2014年01月04日

謎の…『黒髪会』

先日読みましたコミックの感想です。
よきものでした
□あまゆる。(1)
■マウンテンプクイチさま
 ○イラスト評価:★★★☆☆(3.3)
 ○内容評価:★★★★☆(4.2)
 ○百合度評価:★★★☆☆(3.4)
 ○総合評価:★★★★☆(3.6)

こちらは過日色々なものと購入をしてまいりましたものとなりまして、何となくよさそうに感じられましたことから購入をいたしましたものとなります。
コミックスとしましてはおなじみとなりますまんがタイムきららコミックスとなります。
作者のかたは以前購入をしております同人誌『ゆうりい』などを描かれたサークル【ぽんぽんお】さまとなる模様でございます。

内容としましては、田舎の学校の通う、同じ学生寮に入っているかたがたの日常を描いた4コマ、となるでしょうか。
物語の舞台はということでその学校…田舎、といっても以前読んでおります『のんのんびより』の舞台ほどは田舎ではなくそこそこのものはある場所のご様子な場所にある女子高でございまして、全校生徒の半分ほどは地元から通っているそうなものの、その他のかたは学生寮に入っていらっしゃいます。
物語の主人公はその学生寮に入る4人の女の子でございますけれど、立ち位置など見ますとハルさんが主人公に見えるでしょうか。
ハルさんは元気かつちょっとおバカで天然、といった趣の子でございまして、今までは引越しが多く転校続きでしたらしいので、こういう寮生活は嬉しいご様子なのでございました。

学生寮は二人部屋になっておりまして、ハルさんと相部屋になったのはアヤさんという女の子…髪をツインテールにした、その雰囲気どおりしっかり者でちょっとツンデレの気が見えるかたでございます。
アヤさんは学校のある町よりもさらに田舎…『のんのんびより』の舞台になった場所の様な場所からやってきたご様子で(中学校では同級生がいなかったそう…)、実家は農家をしていて農業関係のことはかなり詳しかったりいたします。
残りお二人のかた…マオさんは背が低くて大人しい雰囲気の、絵が上手な女の子でございます。
ユウさんは長身のかっこいい雰囲気のかたで、いつもマオさんのことを気遣っていらっしゃいます…このお二人も学生寮で同室の、はずでございますよね?(何/いえ、明確な描写はなかった気がいたしましたので…)
その他登場人物といたしましては、学生寮の先輩さんがたでございましょうか…ちょっと適当な雰囲気の感じるかたと、おっとりほんわかしたかたのお二人でございます。
…メインの4人はそれぞれに以前しております『はなひらっ!』の4人に近しい印象を受けるでしょうか。

お話のほうは、ということで学生寮に入った皆さんの日常を描いた4コマ…のんびりしたコメディ作品、といったところでございましょうか。
きらら系王道路線な学園生活な日常ものでございまして、物語は春から季節を追って進んでおりまして、この巻では夏休みの終わりまでが描かれております…それに田舎要素と学生寮での生活、というものが加わっておりますので意外と新鮮な感じがございましたりいたします、かも?
登場人物も皆さんよろしい感じで、特にツンデレかつ田舎要素の強いアヤさんがとてもよろしい感じ…また百合的にも、同室のお二人同士で結構感じられたりいたします(カバー下のおまけ4コマなども…?)

イラストは悪くございません。
百合的には同室のお二人同士がなかなかよろしい感じで、特にアヤさんとユウさんがそれぞれにお相手のかたのことをより意識していらっしゃる印象でございましょうか。
ということで、こちらはタイトルどおり甘くてゆるい雰囲気のある、百合的にもなかなか期待できる作品…続きを楽しみにいたしましょう(作者のかたは同人誌でも結構百合的に高めの作品を描かれている印象を受けますし…)


