2014年04月16日

吸血会議

先日読みましたコミックの感想です。
『キルミー』なかたの…
□カガクチョップ(1)
■カヅホさま
 ○イラスト評価:★★★☆☆(3.2)
 ○内容評価:★★★★☆(3.8)
 ○百合度評価:★★★☆☆(2.8)
 ○総合評価:★★★☆☆(3.4)

こちらは先日色々なものとともに購入をいたしましたものとなりまして、何となく気になりましたことから購入をいたしましたものとなります。
コミックスとしましては『篠崎さん気をオタしかに!』や『部長に威厳はありません』『生徒会のヒメゴト』などと同じものとなります。
作者のかたは以前読みました『キルミーベイベー』と同じかたとなります。

内容としましては、マッドサイエンティストと彼女の実験に付き合ってあげている女の子を描いたお話、となるでしょうか。
舞台は山本第一高等学校なる高校でございまして、主人公はその二人の女の子たち、となるでしょうか。
科学部の部長である鈴園沙衣さんは眼鏡をかけ白衣を着た、ちょっとクールな雰囲気を漂わせたいかにもそれらしいかたでございまして、日々危険な実験をしていらっしゃいます…でもなかなか一般人にはできない様なものを多々作っておりますので天才なのは間違いなく、事実成績は学年トップでございます。
一方、彼女のクラスの隣の(何)クラス委員をしている長倉蓮さんは、その様な危険なことをしている沙衣さんを放っておくことはできない、という名目で日々注意にやってくるのでございますけれど、いつしか普通に実験に付き合ってあげている人…何だか以前しておりますいわゆる赤文字系『その花』の美夜さんと璃紗さんの関係を思い起こさせる様なお二人でございます。
蓮さんも眼鏡をかけたいかにも委員長といった趣のかたながら成績は実はそれほどよくないそう…実際、ちょっとおバカなところもあるかたでございます?(沙衣さんに付き合ってあげているところとか…何となく『キルミー』なお二人にも通じますかも?)

その他登場人物としましては、科学部の他の部員さんが登場いたします。
といいましても一人でございまして、盛本雨柚さんというマイペースというか天然というか、その様な雰囲気をかもし出す女の子…科学部員ということで進んで沙衣さんの被検体になる子でございます。

お話のほうは、その様な3人の繰り広げる科学部での日常を描いたコメディでございます。
作者さまからも解ります様にこちらもやっぱりおバカなお話…『キルミー』同様に完全なギャグマンガ、といったところでございます。
ですので特に難しいことなど考えずに楽しめばよい作品となっております…『キルミー』ほどの衝撃はないながら、でも十分に面白い作品になっているのではないかなと思います。

また、巻末にはこの作品とは全く関係のない読み切り作品として『吸血会議』というものが収録されておりました。
こちらはタイトルどおり(?)擬人化された様々な実在の吸血生物が会議を開く、というもの…吸血生物は大抵気持ちの悪いものでございますけれど(蚊とかダニとかノミとかヒルとか…)こちらは女の子に擬人化されておりますからまだ大丈夫です?

イラストは悪くございません…4コマな『キルミー』よりよい感じかも?
百合的には、ひどい目にあわされると解っているのに沙衣さんに付き合う蓮さんが…と、このパターンもやはり『キルミー』に近しいです?
ということで、こちらは『キルミー』な作者さまの作品ということで気になって最優先で読んでみましたけれど、悪いものではないかと…それでもやはり衝撃度は『キルミー』のほうが上ではございますけれど。


また、同時にこちらも読みましたので…。
理系の部活の集った…?
□大科学少女(1)
■渋谷圭一郎さま
 ○イラスト評価:★★★☆☆(3.0)
 ○内容評価:★★★★☆(3.8)
 ○百合度評価:★★★☆☆(2.8)
 ○総合評価:★★★☆☆(3.4)

こちらは過日色々なものとともに購入をいたしましたものとなりまして、何となくよさそうに感じられましたことから購入をいたしましたものとなります。
コミックスとしましては他には持っていないものとなりますながら、これとや上の作品と同時に購入をいたしました作品たちに同じものがございます。
…上の作品同様に科学系な作品、ということで同時に読んでみました。

内容としましては、大科学部の活動を描いた作品、となるでしょうか。
物語の舞台は霧生中央女子高校という高校の大科学部という部活…ずいぶん大層な名前の部活でございますけれど、要は部員数の少なかった物理部と科学部と生物部と地学部という理系4種の部活を統合した部活、ということになります。
物語の主人公は伊勢美咲さんという新1年生…眼鏡をかけたおっとりした雰囲気の、そして特に得意なものなどはないという女の子で、入りたい部活なども特にはございませんでした。
その様な彼女、同級生で常にジャージを着ていて元気で爆発…いえ化学の実験好きな根古守さんの強引な誘いもあり、守さんともどもその大科学部へ入部することになったのでございました。

大科学部所属の部員さんたち、まずは部長で3年生となる老神幸子さんは長い髪をされいかにも先輩といった雰囲気をしたしっかりした、物理好きなかたでございます。
2年生の月夜野鈴香さんはちょっとちみっこで長い黒髪の冷めた様な表情をした無口な、という最近結構そういうタイプのかたをお見かけする、でも好きなタイプのかたでございまして、生物関係のことが好きなかたでございます。
同じく2年生の笹屋夏樹さんは快活でおバカな雰囲気、ここまでくると解ると思いますけれど残された地学関係…化石や石などが好きなかたとなります。
部員は以上でございまして、あとは顧問の先生でございますけれど、古文担当で科学関係の知識は全くない、適当気味なかたとなります?

