2014年04月11日

うつゆり

先日読みましたコミックの感想です。
続刊はある…?
□うつゆり
■阿部川キネコさま
 ○イラスト評価:★★★☆☆(2.8)
 ○内容評価:★★★★★(4.9)
 ○百合度評価:★★★☆☆(3.4)
 ○総合評価:★★★★★(4.5)

こちらは過日色々なものとともに購入をいたしましたものとなりまして、帯に百合と書かれておりましたことから購入をいたしましたものとなります。
コミックスとしましては『まなつラビリンス』あたりと同じもの…の大判サイズとなります。

内容としましては、お姉さまという存在に憧れる女の子を描いた4コマ、となるでしょうか。
主人公の梶裕美さんは長い黒髪にかなりのちみっこの(これがもう本当にかなり小さい…)、色々とかなり面倒な性格をした(何)百面相がかなり面白くでも見ているうちにかわいくも感じられてくる、その他三国志好きでしたり極度の男性嫌いでしたりするかたでございます。
彼女は男性嫌いであることもあり高校は女子校を選び、またそこでお姉さまを作ることを夢見ていたのでございますけれど、入学した私立山中高校は確かに女子校でしたものの少々レベルが低かった模様でいわゆるギャルと呼ばれるかたの多い様な学校でございました(ちなみに冒頭のコマから裕美さん自身はそこまでおバカではない模様…?)
ですので夢破れて鬱になりそうになる彼女でございましたけれど、その様な中、この学校にも元お嬢さまがいらっしゃることを知って…?

それが3年生の櫻井貴子さんという、確かに見目麗しくまさにお嬢さまといった雰囲気をかもし出したかた…元はこの学校の隣にある聖ユリウス女学院というこちらは裕美さんが思い浮かべたとおりのお嬢さま学校に通っていたかたでございました。
その様な貴子さんがある日の公園で婚約者だという男性とキスまでしている現場を見てしまい幻滅する裕美さんなのでございますけれど、でも気になってしまい逆にその際に撮った写真で脅す様なかたちでお姉さまになってもらったのでございました(これ、一応脅したというかたちにはなっておりますけれど…?)
そしてその貴子さんが入っているということもあり演劇部に入ることになるのでございました。

その他の登場人物たち、まず同級生の石田明良さんは裕美さんを貴子さんに引き合わせた張本人であるほか、それをネタに裕美さんを演劇部へ引き入れたりとかなりの策士かつ恐ろしいほど空気を読む人…裕美さんは彼女のことをなぜか以前読んでおります『月と世界とエトワール』のよぞらさんの岸辺世界へ対するものの様に初対面時からフルネームかつ呼び捨てで呼びます(いえ、裕美さんは誰に対してもこうなのかも…?/何)
演劇部のかたがた、3年の小野坂昌さんは黙っていればかっこいいのでございますけれど実際はおっぱい大好きなかなりの変態、でも彼女なりにいいところはあるかた…まぁ、変態なのでございますけれども(何)
部長の安元さんは地味な雰囲気なのでございますけれど実は裕美さん同様に三国志好きでございまして彼女を自分が会長をしている三国志同好会へ誘います…ここには他にも2人の同志がおりまして、かなり深い三国志好きさんたちでございまして裕美さんはむしろその地に安楽を感じるのでございました。
あとは以前読んでおります『きんいろモザイク』のアリスさんの様なほんわかかわいい子ながら胸は大きな小野こみちさんと彼女の幼馴染でしっかり者の神谷史紀さんがおり、小野坂さんから小野さんを守ろうとする神谷さんがよい感じ…。
その他、貴子さんが元々通っていらした聖ユリウス女学院から、彼女の元妹になるかたとそのご友人(?)のかたもいらっしゃり、こちらのかたがたの関係も気になるところ…。
…少々あれな学校にあって、演劇部の面々(小野坂先輩は除く?/何)は数少ない良識ある面々ということで、彼女は皆さんを森の賢者なんて表現しておりますけれど、それってゴリラ…(学校を野獣の世界と表現している中にあって、という意味…?)

お話のほうは、ということで裕美さんと貴子さんの姉妹の関係を中心に描いたお話になるわけでございますけれど…これ、予想に反してものすごいおバカなお話になっております。
もう、表紙の雰囲気からは想像できないほどのおバカなお話で、ここまで表紙と内容のギャップに驚かされたのは以前読んでおります『ゆりめくる日々』あたりよりあるいは上かもしれません?
でもそれはけっして悪いことではなくって、むしろ面白くってよいのではないかなと…いえ、相当面白いのでこれでよいと思います。
もう主人公の子からして色々おかしいですし(でも冷静に見ると私にかなり色々似ているかたでしたりもして…/何)、周囲の皆さんもおバカばかり…ただ貴子さんまわりは結構シリアスな雰囲気になっておりますので、そこはそこで今後の展開を見守りたくなります。
個人的には三国志同好会の面々が濃すぎて気になってしまうのでございますけれど、今のところ出番は1話のみ…さみしい…(裕美さんは呉派…魏派と蜀派な3年生2人が卒業すると残されたもう一人ともども同好会は完全に呉派の天下になる模様…/何)

