2014年04月01日

箱庭コスモス

先日読みましたコミックの感想です。
よきものでした
□ひらり、 ピュア百合アンソロジー(13)
■アンソロジー
 ○イラスト評価:★★★☆☆(3.4)
 ○内容評価:★★★★★(4.8)
 ○百合度評価:★★★★☆(4.0)
 ○総合評価:★★★★★(4.5)

こちらは先日他のコミックとともに購入をいたしましたものとなりまして、過去に既刊を読んでおりますこともあり購入をいたしましたものとなります。
コミックスとしましては特に決まったレーベルはなし、と…下で触れますコミックはひらり、コミックスでございますけれどこれ自体はそういうわけではございません。

内容としましては、タイトルどおり百合なアンソロジーでございます。
以前読んでおります第12巻に続いて無事に出てくださり、また第14巻は7月30日頃発売予定とのことで、やっぱり既刊で出てくださっているご様子でございましょうか。
百合なアンソロジーとしましては以前読んでおります『SAKURA』というものが新たに出てくださいましたけれど、でも状況は不安定かと思いますし、こちらは無理はせず今のペースで今後も順調に出てくだされば幸いなことでございます。
例によって今回も相変わらず雑誌並みの分厚さとなっており、ボリュームは十分でございます。

今回参加をしていらっしゃる作家さまのうち私がコミックなどを持っていらっしゃるかたとしましては、作品の掲載順に以前読んでおります『あさがおと加瀬さん。』の高嶋ひろみさま、以前読んでおります『乙女乂乱舞(その日誌では『乙女×乱舞』にしておりましたけれどおそらくこちらの表記が正しい…/何)』を描かれた今村陽子さま、以前読んでおります『ゆめよりすてきな』の縞野やえさま、以前読んでおります『ふたり』などの大朋めがねさま、以前読んでおります『エデンの東戸塚』などの袴田めらさま、以前読んでおります『初めて、彼女と。』『女の子合わせ』などの森島明子さま、『エデンの東戸塚』と同時に読んでおります『ひみつのレシピ』などの森永みるくさま、以前読んでおります『さらば友よ』の橋本みつるさま、以前読んでおります『空想画廊』の水上カオリさま、以前読んでおります『まんがの作り方』の平尾アウリさま、以前読んでおります『一緒にかえろう』の矢直ちなみさまがいらっしゃいました。

話のほうはもちろんタイトルどおり百合をメインにしたアンソロジー作品たちが収録されております。
連載作品のほう、下で触れます『箱庭コスモス』が終わってしまって喪失感が激しい…いえ、これと『加瀬さん。』あっての『ひらり、』という印象が個人的には強かったものでございますから…。
その高嶋ひろみさまの『太陽と加瀬さん。』はまだ続いていて7月にはコミックも出るご様子でございますけれど、そういえばお二人は3年生でございましたか…これから進路の問題で波乱がありそうな雰囲気でございます。
『箱庭コスモス』が終わったために個人的に笑えるという意味で期待している連載作品は中村カンコさまの『つばくま!』でございまして、こちらは相変わらず相当におバカで面白い…今村陽子さまの『ほんとのかのじょ』もおバカ方向の作品でございましょうか。
…何気にTONOさまの『ピンク・ラッシュ』が一番長い連載作品になっております?

読み切り作品たち、今回は個人的には何といいましても伊藤ハチさまの『春のメヌエット』が非常に好みでございます…イラストといい内容といい、かなり個人的な好みに合致したよきものでございました。
他の作品たちも概ね水準以上のものたちが揃っており満足…『百合姫』と『ひらり、』があれば生きていける、といっていいかもと思えるほど、この2冊で十分に百合分補給はできる様な気がしてしまうほどかもしれません(もちろん他にも百合アンソロジーがあればそれはそれで嬉しゅうございます)
一つ、ちょっと怖いお話がございましたけれどそちらは個人的にはスルーの方向で…いえ、個人的にはゾンビとか苦手で…。
…平尾アウリさまはよい意味で相変わらずおバカなお話で…(何)

