□P.S.リスタート(1)
■桑島黎音さま
○イラスト評価:★★★☆☆(3.3)
○内容評価:★★★★☆(4.2)
○百合度評価:★★★☆☆(3.0)
○総合評価:★★★★☆(3.5)
こちらは過日色々なものとともに購入をしましたもので、何となくよさそうに感じられましたことから購入をいたしましたものとなります。
コミックスとしましてはおなじみとなっておりますまんがタイムきららコミックスとなります。
内容としましては、家庭の事情で全寮制の高校へ通うことになった元お嬢さまの日常を描いた4コマ、となるでしょうか。
主人公の白鷺千華さんは長い黒髪をされておっとりのんびりした雰囲気の、やや天然で見た目によらず食いしん坊のところも見られますかた…ちなみに名前は「ちか」ではなくて「ちはな」と読むご様子でございます。
千華さんはこれまでお嬢さまとして何不自由なく暮らしていたのでございますけれど、突如親の会社が倒産、両親は長い旅に出てしまわれます…何だかこのあたり、以前読みました『三者三葉』の葉子さんが思い浮かびます。
千華さんは父親の知り合いの経営するという多ノ河高校という全寮制の高校へ入ることができる様になりまして、そちらで新たな生活がはじまります。
ちなみに千華さんはこれまで身近なことは全てメイドさんにしてもらっておりましたので基本的に何もできず、またこれまで通っていた学校がどうでしたのか、勉強も運動もかなりできないのでございました。
…あと、この入ることになった学校の理事長さんが変態のご様子で、千華さんの着る制服だけスカートが短くされていたり、体操服も一人だけブルマにされたりしておりますけれど、本人はそう気にしていない模様…。
その学校で千華さんが知り合ったかたがた…まずは学生寮で同室となりました清水めぐみさんは何でもそつなくこなす、しっかり者で面倒見もよいかたでございましょうか。
そのめぐみさんのご友人で千華さんとも仲良くなった伊藤夏希さんは千華さん以上に成績の悪い、元気で明るい性格をした、ゲーム好きなご様子のかたでございます。
基本的にはこの3人でいつも一緒にいる、といった感じでございましょうか。
その他登場人物としましては、クラスメイトの目黒秋名さんや千華さんがかつて通っていた高校の同級生なお嬢さまの飛鳥川姫乃さんあたり…姫乃さんは千華さんのことが気になってついついこちらへ様子を見にきてしまう、ツンデレなお嬢さまでございます。
お話のほうは、そういうことで新生活を送ることになりました千華さんと周囲の皆さんの日常を描いたお話でございます。
千華さんが基本的にかなりのんびりした性格をしておりますので、そのあたりかなり微笑ましくかわいらしいものでございます。
また、千華さんはかなりの世間知らずなかたでございますので、そのあたりを楽しむお話、ともいえるでしょう…でも、上で触れました葉子さん同様に、徐々に慣れてはいっているご様子でございます?
…最後のお話は夏休みを迎えますけれど、夏休みは7日間は寮が閉鎖され実家へ帰らなければならないそうながら、両親が行方不明ですでに実家のない千華さんはどうされますのか…。
イラストは悪くございません。
百合的には姫乃さんが千華さんのことをかなり意識している様に感じられよろしゅうございます。
ということで、こちらは千華さんが私の物語のアサミーナさんに似た雰囲気を感じる微笑ましいかたでしたりと、個人的にはよい作品でございました…続きも楽しみにいたしましょう。
とっても大好きで少しお会いできない日が続いてさみしく心配でございますけれどもご無事を願っておりますあのかたもご購入されておられます『七竜2020-2』は先へ進みます…序章の東京スカイタワー、3体めのボスを倒すとそれで一段落で、以前しております前作の序章の様にそこでドラゴンが現れたりすることなく、何事もなく国会議事堂に用意されたマイルームへ帰ることになります。
ただ、その東京スカイタワー、まだ先がある上に宝箱があったりして、こちらはまた後に…(何)
戦い終わった後、ムラクモ機関の総長となっているキリノさんたちがやってまいりまして、明日はその東京スカイタワーにてネットワーク復旧の記念式典を行い自分もそれに出る、とおっしゃられます…アサミーナさんたちはその中継を見るだけの模様で、この時点で結構嫌な予感がしてまいりました。
と、それと同時に、戦後1年たった時点でもまだ東京以外の地域とは連絡が取れていない、ということも判明…果たして他の地域はどうなっているのか、大いに気になるところではございますけれど、それが描かれる日はくるのでございましょうか…?