その様なこの作品、コミックにナンバリングが振っていないのでこの1冊で完結…かと思ったのでございますけれど、お話が全然完結しない、完全に途中な状態でこの巻が終わってしまいました。
打ち切りにしても全くお話に切りがついておりませんし、これで終わりとされると納得のいかないもの…これ、きっと続きがあるのでございます、よね?
…ちなみにタイトルの意味はそのまま鬱な百合、でございます…裕美さんが鬱になりやすくなっておりますけれど、それよりおバカ分がかなり勝っておりますのであまり鬱な感じは出ていないでしょうか(あとがきによると当初の構想ではもっと鬱な要素を出そうとされていたみたいでございますけれど、結局ハイテンション4コマに…)

イラストは悪くございません。
百合的にはいかがでございましょう、おバカな要素が勝ってはおりますけれど色々感じられるのは確かで…裕美さんが報われないのは確定しているといっていいでしょうけれど、周囲のかたがたの関係も気にかかり…?
ということで、こちらは意外にもおバカな方向で相当に面白いものとなっておりまして、個人的にはかなり気に入ってしまい大好きと言ってしまいます…ナンバリングが振っていないのが不安となりますけれど、続きも出ます、よね?


また、同時にこちらも読みましたので…。
『三者三葉』と同じ世界のお話…
□いちごの入ったソーダ水(1)
■荒井チェリーさま
 ○イラスト評価:★★★☆☆(3.4)
 ○内容評価:★★★★☆(3.5)
 ○百合度評価:★★★☆☆(3.0)
 ○総合評価:★★★☆☆(3.4)

こちらも上の作品とともに購入をいたしましたものとなりまして、何となくよさそうに感じられましたことから購入をいたしましたものとなります。
コミックスとしましてはおなじみとなりますまんがタイムきららコミックスとなります。
作者のかたは以前読んでおります『三者三葉』と同じかたとなります。
…上の作品同様に女子校を舞台にしたお話っぽい、ということで同時に読んでみました。

内容としましては、ひょんなことからお嬢さま学校に通うことになりました不良な女の子の日常を描いた4コマ、となるでしょうか。
主人公は花泉月さんという、名前は「月」と書いて「るな」と呼ぶという、21世紀に入った頃から見られる様になってきた痛い名前をしたかたでございまして、長い髪に鋭い視線をした、スタイルなどもなかなかよい、そして中学生時代はかなりの不良として名を馳せた存在でございました。
その様な彼女なのでございますけれど、母親が玉の輿に乗ったということで高校はお嬢さま学校に通うことになりました…この様な、ひょんなことからそれまで無縁かと思われたお嬢さま学校に放り込まれる、という展開は以前読みました『晴れのちシンデレラ』を思い浮かべますけれど、でも主人公がいわゆる不良なことを考えますとむしろ以前読んでおります『オパパゴト』のほうが近しいのかもしれません?
不良でした月さんがお嬢さま学校に入ったわけでございますからもちろんちょっと浮いた存在になってしまうわけでございますけれど…?

その彼女が入ったのは迷送香女学院という学校…カバー下を見れば解るのでございますけれど、かつて上で触れました『三者三葉』の葉子さまが通っていらした学校でもある様子でございます(そして私は持っていないこの作者さまの別の作品の登場人物も通っていたみたいで、この作者さまの作品は一通り世界観が繋がっているみたい…そういうスタンスは結構好きでございます)
その学校の学生寮に入ることになった月さんでございますけれど、学生寮は二人部屋…御代田こひめさんという女の子と同室になりました。
こひめさんはきれいで長い髪をしておっとりした雰囲気の、大人しくって人見知りの激しい女の子…田舎の島出身でもあり、世間に疎いところが多々あるご様子でございます?
かなりマイペースな子でもございまして、身の回りのこともあまりできない子なのでございますけれど、放っておけないと月さんが世話を焼いてくださるので懐くことになりまして…?

その他の登場人物といたしましてはクラスメイトのかたがた…剣持雛菊さんは以前読んでおります『シトラス』にもいらした様なお嬢さま学校にあって比較的月さんと話の合う女の子でございます。
雛菊さんと初等部時代から仲が良いという眉村転さんは無表情で無愛想でクールな雰囲気のかた…部員のいない文芸部に所属しておりまして、皆さんを文芸部へ入れてまいります。
委員長の関口乃々花さんはいかにもお嬢さま学校の委員長といった趣な縦ロールでお嬢さま口調の、ちょっとツンデレなかた…カバー下では彼女のことが葉子さまなどとともに触れられていたりいたします。
あとはここの卒業生でBL趣味のある担任の先生とか、何だか『三者三葉』の大食い兄妹を思い返させる様な月さんの後輩で舎弟(何)なお二人…小山田杏奈さんは月さんに憧れ同じ学校を目指すと張り切り、一方の湊咲太郎さんはいわゆるあれであり女子校に入った月さんに色々妄想を吹き込んだりしております?