イラストはアンソロジーでございますので玉石混淆ではございますけれど、概ね悪くございません。
百合的には百合なアンソロジーでございますからいずれもよいものでございます。
ということで、今回もよい内容のお話たちになっておりまして、『箱庭コスモス』が終わったのはさみしいながら満足のできるものとなっておりました…今月末には以前読んでおります別冊の『ほうかご!』の第2巻も出るといいますし、そちらも楽しみにいたしましょう。


また、同時にこちらも読みましたので…。
1冊完結…
□箱庭コスモス
■桑田乃梨子さま
 ○イラスト評価:★★★☆☆(2.6)
 ○内容評価:★★★★★(4.6)
 ○百合度評価:★★★☆☆(3.3)
 ○総合評価:★★★★☆(4.0)

こちらは上の作品とともに、百合が確実な作品ということで購入をいたしましたものとなります。
コミックスとしましては少しおなじみになってきたかもしれないひらり、コミックスとなります。
上で読みました『ひらり、』に連載されていた作品、ということで同時に読んでみました。

内容としましては、ふし研の皆さんの日常を描いたお話、となるでしょうか。
物語の舞台は秋櫻女子学園高等学校という学校でございまして、主人公は2学期からそこへ編入してまいりました永原風和さん…普段は無表情でちょっと無気力さすら感じますけれど好きなことになると生き生きとする、周囲を全く気にしないかなりマイペースな子でございます。
彼女が好きなものは不思議なことでございまして、中学校や編入前の高校ではふしぎ研究会なるものに所属していらしたそう…もちろんこの学校でもそれに入ろうと思ったのでございますけれど、その様なものはこの学校にはないと言われてしまいます。
でもそこで諦めず、ないなら自分で作ってしまおうということで実際に作ってしまわれるのでございました。

その際に巻き込まれて人数合わせのために幽霊部員にされたのが2年生の先輩となる、さらに双子のお二人でございました。
御薗耀子さんは運動神経がよくて陸上部に所属しつつ、演劇部にも所属していわゆる王子さま的外見で人気を博すかた…自分では完璧だと思っているご様子ながら結構抜けているところもあり、ファンのかたがたはそれを知っている上でそういうところもかわいい、なんて思っていらっしゃいます。
御薗鏡子さんは生徒会副会長で学業優秀な美人さん…こちらはちょっとマイペースなところが見られ、最終話で風和さんがおっしゃっていらした様に風和さんとは結構気が合いそうな印象を受けます。
お二人とも学校ではかなりの人気者なのでございますけれど、風和さんはお二人に全く興味を示さずそれどころかものすごく邪魔者扱いしてまいりますので、それがかえってお二人にとって新鮮で興味を惹くのでございました。
…ちなみに、お二人ともいわゆる霊感があるほうらしく不思議現象に遭遇しやすい模様…それが風和さんの嫉妬をかってしまったりすることもあったりして?

そのお二人は不思議現象には興味がないために風和さんに邪険にされているわけでございますけれど、風和さんはある日不思議現象好きな子に偶然出会います。
それが河野燎さんでございまして、風和さんにふし研へ誘われもちろん受けますけれど、燎さんは実は御薗姉妹の従妹でそのお二人に憧れていらっしゃり、お二人がふし研の部室にいると不思議現象よりもお二人に熱を上げてしまうのでございました…ですので風和さんにとってやっぱり御薗姉妹は邪魔になるのでございました。
一方の御薗姉妹にとっては燎さんはちょっとベタベタしてきすぎということで少々邪険にしてしまうところもあり、ここに一種の三角関係が成立したりもするのでございました。
その他登場人物としましては、風和さんの相談役になってくださるクラス委員長さん…このかたは以前しております赤文字系『その花』の楓さんの様なかたでございまして、実は色々完璧なかたで、さらに霊能力まで持っておりますので、帰宅部志望ながらふし研に誘われるに至ってしまわれます。

