
□月と世界とエトワール(2)
■高上優里子さま
○イラスト評価:★★★☆☆(3.4)
○内容評価:★★★★☆(4.4)
○百合度評価:★★★★☆(3.5)
○総合評価:★★★★☆(3.8)
こちらは先日『百合姫』などとともに購入をいたしましたものとなりまして、過去に既刊を読んでおりますことから購入をいたしましたものとなります。
コミックスとしましてはおなじみとなります百合姫コミックスとなります。
内容としましては、音楽の学校に通う女の子を描いたお話、となるでしょうか。
と、説明がやはり以前読みました第1巻の感想と同じとなりましたので、詳細な説明は省略をいたします。
この巻では、その第1巻にて紆余曲折を経て岸辺世界とエンゲージをされたよぞらさんの関係を中心に描かれていきますけれど、岸辺世界がちょっとツンデレというかマイペースというか、とにかくよぞらさんのことを想っているのは確かなのでございますけれど、そっけない態度を取りがちでよぞらさんに色々不安な気持ちを与えてしまいます。
それに海百合さんも相変わらずでございまして、よぞらさんは心動かされたりもされてしまうのでございますけれど、でももう岸辺世界の音楽がないと満足できない状態になっておりますので大丈夫…月光祭という学園祭の様なものの最後には改めてエンゲージをいたしますし。
…と、岸辺世界については第1巻の感想同様になぜかフルネームかつ敬称略で「岸辺世界」と呼びたくなる不思議…(何)
この巻の前半ではその月光祭の準備から当日までの様子が描かれるのでございますけれど、よぞらさんと岸辺世界の関係の他、海百合さんたちが所属する合唱部と生徒会との関係の険悪さも気になる…。
合唱部は1つの校舎を持つ一大派閥といってよい集団なのでございますけれど、生徒会とは過去の因縁などあり関係がよろしくない…どちらかというと生徒会が合唱部を目の敵にしている様子にも見えますけれど、でも…?
後半は岸辺世界の過去についての回想編となっておりまして、彼女の音楽へ対する気持ちが祖母との関係を中心に描かれていきますけれど、同時に生徒会と合唱部がどうして今の様な関係になったのか、その一端も垣間見ることができます。
第1巻でもそうでございましたけれど、海百合さんは何だか怖い…本当にどうなっているというのでございましょうか(何)
…巻末にはその生徒会の皆さんの日常が描かれたお話がございますけれど、やはり個人的には生徒会の肩を持ちたくなってしまいます、かも?
イラストは悪くございません。
百合的にはかなり百合の王道を歩んでいる作品という印象…百合的な関係、それに舞台などやっぱりあれやあれに重なる印象を受けますかも?
ということで、こちらはそれら似た雰囲気の作品が個人的には大好きなことからも解ります様に、もちろんこちらも設定などからして大好きな作品…海百合さんが少々怖いですけれど果たしてこの先どうなっていくのか、引き続き見守っていきましょう。
とっても大好きでご多忙が続いていらしてお会いできない日々が続いてさみしくそれ以上に心配でございますけれどどうかご無理はなさらないでご無事でいらっしゃいますことを願っておりますあのかたもお好きなシリーズたち、『サモンナイト』は『4』のほうでレベル上げをしつつ、『その花』は『愛しさのフォトグラフ』の続き…紗良さんがお仕事で学校にいない間、人気の出てきてしまった楓さんは浮気などしていないかと、それを心配した紗良さんが彼女をこっそり尾行するお話から…。
このあたりの紗良さんの行動はバレバレなのでございますけれど、それがまた楓さんならずとも微笑ましく感じてしまうのでございました…本当に紗良さんは素直で健気でかわいらしゅうございます。
その後、今度は楓さんが紗良さんを尾行することになりますけれど、この際にまさに王子さま的な行動をしてしまい、その後にまた少しの波乱を起こしますことに…といいましても、あの場に楓さんがいなければどうなっていたか、恐ろしくなってしまいますけれど…。
アイキャッチをはさんだ後は、その王子さま的な行動が新聞部によって写真を撮られてしまっていたことについて…この際の紗良さんの行動は懲りないというか、その後にまた過去と同じ過ちを犯して後悔をすることになるのでございますけれど…。
この一連のイベント、単なるモブキャラな新聞部さんがなかなかいいキャラだったりしたのでございますけれど、そういえばここでこのシリーズを通してはじめて「ベストカップル」という単語が出てまいりました。
新聞部さんのお話ですと楓さんと紗良さんはその候補足りうるそうで、他に優菜さまと七海さん、麻衣さんと玲緒さんが候補に上がるとのこと…前者のお二人はこの時点ではお付き合いを隠していらっしゃるそうでございますけれど、すでにバレバレの模様…。
この際はただそれだけのことだったのでございますけれど、その後にさらに雫さんとエリスさんも加えた上でベストカップルが公式に選挙で選ばれた上で一堂に会するなんて、この時点では想像もつかなかったこと…もちろん、とてもよいことでございます。
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