2014年01月16日

世界で愛と呼ばれてる何かの為に。

先日読みましたコミックの感想です。
最終巻でした
□私の世界を構成する塵のような何か。(3)
■天野しゅにんたさま
 ○イラスト評価:★★★☆☆(3.0)
 ○内容評価:★★★★☆(4.4)
 ○百合度評価:★★★★☆(4.4)
 ○総合評価:★★★★☆(4.0)

こちらは過日色々なものと購入をしてまいりましたものとなりまして、過去に既刊を読んでおりますことから購入をいたしましたものとなります。
コミックスとしましてはおなじみとなっております百合姫コミックスとなります。
作者のかたは以前読んでおります『初恋構造式』などを描かれたかたとなります。

内容としましては、大学生の女のかたがたの恋愛模様を中心に日常を描いた作品となるでしょうか。
と、説明がやはり以前読みました第2巻の感想と同じとなりましたので、詳細な説明は省略をいたします。
その第2巻では主人公の留希さんと祥さんというメインカップリングの周囲の皆さんの関係を描いておりましたけれど、この巻では再びお二人の関係を中心に描いていくことになります。
順調によい関係を築いていっている様に見えたお二人なのでございますけれど、祥さんがれみあさあんという蛇の様なかたに絡み取られてしまい…?

余談でございますけれど、蛇の様な、というのはれみあさんの元ネタどおりの表現でしたりいたします(何)
あとがきによりますとこの作品の登場人物の7人、元ねたは『七つの大罪』に登場する悪魔たちでございまして、れみあさんは蛇の悪魔であるレヴィアタンが由来…レヴィアタン、あるいは芽流さんの由来であるベルゼブブなどといわれると、むしろこの作品が思い浮かぶのでございますけれど…?

ともかくれみあさんの影が絡み付いてしまい、留希さんは祥さんとやっていく自信を失ってしまわれ別れる決意をいたします。
このあたりはなかなかきついお話にはなっておりますけれど、でも何とかそれを乗り越え、新たなよい関係を築くことができたといえるでしょうか。
最後のお話は卒業式、皆さんのそれからの姿が描かれておりまして、留希さんと祥さんは順調そうでしたりと、皆さんなかなかよき感じ…と、はい、この作品はこの巻で最終巻となっておりました。
…この作品で個人的に一番気になりましたのは色々とかっこいい真麻さんだったのでございますけれど、あのやる気のないアイドルや剣道部の主将やギタリストにゲーマーが好みそうな微妙なデザインのTシャツ、彼女の会社で作っていたのでございますか…ちなみにこの真麻さんというかたはやはり色々かっこよすぎでしたり、あるいはじいとの関係がよきものでございましたりと、やはりこの作品で一番好きでございましょうか。

その様なこの作品、かなりドロドロしたものを描いておりまして、特にれみあさんは普通にひどい人に思えますけれど、でもそういう作品がちょっと苦手な(お話なのでございますからリアルよりも幸せなものを望んでしまいますので…)私でもなかなか面白く読むことができました。
メインのお話もそうなのでございますけれど、お話の中に妙に笑わせられる様なシーンがあったりして楽しい面もございましたし、それにやはり真麻さんがかなり魅力的なキャラクターであった、ということも大きいかもしれません?

イラストは悪くございません。
百合的にはメインのお二人をはじめ、それぞれのかたがたの関係…真麻さんと芽流さんのお二人の関係はこの先どうなっていくのでございましょう(何)
ということで、こちらはなかなか面白い作品でございましたかと…これで最終巻ということで、もう少し真麻さんを見ていたかった身としてはさみしゅうございますかもしれません?


また、同時にこちらも読みましたので…。
最終巻でした
□魚の見る夢(2)
■小川麻衣子さま
 ○イラスト評価:★★★★☆(3.5)
 ○内容評価:★★★★☆(3.8)
 ○百合度評価:★★★★☆(3.5)
 ○総合評価:★★★★☆(3.7)

こちらは過日色々なコミックとともに購入をいたしましたものとなりまして、過去に既刊を読んでおりますことから購入をいたしましたものとなります。
コミックスとしましてはおなじみとなりますまんがタイムきららコミックスではございますけれど、こちらはつぼみシリーズという独立したレーベルのものとなります。
…こちらも内容の重めな百合メインの作品、またコミックスこそ違うものの両者ともに百合レーベルでもあって、そして両者ともに次の百合姫コミックスたちが出る前に読み終えておきたいと思ったことから同時に読んでみました(何)

内容としましては、二人の姉妹を中心とした皆さんを描いたもの、となるでしょうか。
と、説明がやはり以前読みました第1巻の感想と同じとなりましたので、詳細な説明は省略をいたします。
この巻でもその主人公となる二人の姉妹を中心とした皆さんの様子が描かれていきますけれど、この巻の前半では第1巻の感想では特に問題はないと思っておりました巴さんのほうに少し問題…いえ、これは問題というほどのことではないかもですけれど、ともかくちょっと内面に陰が見え隠れいたします?
どうやら巴さんは、人を好きになるということについて、それ自体がよく解らないご様子…かなり真面目で、勉強しかしてこなかったご様子なかたでございますので、それも解らなくはないのでございますけれど…?