お話はその様な皆さんのふし研での活動を描いたお話…とはいいましても風和さんが御薗姉妹を邪険にしたりする様子を楽しむ作品、といったほうが正しいわけでございますけれど。
風和さんのその邪険にする様子がもうすがすがしいまでにそうでございましたり、その姉妹…特に耀子さんのほうが色々抜けておりましたりと、何だか面白いわけでございます。
つまりこちらの作品はおバカな方向で面白い作品でございまして、百合的はそこそこな作品なわけでございますけれど…でも、何だか個人的には風和さんをはじめとする皆さんが妙によろしくって好きな作品でございます。
この作品はこの1冊で完結でございますけれど、皆さんの日常はこれからも、といった趣の終わりかたとなるでしょうか…正直、上でも書きました様にこれと『加瀬さん。』シリーズあっての『ひらり、』という印象が非常に強いので、これが終わったのはかなりの喪失感でございますけれども…。
…また、巻末にはクラスメイトから見た風和さんと燎さんの印象が語られておりまして、こちらもなかなか面白いものでございます。

イラストは普通でございましょうか。
百合的には皆さんの何ともいえない関係がよろしい感じでございます。
ということで、こちらは何だか笑えるという意味で面白い作品になりまして、個人的には結構好き…そして長らく『ひらり、』で連載されてきた作品だけに、終わってしまったというのはとてもさみしい…。


とっても大好で今日は4月1日でございますけれども嘘などはなくってご無事な日々をお送りくださっておりますことを信じて願っておりますあのかたもお好きなシリーズたち、『サモンナイト』は『5』のほうでクリティカル率upの鉱石集めでございます。
昨日でこれは全て集まり現状で強化できるだけ武器は強化いたしましたので、今日は先へ進むことになるでしょうか。

ちなみにその過程でレベルが50まで上がりましたけれど、今作も以前しております『3』や以前しております『4』のリメイク版の様にレベルの上限は99の様でまだ普通に上がる様子でございました。


一方の『その花』は引き続き『天使たちの約束』の続き…電話の着信音に起こされた成美さん、その電話は寮で同室ののぞみさんからでございまして、こちら側の準備ができたら業者を呼んで扉の修理をする、とのことでございました。
時間を見るともうお昼、ということで晶さんを起こしますけれど、彼女は寝起きが悪いらしくやっぱりかわいらしい…事情を把握したらやっぱりあたふたしてしまわれましたけれども。

扉が直り外へ出られる様になって、優乃さんがお昼ごはんを確保してくれているということでそちらへ向かうことに…部屋を出る際にのぞみさんへ恥ずかしそうにお礼を言う晶さんがやはりかわいらしゅうございます。
食堂にいらした優乃さんと皐さんはやはり事情を察知していらして、皐さんは冷やかしの言葉をかけてきて晶さんは味噌汁を噴き出すことになってしまうのでございました。

昼食を終えると、そういうこともあり居心地が悪いのか晶さんはさっさとお部屋へ戻ってしまいました。
それはそれでよい機会、ということで成美さんは彼女の事情を優乃さんと皐さんへ説明することに…もちろん家庭環境のことなどは伏せますけれど、今後の実習を受けるにあたって関係すること、つまり彼女の父親が実習を受けている病室で亡くなっている、ということについて…。
以前晶さんはその病室で看護師さんに態度が悪いと注意を受けたことがございましたけれど、それは捻挫の痛みに耐えているからではなくて、過去を思い出し泣きそうになるのをこらえていたから、であって…優乃さんはこのお話で泣いてしまわれましたけれど、ともかく成美さんはその様な彼女の負担を少しでも減らそうと、お二人にそのことを言っておいて少しでも力になってくれる様にお願いするのでございました。
その夜にはりんごさんにもメールを出しておいて…りんごさんだけは寮で生活をしているわけではございませんから。

昨日はそこでアイキャッチが入りましたのでそこまで…かなり短いですけれど、でも今作は個人的には現状相当のお気に入り作品になっておりますので急ぐ理由もなくじっくり進めたいですし、それに昨日は分厚い『ひらり、』を読んだことで時間も少なくなりましたからよろしいでしょう。
やっぱり個人的にこのお二人のカップリングは青文字系では抜けた存在…赤文字系の皆さんなどと較べても遜色のないよいかたがたでございまして、続きも楽しみにいたしましょう。
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