
□ボウソウガールズテキモウソウレンアイテキステキプロジェクト(B・G・M・R・S・P)(1)
■河合朗さま
○イラスト評価:★★★☆☆(3.0)
○内容評価:★★★★☆(4.0)
○百合度評価:★★★★☆(3.8)
○総合評価:★★★★☆(3.7)
こちらは過日『百合姫』などとともに購入をいたしましたものとなりまして、百合が確実な作品ということで購入をいたしましたものとなります。
コミックスとしましてはおなじみとなります百合姫コミックスとなります。
作者のかたは以前読みました『センチメンタルダスト』と同じかたとなります。
内容としましては、ライバルな女の子お二人を描いたお話、となるでしょうか。
物語の舞台はカサブランカ女学園という女子校…主人公の渋谷紅子さんはその学校に通う女の子でございます。
いかにもお嬢さまといった外見をされ成績も優秀などといった(外面は?/何)素敵なかたで人気の高いかたなのでございますけれど、実は彼女自身女の子が大好きでございまして、そういう雰囲気も人気が出る様にあえて作っているご様子…実際の彼女はかなり百面相の気のある、そして気の強いかたでございます(でも素を普通に出してしまっているシーンが多い様な気がいたしますけれど、でも人気があるということは、その素の部分を含め人気なのかもしれません?)
紅子さんは女の子好きということで、女子校へ進学したのもそういう理由から…そこで好みの女の子と付き合おうと考えるのでございますけれど、そこに障害が現れてしまいます。
紅子さんにとって障害となるその存在とは、中野葵さんという女の子…ボーイッシュな雰囲気をした、口調などもちょっと荒っぽい、男っぽいといえばそうなるかたになるでしょうか。
この葵さんと紅子さんは小学校時代からの付き合いなのでございますけれど、葵さんもまた女の子が好きでございまして、またその雰囲気から人気もあり、さらに紅子さんが狙った女の子を奪っていってしまう…ということで非常に敵視されており、お互いライバルだと認める関係になっております。
この作品の主題はこのお二人の関係、でございます。
その他登場人物としましては、まず下級生の紫乃さん…この子は当初葵さんのことがお好きでお付き合いされるまでいたりましたものの、その後紅子さんのかっこいい姿に惚れてしまい紅子さんに告白をしてまいります。
この子は元々紅子さんが狙っていた子でございましたので当然受ける…かと思いきや、ライバルである葵さんを負かしてからでないと付き合えない、と断られてしまいます…その後も一途に紅子さんを待ち続けているのでございますけれど…?
あとは生徒会長の荒川黒江さん…長い黒髪をした素敵な雰囲気のかたなのでございますけれど、彼女もまた女の子好きでございまして、黒百合会なる300人規模の組織を作っておりそこでいわゆる自分のためのハーレムを作っているご様子…。
その黒百合会に紅子さんを誘うのでございますけれど…?
お話のほうは、ということでライバル関係なお二人を描いたお話…生徒会選挙など、ことあるごとにお二人で対決をいたします。
でも、その結果入ることになりました生徒会で黒百合会を巡る騒動に巻き込まれてしまい、お二人で協力してコンテストに出ることになりましたり…そのあたりになりますと、少なくとも紅子さんは明らかに葵さんを意識している様に見えて、ツンデレなご様子に見えてきましたり…?
つまりライバル関係といいながら実は、という展開になりそうなのでございますけれど、それは今後の展開を見守るといたしまして、この作品の雰囲気としましてはほぼ完全にコメディ、しかもおバカな方向といってよいのかな、と思います。
作者のかたもあとがきにて「なんかアホっぽい百合かきたい!!」と思いこちらを描かれたそうでございますので、基本的にはそのおバカさを楽しむ作品でございましょう。
といいましても普通によい百合作品にもきちんと感じられましたり…巻末の小学校時代のお二人の出会いのお話などよろしい感じで、これを見ますとやっぱりお二人は…?