国会議事堂へ戻りますと、マイルームへたどり着くまでの間の内部を歩き回れますけれど、やはり本拠地は東京都庁からこちらへ移った模様で、こちらは見た目どおり地上は低い建物なものの、地下がなぜか13階程度ある模様…移転した理由はやはり解りません(そして誰も触れない東京都庁がどうなったのかも解りません)
前作にいらしたきつい作業員さんなるツンデレなかたもおりまして、新入りが知り合いに似ている、とおっしゃっておりましたけれど、これはまさかそんな…(何/今の段階では姿は確認できません)
マイルームでは前作どおりパーティメンバーがお弁当を作ってくださいますけれど、やはりかなさまがかわいい…そしてすみれさんの作るものが失敗弁当になるのは仕方ございません。
翌日、まずは何事も起こらず前作にもいらしたチェロンさんからクエストを受領できる様になります…ドラゴン来襲前にこうしたイベントが発生するのはかなり意外でございました。
さらに意外でしたのは、まず受けてみました国会議事堂内で解決するクエストはともかく、次の新人へのデモンストレーションというクエストが国分寺の砂漠で行われる、ということ…いうまでもなく実際の国分寺は砂漠ではございませんけれど、この作品では前作の際に帝竜の住処となった場所は色々場所が改変されてしまっていて、その中の一つでございました国分寺は砂漠と化していた、というわけなのでございます。
ここで新人の前で敵と戦って見せた後、新人が実地訓練を行うのでその様子を見る、ということになりますけれど、ここでは国分寺のはじめのフロアである砂漠を実際に歩いて新人たちを探すことに…当然ここでも普通の敵が出たり、さらに今は行けないものの奥があったりと、これは前作のダンジョンがそのまま残っていて、しかも今作に登場するということです?
しかもBGMについて、フィールドは砂音だけでございますので何ともいえませんものの(後述の渋谷のことを思うとこの先の工場は前作のものが流れるはず…いえ、前作でもこの砂漠地帯は砂音だけでございましたっけ)、戦闘時のものが前作のものになっておりましたり(スカイタワーの戦闘BGMは新規でございました)…普通の敵との戦いは前作前半の、ボスとの戦いは前作後半の戦闘BGMになっておりました。
国分寺でのクエストを終え、最後の1つは前作にも登場いたしましたSKYのネコさんからのもので、彼女たちが本拠地としている渋谷へ薬を持ってきてもらいたい、というものでございます。
ここで渋谷へも行ける様になりますけれど、こちらもやはり前作の異変のままに樹海となっており、前作同様のダンジョンになっていて、そして流れるBGMも前作のものとなっておりました。
ここのBGMは好きなのでございますけれど、こちらは国分寺とは違い敵が出現しなくなっておりますので、仕方なく普通に依頼をこなして終了いたします。
…これは他にも前作のダンジョンがそのまま出てきそうな気もいたしますかも…あまり前作のダンジョンばかりになるとさすがにあれかと思いますものの、でも前作のダンジョンを出すこと自体は、その地域に全然手をつけられていないということを表す意味でもよいのではないかなと思います。
依頼を全て終えてムラクモ本部に戻ると、前作にも出てまいりましたエメルなる少女(最初は大きかったのですが、小さくなってしまいました/何)が現れますけれど、色々衝撃的なことをさらりとおっしゃられました。
まず、彼女の助言によりアメリカは帝竜を全て倒せていたということ、そして真竜はニアラ以外にも6体も存在する、ということ…後者は初耳な上にあまりに衝撃的な事実で、それは再びドラゴンが来襲しても仕方がない、と思えてしまいます。
…今作も真竜1体が最後の敵でした場合、あるいはあと5回来襲があり得る、ということになり…?
