださいましたのでよろしゅうございましたでしょうか。
…基本的にあゆちゃんはとってもいい子なのでごさいますよね…だから過去では曖昧に終わらせるというあまりよくない行動をしてしまったわけでございますけれど、終盤ではよい方向に動いたということになるでしょうか。

はい、こちらの作品はこの1冊で完結となっております…終盤に至るまで結構切なくなる展開が多いですけれど、でも最後はハッピーエンドといえる終わりかたとなっておりましたのでよろしいでしょう。
最後には『センチメンタルメモリー』という皆さんの数年後を描いたお話が収録されておりまして、こちらではお二人が百合的に見て最高とまでいえる関係にまで上り詰めておられたりしておられましたりと、面白いものとなっておりました。

イラストは悪くございません。
百合的には申し分のないものでございます。
ということで、こちらは切ないお話とはいえでもそれだけで終わらず最後はそれを乗り越え幸せになっておりましたりと、よい作品でございましたかと思います。


とっても大好きで昨日もお会いできましてとっても嬉しゅうございましたあのかたもご購入をされておられます『七竜2020-2』は今しばらく置いておきまして、以前1周めを終えております『Fate/EXTRA CCC』の3周め…ジナコさんと恋人作戦発動まで進みました。
ここでジナコさんに女の子同士だし恋人になるなんて嫌だよね、と訊ねられて選択肢が現れますけれど、元々百合思考の高いアサミーナさんでしたらいやじゃないと答えるのが自然…もちろん、本来のアサミーナさんは好きになったかた一筋、ある意味パッションリップさんに近しいかもしれないかたなのでございますけれども(何)
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