とっても大好きでご多忙な日々が続いていらしてお会いできない日々が続きさみしく心配でございますけれどどうかご無理はなさらないでご無事でいらっしゃいますことを願っておりますあのかたもお好きなシリーズな『その花』の『白雪の騎士』のほうは残された個別ルートのうち、今回は麻衣さんと玲緒さんルートへ入ってみます。
こちらでは以前しております『ミカエルの乙女たち』の結果お二人ととても仲良くなった雫さんとエリスさんを交えて仲良くお茶会をされたりするところから…途中で現れた美夜さんにお菓子を分けてあげたりと、玲緒さんも当初に較べるとずいぶん社交的になってきた、といえますのかも?
その様なお茶会を、何者かがのぞいている気配があり…雫さんは視線に気づく程度でございましたけれど、玲緒さんは野生の感が働いたのか完全にその気配に気づきました。
のぞいていたのはかつてのエリスさんのファンクラブ…以前しております『リリ・プラチナム』のタイトルにもなっております「リリ・プラチナム」の会員のかたがたで、エリスさんをはじめとする皆さんの姿を愛でていただけでなく、エリスさんに次ぐ2代目リリ・プラチナム候補を探していたのでございました。
そしてエリスさんと姉妹の様に仲の良い、それに髪もきれいな金髪な玲緒さんに目をつけ、玲緒さんに2代目になってくださらないかお願いをしてくるのでございました。
玲緒さんは当然その様な面倒そうなことは嫌だと拒否をするのでございますけれど…このお二人のルートの前半はこれに関する騒動、ということになるでしょうか。
…この際、ファンクラブのかたがたは雫さんや麻衣さんの様な黒髪もまた素敵だと再認識するのでございますけれど、この際にはっきりと「黒髪会」の存在を把握していらっしゃったりして…?

その様なことがある一方、玲緒さんとエリスさんは相変わらずの仲のよさでございまして、麻衣さんもそれを微笑ましく見ていたのでございますけれど、自分とのデートの約束を投げ出してまでエリスさんとの勝負へ向かう玲緒さんに対してはさすがにやきもちをやいてしまいました。
同じ境遇にある雫さんにお会いし、さらに例のファンクラブのかたがたにも協力をしていただき、ちょっとした意趣返しを行うことに…黒髪のかたのみが参加できるパーティを開いて、それを玲緒さんやエリスさんに見せ付ける、というわけでございます。
それに対してエリスさんは自分の過ちにすぐ気づいて雫さんに謝ってめでたしめでたしなのでございますけれど、そう素直に謝ることのできない玲緒さんは最後の手段に出ることに…。
つまり自分も黒髪になってそのパーティに参加してやろう、というわけで危うく玲緒さんが髪を黒く染めそうになるところでございましたけれど何とか麻衣さんが止めて、お互いに謝り合って一件落着となりました…ちょっとこの際のやり取りは泣けてしまいますかも…。

2代目リリ・プラチナムの件はケーキに釣られた玲緒さんが就任してあげることになってさっそくお茶会に出席いたしますけれど、場の空気に耐えられなかった玲緒さんは猛獣と化してしまわれました…そういえば玲緒さんは麻衣さんと恋人になる前は教室で暴れまわって色々破壊をしてしまっていたのでございましたっけ…。
こうして2代目は1日にして終わってしまい、その日の惨劇は長く語られることになったそう…なのでございますけれど、ファンクラブのかたがたは3代目として麻衣さんをお誘いする様になってしまわれました。
ここまでくるともう美しければ誰でもよい、ということになってしまっていて…それなら優菜さんでよいのでは、と感じてしまったりいたしますかも?
ともかく、麻衣さんは自分は庶民キャラなのでファンクラブなんて耐えられない、と逃げてしまうのでございました。