イラストは悪くございません。
百合的には設定が設定でございますので高めといえますけれど、メインのお二人などがどうなっていくかは今後を見守ってまいりましょう。
ということでこちらはなかなか楽しくよろしい作品でございます(でも以前読んでおります『恋愛遺伝子XX』の後を継ぐといえるほどのおバカで愉快な作品かというと、さすがに現状はそこまでの域には達していない気もいたしますから先に期待…)…ちなみにやや長めのタイトル(これの下のほうの作品なども長いタイトルではございますけれど単体のタイトルとしてはやはり…?)は『B・G・M・R・S・P』と略されます。
…その他、帯や表紙裏などに某呟きシステムで云々ということが書かれておりましたけれど、個人的にはあのシステムは好きでないので別に…(何)
とっても大好きでお会いできない日々が長く続いてさみしくとっても心配でございますけれどもご無事でいらっしゃいますことをお祈りしておりますあのかたもお好きなシリーズたち、『サモンナイト』は『4』のほう、いよいよストーリーを進行させますことに…第11話、ゲック氏たちに呼び出され町の外にある砦の跡地へ向かいます。
そこでゲック氏たちが待ち受けておりましたけれど、こちら側にはわざわざ砦を攻める理由がない…ということで、ゲック氏はわざわざ重要アイテムを持参し、こちらに攻撃を仕掛ける理由を作ってくださっておりました。
しかも主人公のすみれさんが疑問を呈しますけれど、ゲック氏やレンドラー氏はどうやら町の人たちを巻き込むことを潔しとはしていない雰囲気があるっぽい…リシェルさんあたりは相手を悪の組織と断じておりますけれど、やはりこのあたりは敵には敵の事情がある、ということなのでございましょう。
ゲック氏は竜の子を差し出すならば自分の生命をくれてやってもいい、とかなり真摯な態度で言い、すみれさんもその態度そのものは信用しますものの、でもそれでもミルリーフさんはもう大切な存在でございますので引き渡すことはできないのでございました。
ですので戦うことになる…と、そのとき不意にセクター先生が現れ、ゲック氏を復讐の相手だと言って攻撃を仕掛けはじめます。
彼には何やら特殊な力が働いているらしくかなり強くなっており、機械人形な姉妹たちが防戦するものの吹き飛ばされていってしまいます…このあたり、個人的にはむしろゲック氏や姉妹たちのほうに感情が向かっていってしまうのでございますけれど…?
身体が不自由で戦うことができないはずでしたセクター先生の変わりように戸惑う皆さんでございますけれど、放っておくことはできませんので(彼が本人なのか少し疑問に思ってしまいつつも)ともに戦うことになります。
ということで戦闘はゲック氏との戦い…ゲスト参戦としてセクター先生がおり、ブレイブクリア条件は彼でゲック氏を撃破する、というものでございまして、BGMが無限界廊下層のメイメイさんもどきとの戦いのもの…。
そのセクター先生は移動力が2しかなくってゲック氏のところまで連れて行くのがやや大変ではございますけれど、召喚師タイプのゲック氏には召喚術封じが効きますので安全に連れて行くことはできます。
戦い終わり、復讐の念に駆られたセクター先生はゲック氏に止めを刺そうとしますけれど、すみれさんはそれを止め、どうしてその様なことをするのか理由を聞くことになります。
どうやらゲック氏は帝国軍に所属していた頃にあらゆる世界の力を人間に付与して生物兵器にする技術を研究していたらしく、セクター先生はその被検体となり身体を機械兵士の様にされてしまったといいます…って、それは以前しております『2』の調律者の一族がしていたことと大差なく、非道であると同時にかなり高度な技術力をお持ちのご様子です?(しかもゲック氏は融機人などその世界の住人の力を借りた様子もございませんから、あるいは調律者以上にも思えてしまうほど…機械兵士を独力で修復したり、かなりとんでもないかたの気がいたします?)
それが非道な行為であるということはゲック氏自身感じていらっしゃるご様子で復讐されるのも当然、と真摯な態度で討たれようとされます…先のことといい、それに自分が作った機械兵士たちへの態度といい、やはりこの人は外見ほどには(何)悪人というわけではなさそうでございますけれど…?
と、そこへレンドラー氏が現れゲック氏を救出…獣皇やクラウレ氏も現れますけれど、さらにもう一人、眼鏡をかけた青年も出現いたします。
その者はギアン・クラストフと名乗り、無色の派閥の名門の一つであるクラストフ家の当主、そして今回の一連の騒動の黒幕な様子でもある人物…今回は彼の部下全員を撃退したすみれさんのことを見にきただけ、ということですぐに去っていきました。
その際にリビエルさんが攻撃を仕掛けますけれどかき消されてしまい、他の皆さんは動けない…同じ無色の派閥の幹部であるオルドレイク氏が以前しております無印や以前しております『3』で現れた際の様な大物っぷりを見せ付けていったわけでございますけれど、果たして…?