お話のほうは、その様な理系の活動全てが詰まった大科学部の活動を描いたものとなります。
科学系の学校活動を描いた作品といえば以前読んでおります『ふわふわ科学』を思い出しますけれど、あれは何気に部活動ではなかったのでございました…今回のこちらは純粋に部活ものでございます(上の作品も…案外意外とちゃんと部活もの、かも?/何)
主人公の美咲さんは特に得意なものはなく、対して他の皆さんはそれぞれに好きなことが異なる、ということで時にはしたいことで対立をしたりしてしまいますけれど、基本的にはゆるめの部活風景が繰り広げられる、といったところになるでしょうか。
部活の描写はそれほど多いわけではございませんけれど、『ふわふわ科学』同様に結構しっかりしたことが描かれている印象を受けますでしょうか。
終盤では県内の理系の部活が集まって行う発表会に参加するにあたりテーマを選定する、という好きなことがばらばらな皆さんにとって難題が降りかかり、その選定を美咲さんに任せるということになりますけれど…?

イラストは悪くございません。
百合的にはいかがでございましょう、登場人物は皆さん女の子ばかりでございますので、そのあたりは安心して読めますかと思われ…?
ということで、今回の2冊はどちらも理系の部活もの、という案外見かけないかたちの作品でございますけれど、登場人物の皆さんもよろしくなかなか面白くよきものでございましたかと思います…続きも楽しみにいたしましょう。


とっても大好きで長くお会いできなくっても陰ながらご無事でお元気な日々をお過ごしくださっておりますことをお祈りしておりますあのかたもお好きなシリーズたちは『その花』のほうのみを…引き続き『アトリエの恋人たち』の続きからでございます。
春休みも終わり、2年生になった璃紗さんと美夜さん…美夜さんは真面目に授業に出ておりましたけれど、それはご褒美狙いでございまして、放課後にそのご褒美をもらおうと璃紗さんのお部屋へ一緒に向かうことになりました。
けれど、帰ってきた家のテーブルの上には璃紗さんの母親からの置き手紙があり、それを読んだ璃紗さんは見る見る不機嫌になってご褒美どころではなくなってしまいました。

美夜さんは璃紗さんのことを心配して事情を聞こうといたしますけれど、璃紗さんは拒否…でも、璃紗さんはかつてほとんど同じ境遇でした美夜さんの家庭問題に口を出してそして勝手に解決までしてしまったのでございますから、ここで美夜さんの言葉を拒絶することなどできません。
ですから自分の家庭環境を美夜さんに説明をすることに…このお話はどちらかというと母親よりも璃紗さんのほうに問題がある様に見えるのでございますけれど、ともかく璃紗さんは母親の愛情を信じられない状態になってしまっておりました。
美夜さんは璃紗さんに対し、かつての自分がそうした様に母親との対話を勧めますけれど、璃紗さんはかたくなに拒否…結局美夜さんはその日は帰ることになりましたけれど、でも説得は諦めていらっしゃらないのでございました。

翌日、璃紗さんのことが気になって少しはやめに学校へきた美夜さんでございましたけれど、璃紗さんは何と学校を欠席…。
璃紗さんのことが気になって全く集中できない美夜さん、お昼には他の人のお弁当のおかずを食べてしまって自分のお弁当のおかずは落としてしまう、なんて状態になっておりましたけれど、これって一体どういう風景…。
最終的にはいてもたってもいられず早退をされるのでございますけれど、その様な美夜さんに対しクラスメイトはどうしたのかとものすごく不思議がっておりました…普段の皆さんなら璃紗さんがいないから、とすぐに気づきそうな気がするのでございますけれど、どうして今回だけこんなに鈍感…(でも皆さんが鋭いのは璃紗さんに対してのみ、の気も…?)

璃紗さんは母親のことを考えすぎで熱を出してしまっており、それで休んでしまっておりました…。
その様な彼女に対し美夜さんが看病を買って出ましたけれど、お昼のうちはかなりの惨状…以前購入をしておりますいわゆる青文字系『その花』の『天使たちの詰め合わせ』付属ドラマCD『それはまるで長い夢』の皐さんの様な状態で、キャラクター的にもやや重なるお二人、この様なところにも共通点が…。
それでもおかゆは無事に作ることができましたりと、璃紗さんも安心して食後に薬を飲んで眠りにつきます…けれど、目を覚ますと美夜さんが下着を物色しているばかりかそれを持ち帰ろうとしている現場を目撃してしまい、さすがに声を上げてしまいます。
その後、美夜さんは璃紗さんの身体を拭いてあげまして、美夜さんにしては何もせずに真面目に拭いていると思いきや、こっそり下着を持ち帰ろうと…その後水を取ってこようとしました際にも、こっそり脱衣所へ行って同じことをしようと…。

その様なことはございましたけれど、美夜さんの看病はかなり献身的で、翌朝…隣で眠ってしまっている美夜さんを見て、璃紗さんは幸せな気持ちになるのでございました。
元気になったこともあり、目を覚ました美夜さんにお礼にと熱いひとときを過ごされますけれど、このシーンは省略されておりました。
また、今回の美夜さんの看病で、かつて母親が同じく献身的に看病をしてくださったことを思い出し、ここでついに母親に会う決意をされるのでございました。

昨日はここまで…美夜さんの看病のポンコツぶりが上でも触れました様に皐さんを思い浮かべさせるものになっておりましたけれど、でもまだ美夜さんのほうがましなご様子…?(美夜さんはこの後普通にお料理できる様になるはずでございますし)
いよいよ母親問題に決着がつきそうでございますけれど、どうなりますでしょうか…引き続き見守りましょう。
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