お話のほうは、ということでその様な今までから考えると場違いな世界に放り込まれた月さんと周囲の日常を描いたものとなります。
別世界ということで戸惑い、また百合男子の吹聴のために色々過度に警戒をしたりもする月さんなのでございますけれど、自分に懐くこひめさんはいい子でございましたりと、次第に周囲になじんでまいります…それでも服装はあくまで校則違反の派手なパーカーを着ているみたいなのでございますけれど(何)
お嬢さまな周囲の皆さんと月さんの感覚のギャップを楽しむ、というのはこういう作品の王道路線でございましょうし、こちらの作品もまずはそこを楽しむものになっているかなと思います。
メインは月さんとこひめさんのお二人の関係でございましょうけれど、周囲の皆さんもそれぞれに個性的で愉快なかたがた…舎弟のかたがたの奮闘振り(?)も随所で見かけることになりますけれど、こちらは果たしてどうなりますか…?

イラストは悪くございません。
百合的にはいかがでございましょう、良くも悪くもまだまだこれからの展開次第、といったところではないでしょうか。
ということで、上の作品の衝撃が強すぎましたためにそれと較べると印象はさすがに薄いですけれど、それでもなかなか悪くないお話でございましたかと…個人的には葉子さまとの繋がりがカバー下で見られたのが一番の衝撃でございましたけれど…(何)


とっても大好きで長くお会いできない日々が続きましても陰ながらご無事でいらしてくださっておりますことをお祈りしておりますあのかたもお好きなシリーズたち、『サモンナイト』は『5』のほう、ルエリィさんのスキルを得るための経験値を貯めていきます。
ルエリィさんのレベルは52まで上がりましたので、もう単独で戦い、その戦闘で得られる経験値を全て彼女へ割り振ることができます…スキルのほうはそうたくさんの経験値は要しませんので、一度で10,000の経験値が得られるミッションを少し戦えばすぐに覚えられます(ですのでスキルポイントが独立している以前しております『3』や以前しております『4』のリメイクよりもかえって楽なのかもしれません)

これで後はルエリィさんのレベルを他の皆さんと同等の56にするだけになりましたけれど、このレベルも過去作に較べますと比較的上がりやすい…上で触れました『3』『4』のリメイクですとレベル50以上になるとレベルを1上げるのに99,900の経験値を要しましたけれど、現状ではまだそこまで必要にはなっておりません。
ただ、これは過去作全て(『3』『4』はオリジナル版)の上限レベルが50でしたため、かもしれません…今作の上限レベルは99で経験値や敵のレベルなども普通にそれを基準としたものになっていたりする、のかも…?(『3』『4』のリメイク版の敵はオリジナル版と同じレベルのままでしたみたいですので上限50…こちらのレベルを99にすると余裕になります)


一方の『その花』はドラマCDも聴きましたので、ゲームのほう…以前しております『アトリエの恋人たち』へ移行いたします。
こちらは璃紗さんと美夜さんお二人のゲーム…セカンドシリーズに該当する作品、ということになるでしょうか。

お話は以前しております『ミカエルの乙女たち』のエピローグ前、つまり春休みに入る前からはじまります。
春休み前、といえばお二人のドラマCDな『いちゃラブ春休み』もそこからはじまりましたけれど、ひとまずそのドラマCDとの繋がりは今のところは特には感じられないでしょうか。

璃紗さんは相変わらず美夜さんを探す日々なわけでございますけれど、その日は美夜さんを見つけることはできず、少しさみしさを覚えつつ帰宅…と、璃紗さんの家の前で美夜さんが待っておりました。
美夜さんはお茶の準備をするため、ということで早退していて…つまりはサボりなわけでございまして、ですので璃紗さんは美夜さんにお会いできたことは嬉しいと思いつつもお説教に入ります。
けれど、美夜さんが用意してきたお茶菓子がかわいくってそれに心を奪われたり、また美夜さんは自分の気持ちを素直に伝えてきますから、それに抗し切れず甘いひとときを過ごすことになるのでございました。

昨日はそこまでで、まずはお二人が相変わらずの、幸せな日常を送っているという姿を見ることができます。
璃紗さんのツンデレは相変わらず微笑ましく、その様な璃紗さんをクールに翻弄する美夜さんもよいもの…またしばし、お二人のお話をのんびり見守っていきましょう。
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