敵は去り、そして復讐の念に駆られたセクター先生もまた、復讐を果たすためにもう町へ戻る気はないらしく、すみれさんの言葉を受けても去っていってしまいました。
町に残された彼の教え子との約束を思うと残念でならなくなってしまい…そうして夜会話でミルリーフさんとお話をして、第11話は終了でございます。
引き続き第12話…すみれさんやミルリーフさんが平和な雰囲気で宿屋のお仕事をしておりますと、階下から怒声が聞こえてまいります。
どうやらこの不安定な日々にリシェルさんの我慢の限度が超えてしまったご様子…御使いたちに当り散らして飛び出していってしまったのでございますけれど、リシェルさんはまだ14歳程度でしたはずでございますしこれは仕方ないともいえ、御使いたちもそれは理解いたします。
けれどもっと幼いミルリーフさんはそうもいかず、そのやり取りを聞いてしまい自分が迷惑をかけている、と不安になってしまうのでございました…すみれさんはその様な彼女をなぐさめ、一緒にお出かけすることにいたします。
自由行動のほう、宿屋内では花陽さんの如く白いごはんを愛するシンゲンさんが残された最後の梅干を前に苦悩…こちらの世界でも漬物を作ってみることになりまして、お店の評判が少し上がるとともに新たな料理レシピが得られました。
町のほうではため池でミルリーフさんがリシェルさんを見つけて、先の会話を聞いておりましたためにリシェルさんへ謝ってしまいます…さすがにリシェルさんもこの頃には落ち着いておりまして、ひとまずは大丈夫そうでございましょうか。
そしてグルメじいさんの家で課題を提出することになりまして、今回は「いてもたってもいられなくなる料理」ということで、これが一体何なのか選択肢が多すぎて悩ましいところでございましたながらどうやら大冒険ナベでした模様で、やはりこのグルメじいさんをうならせた際の反応が面白くてよろしゅうございます…筆舌に尽くし難し!
あとは中央広場にイベントマークが現れましたので、そちらへ赴く前にミニゲームをこなしておきます…ガーデンパズルがやや苦しくなってまいりましたもののでもまだ何とかなるレベルで、『2』の釣りや『3』の物真似や蓮渡りほど難易度の高いものはやっぱりなくって一安心でございます。
昨日はそこまででございましたけれど、今作の敵勢力も「姫さま」と呼ばれている存在はまだ未登場ながら、黒幕とおぼしき存在が現れましたりと、徐々に全貌が明らかになってきた感じ…第12話でございますし、もう中盤と考えてよいのかもしれません(『3』は意外と話数が少なかったりいたしましたし、まさかもう後半…ということはさすがにないと思いたいですが…)
その敵勢力について、オルドレイク氏的立ち位置に見えるギアンなる人物はまだ未知数ながら(でもオルドレイク氏と同じにおいがする、ということはダメなのでございましょう/何)…個人的にはゲック氏と機械兵士3姉妹(+弟?)やレンドラー氏については結構好印象を持っていたりいたします。
さすがに『2』のルヴァイドさんとイオスさんや『3』のアズリアさんとギャレオさんほどではないかもですけれど、でも彼らとて敵ではあっても悪ではなさそう…ゲック氏と機械兵士3姉妹はどこか憎めない、微笑ましさすら感じるかたがたでございますし、レンドラー氏も誇り高い武人でございますから(クラウレ氏は…今のところは微妙でございましょうか)
ルヴァイドさんたち、あるいはアズリアさんたちといえば、彼ら彼女らは当初は敵でしたもののその後仲間になりましたけれど、今作にはその様な存在はいるのかどうか…ゲック氏やレンドラー氏が仲間になるとはその雰囲気上あまり思えなくって、なる可能性があるといたしましたらクラウレ氏なのでございましょうけれど、クラウレ氏ではルヴァイドさんやアズリアさんのときほど嬉しくない…(むしろゲック氏やレンドラー氏が仲間になったほうがずっと嬉しいレベル…彼らが仲間になったらそれはそれで何だか面白い事態になりそうでございますし)
そのあたりがどうなるかなども含めて、引き続きのんびり進めてまいりましょう。
一方の『その花』は『あなたを好きな幸せ』のほう…玲緒さんはいわゆる黄金連休を返上して勉強に励んだといい、やっぱりこの作品はお二人が出会ってまだ1ヶ月足らずなところを描いたご様子でございます。
それはともかくそこまで頑張って勉強をした結果、小テストは見事平均点以上を獲得して補習を免れることができました。
約束どおり麻衣さんは玲緒さんの望みを聞いてあげることにいたしまして、玲緒さんはデートをしたいとおっしゃいます…もちろん麻衣さんも異存はなくって、日曜日にデートをすることになりました。
当日にはお二人とも待ち合わせ時間よりも一時間ほどはやくきてしまったりして、お互いにとっても楽しみ…。
もちろんその一日はとっても楽しく幸せな一日となりまして、見ているこちらも微笑ましい気持ちにさせていただけるのでございました…昨日はここまででございましたけれど、引き続きお二人を見守ってまいりましょう。
…ところで、「関節キス」はいかがなものかと…(何)
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