そして翌日、東京スカイタワーにて行われる式典を映像で観ることになりますけれど、ここで案の定といいますか、予想通り…東京スカイタワーに異変が発生いたします。
でも、ここから結局アサミーナさんたちはスカイタワーへ調査へ行くことになってしまいました…せっかくこのまま、ドラゴンの来襲を戦わずに知って終わるものかと思いましたのに、これでは前作と同じ流れになりそうでさらに嫌な予感が増してしまいます…。
向かいましたスカイタワーは上で触れました際よりも先へ進めるわけでございますけれど、すでにあの怪しい花が咲いていたり、あるいはこの時点でドラゴンと遭遇もしてしまったりする中、屋上に何かある模様…他の皆さんを避難誘導しつつ、そちらへ向かうことになります。
昨日はその屋上一歩手前までやってきたところでございますけれど、出現する敵が最初より少し強化されていて経験値がそこそこの多さになっていることもあって、少しここでのんびりしていこうかなとも思います…スキル成長が開放されましたし。
…ちなみに、リンさんたちに急げと言われておりますけれど、脱出ポイントもあったりして普通に脱出して国会議事堂へ戻ることも可能でございます(脱出ポイントのことを教えてくださる自衛隊員が戻ることを推奨したりしてきますし)…国会議事堂ではあのきつい作業員さんが新人さんのことを危なっかしいから放っておけない、とおっしゃっておりましたけれど、でもやっぱり見た限りではその新人さんの姿は見つかりませんでした…。
…あぁ、もうこれは想像しうる限りでの最悪の展開、前作と同じパターンになる可能性が一番高い、と言わざるを得ないのでしょう。
つまり、屋上には帝竜かすでに存在の知れている真竜がおり、それと戦闘になるものの強制的に敗れ、瀕死のところを前作でのSKYの様な当初敵対的で悪印象にしか見えない存在にたすけられたりする、というちょっと…いえ結構ストレスのたまるはじまりかたなわけでございます(しかも今作ではアサミーナさんたちは英雄扱いされておりますので手のひらを返される可能性もあり、そうなると3重にストレスのたまる展開になりかねない…)
いえ、でもさすがに前作と全く同じ展開にするわけがございませんし、さすがにその様なことはないと思いたい…そう信じて、少しのんびりレベルを上げた後に先へ進んでみましょう。
【(更新終了)百合(かも?)作品感想の最新記事】
紅玉は、男性視点の“見せ百合”“覗き百合”になるんではないか、と、最初は懸念していたものですが、
姫乃お嬢様+サキさんが出て来た辺りから、本式百合?として、面白くなった様に思います。
めぐみ、夏希との同居生活で育まれる絆に加えて、あぁ千華ちゃんは皆に愛される天与の才?みたいなものがあるんだなぁ(めぐみが自問自答した様に、単にこの娘危なっかしくて抛って置けない、だけかも知れませんが……)と、いつの間にか思わされてしまう。
「PSR」の良さは、じわり、と利いて来る方の味である様に思います。
あと、OKSばかりが注目されそうですが、「PSR」では黒パンスト/黒タイツ枠も、姫乃がしっかり取っていますし……。
それと、確かに千華の境遇は、「三者三葉」の葉子様と被るものがありますし、同じ“きらら系(笑)”なだけに、別に模倣したって文句は言われない訳ですが、むしろ「箱入りドロップス」の雫ちゃん辺りを意識したものかなぁ、とも思われます。(しかし、それにしても千華の“何〜ンにも出来ない”レヴェルは極端だなぁ)
こちらの作品は最近読みましたきらら系の第1巻の作品としましては『となりの魔法少女』『トモダチログイン』と並んで特にお気に入りの作品でございましょうか…♪
百合的にもまずまずよろしいものがございましたし、それにキャラクターの皆さんもおっしゃられる様によきかたがた揃いで…。
その『箱入りドロップス』という作品は私は存じないのでございますけれど、ともあれ千華さんのこれからを見守っていきたいものでございます…♪