アイキャッチ後、そのファンクラブ騒動はひとまず終息したのでございますけれど、玲緒さんはその騒動の際に少し出た「黒髪会」なる組織について気になってきてしまっておりました。
けれど麻衣さんにたずねてもはぐらかされ、エリスさんにたずねても何も知らないご様子…そこで黒髪繋がりで美夜さんにたずねても、彼女もまた何も知らないといいます。
けれど、学校で一番の黒髪だと自負する、かなりの負けず嫌いなご様子の美夜さんもその組織については気になってきてしまい、玲緒さんに協力して調査をしてみるといいます。
玲緒さんのほうも、イベント実行委員会のかたがたを動員し捜査本部を立ち上げ本格的に捜査をすることに…かなり大々的なことになってまいりましたけれど、3年生のうち麻衣さんは怪しいので除外され、また優菜さんと楓さんはそれぞれお忙しく参加できなかったということでメンバーは全員後輩になったために抑えがきかなくなったとなるでしょうか。
瑠奈さんまで加わっておりましたながらでも全員結構協力的…泣きそうになった玲緒さんを放っておけなくなった、という理由もありそうでございますけれど…。
それでも結局組織の謎を解くことはできず、玲緒さんが飽きてきたこともあり捜査本部は解散…この際に玲緒さんからのお誘いで彼女のお部屋で打ち上げパーティが開かれましたりと、玲緒さんはやっぱり当初に較べますと結構社交的になっております?
…玲緒さんが美夜さんに協力をお願いする際の会話がなかなかどうして…玲緒さんは美夜さんが2年生会に加入していないことを知っており、また美夜さんは逆に玲緒さんが3年生会に参加していないことを知っていたりして…?

結局黒髪会の謎は解けず…けれど、実は美夜さんはその謎にたどりつけておりました。
ただ、美夜さんはたどり着けたと同時に組織に取り込まれてしまい、玲緒さんには何も解らなかった、と嘘をつかれてしまったのでございました。
美夜さん、てっきりすでに黒髪会に所属していたかと思っておりましたのに、所属することになったのはこの段階で、でした模様…この際の美夜さんの様子を見ておりますと、玲緒さん同様に彼女もまた当初と較べますと結構社交的になってきておりますかも?
…ちなみに、黒髪会は前会長の雫さんが49代目、現会長の麻衣さんが50代目とのことで、意外と長く続く結社の模様でございます(何)

ここでまたアイキャッチが入りまして、昨日はそこまで…七海さんと優菜さんや楓さんと紗良さんルートにはそれぞれに明確な主題が見えておりましたけれど、このお二人のルートにはそこまではっきりとしたものは見られません、かも?
しいて言えばリリ・プラチナムや黒髪会といったファンクラブや謎の組織について、といったところでござましょうか。
やはりこのお二人は基本的に微笑ましく愉快でございまして、玲緒さんはかわいらしい…それに雫さんとエリスさんの出番も多めでございましたりと、楽しいものでございますし、この先も見守ってまいりましょう。
この記事へのコメント
「あまゆる。」スイ〜トな百合なのか、それとも「ゆ●ゆ●」を表現だけ言い換えたのか、どちらとも取れる良い表題だと思います。

あまくてゆるいけれどもぬけてはいない。

田舎暮らしな女の子達の、ゆったりとした甘い青春。作者(九州出身。ついでにこの方も「けいおん!」の大fan)御自身の経験に根ざした、実に地に足が着いて正確なローカル描写。百合要素も抜かりなく。……現実では、就職問題とか、男子の不良とか、色々と不安材料も多いのでしょうけれども、まぁそれは置いておいて。だって“きらら系(笑)”だから……。

本当に、楽しめる秀作だと思います。
単行本が同時発売となった「ハレハレハレルヤ!」共々、末永く応援させて頂きたく。
Posted by 紅玉国光(富山市) at 2014年02月15日 14:17
紅玉国光さまへ>
タイトルはいかがでございましょう『ゆるゆり』は特に意識していない様にも感じるかもしれません?
でも、タイトルどおりの作品ではあるかな、と思います…♪

『のんのんびより』ほどの田舎でない田舎となると現実問題でその様なこともあるかもですけれど、そこは気にしないで…ゆるい百合な作品としてこちらも長く楽しめるものになってくだされば、幸いでございます…♪
…『のんのんびより』ほどの田舎となると、また別の問題が現実的にはありそうでございますけれど…(何)
Posted by 桜乃彩葉 at 2014年02月16日 23:10
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