中盤から後半にかけては、巴さんと御影さん、それぞれのそばにいるかたとの関係に動きが見られていきます。
御影さんのほうはもちろん高柳さんとの関係でございまして、こちらは人を想うことについての重さを御影さんが知ることになる、ということになるでしょうか…その出来事の後もお二人は友人関係は続けていらっしゃり一安心でございます。
問題はまたしても巴さんのほうでございまして、第1巻の感想で巴さんに恋愛感情を抱いている様子はなさそう、と書いた九条さんについて…このかた、相当恐ろしいかたでございまして、巴さんに相当な心の傷を残していってしまいました…。
これはもう相当ひどく、巴さんが人間不信になってしまいかねなくなる(実際そうなりかけました?)ほどのことでございますけれど、これは九条さんなりの愛情表現でもあるご様子…一生忘れられない心の傷をつけることで自分を忘れられない様にしよう、という…。

その様な怖いこともございましたけれど、いえその様なことがあったからこそ、最終的に巴さんと御影さんはともに歩むことになれたのでございましょうか…お互いに本心をぶつけることができましたから。
そう、お二人はともに歩むことになりましたけれど、これが百合な関係としてなのか、といわれると少々曖昧なところもございますかも…結局家族として、とも受け取れますし、実際作者さまもあとがきでこの作品の主題は「家族の再生」にある、とおっしゃっておられましたから。
そうはいいましても、かなり重めな内容の作品ながらハッピーエンドと言えるかなと思う終わりかたでございましたでしょうか…九条さんのその後が気になりますが…(何)
…はい、こちらの作品はこの巻で完結でございました…あとがきでつぼみシリーズの中で一番長々と作品を引っ張らせていただいた、と書かれておりまして、ということはやはりつぼみシリーズでナンバリングがございますのに現状まだ唯一続刊の出ておりませんこの『prism』は「なかったこと」にされましたか…?

イラストはなかなかよきものかと…第1巻の評価は過小評価の気がいたします。
百合的にはいかがでございましょう、メインの姉妹の関係は最終的には色々受け取れますけれど悪くなく、また周囲のかたがたもなかなかに…九条さんは怖いですけれど(何)
ということで、つぼみシリーズなナンバリングありな作品でなかなか続刊の出ませんでしたこちらも無事に完結、ということで一安心(残されたもう1作品は上で触れました様に「なかったこと」に…?)…こちらはやや重い内容ではございますけれど、でも第1巻で感じたほどには暗いというわけではなかった気がいたします。


とっても大好きでご多忙な日々が続いていらっしゃるご様子で少しお会いできなくってさみしく心配でございますけれどもご無理はなさらないでご無事でいらっしゃいますことをお祈りしておりますあのかたもお好きなシリーズたち、『サモンナイト』は『4』でスキルポイントを貯めつつ、『その花』は『あなたと恋人つなぎ』のほうをのんびり進行でございます。
昨日はお二人が結ばれてから、麻衣さんが玲緒さんをクラスの皆さんとなじませようとされるところまで…この先のお二人の物語にずっとついてくるテーマの一つである玲緒さんの成長物語、友達作りはすでにこの時点からはじまっていたわけでございます。
ただ、この時点ではクラスメイトの皆さんにはお二人は特別な存在、と見られるに至ってしまうだけで終わってしまいますけれど…?
…この際の玲緒さんの本心を語るシーンは涙を誘いますけれど、玲緒さんは麻衣さんのことを恋人であると同時に唯一の友人、親友とも受け取っていらっしゃるのでございました…この後に親友枠はエリスさんが取って代わることになる、のかも?(何)

その他、自分の想いを意識されてからの麻衣さんは本当に積極的…これまでの2作品はお相手のかたが積極的なのに対し今作は主人公さんが積極的なわけでございますから、なかなか新鮮な印象も受けますかも?
思えば、『その花』シリーズで主人公さんのほうが積極的、というのは極めて珍しい…赤文字系、青文字系、そして『はなひらっ!』の全てを含めても、やっぱり麻衣さんだけの様な気がいたします。
その積極的な麻衣さんが見ていてとても楽しく、またツンデレの玲緒さんは微笑ましく、やっぱり全体的に楽しく微笑ましゅうございます。
この先はどうでございましょうか、まだ玲緒さんの家庭問題が出てきておりませんけれど、今作で出るのでございましたっけ…のんびり見守ってまいりましょう。

そういえば、麻衣さんは自ら庶民を自負しており以前しております『白雪の騎士』では七海さんと六夏さんのお二人とともに庶民連合を結成するに至りましたけれど、他のかたがたはどうなのでございましょう。
璃紗さんは本当は自分も庶民だと名乗りたかったご様子、また楓さんも日常風景を見ている限りでは(よい意味で)一般家庭のご様子に見えます?
確実にお嬢さまなのは優菜さま、玲緒さん、瑠奈さん、雫さん、美夜さん、沙雪さんといったところでございましょうか…その中でも優菜さまと瑠奈さんと沙雪さんが抜けている様にも見えます、かも?(美夜さんに関しては自分で働いておりますから…/何)
一方でよく解らないのは紗良さんと貴子先生にエリスさん…後者お二人は特に家庭に関する描写がございませんし、紗良さんは母親が大女優とのことでございますけれど…?
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