
□ロケット☆ガール -Rock it,GiRL!!-(2)
■田仲みのるさま
○イラスト評価:★★★☆☆(2.7)
○内容評価:★★★★☆(4.2)
○百合度評価:★★★★☆(3.5)
○総合評価:★★★★☆(3.7)
こちらは先日色々なものとともに購入をいたしましたものとなりまして、過去に既刊を読んでおりますことから購入をいたしましたものとなります。
コミックスとしましてはおなじみとなります百合姫コミックスとなります。
作者のかたは以前読んでおります『メッてされてキャッ』を描かれたかたとなります。
内容としましては、ガールズバンドの皆さんを描いたもの、となるでしょうか。
と、説明がやはり以前読みました第1巻の感想と同じとなりましたので、詳細な説明は省略をいたします。
この巻ではまず皆さんのバンド名を決めるお話からはじまりますけれど、次のお話ではいきなり皆さんがかなりのメジャーバンドになっているお話へ飛んでしまいます。
CDも4作連続で10万枚以上を売り上げ、かなり熱狂的なファンを持つに至った皆さんなのでございますけれど、その様な中で奏さんと音楽さんのお二人にすれ違いが生じ、ついには奏さんが脱退宣言をされるに至ってしまいます。
…ちなみにそこでどの様なバンド名に落ち着いたかも解ります…作品のタイトルは皆さんの代表曲になったりいたします。
その奏さんが脱退する、ということになるのは皆さんがバンドを組んでから3年後のこと…この巻の終盤に至るまでは、どうしてその様なことになっていったのかということを、まだマイナーな時代からの回想などを交えて描かれていきます。
このあたり、時系列が結構ぐちゃぐちゃになっておりますので少し混乱いたしますかも…あと、この中で声楽さんの過去のお話があるのでございますけれど、かなり切なく悲しい…。
それはともかくとして、売れるに従って逆にお二人の関係が開いていってしまう、というつらいところになってしまってはいるのでございますけれど、でも最後には…?
…あの終盤のちょっとした超展開がなかったとしましても、奏さんは結局のところ声楽さんと離れることはできなかったのでは、と思われますけれど…?
その様なこちらの作品はこの巻で最終巻、完結となっております。
百合的には百合姫コミックスの中ではまずまず、といったところになっておりますけれど、この作品は百合よりもバンド活動に重きをおいた作品になっているかなと感じられまして、その点で面白いものになっていたかと思います。
それに、声楽さんが色々とよいキャラでございましたし、それに百合的にもまずまずとはいっても最後は十分よきものになっていたかと思われ…?
イラストは普通でございましょうか。
百合的にはやはりメインのお二人について、最後はよい感じに落ち着いたかと思われ…この巻はそのお二人がメインになっていて、周囲の皆さんはあまり目立ちませんでしたかも?
ということで、こちらはバンドを描いた作品としてなかなか面白いものになっていたのではないかな、と思います…いえ、私はバンドなんて全然解らないのでございますけれども…(何)
また、同時にこちらも読みましたので…。

□和太鼓†ガールズ(1)
■すたひろさま
○イラスト評価:★★★☆☆(3.4)
○内容評価:★★★★☆(4.0)
○百合度評価:★★★☆☆(3.3)
○総合評価:★★★★☆(3.5)
こちらは過日色々なものとともに購入をいたしましたものとなりまして、何となくよさそうに感じられましたことから購入をいたしましたものとなります。
コミックスとしましては『大科学少女』と同じものとなります。
…上の作品同様、音楽関係を題材にした作品でございましたので同時に読んでみました(それ以外共通点はございませんけれど…/何)
内容としましては、和太鼓部の皆さんの活動を描いた作品、となるでしょうか。
物語の舞台は珠ノ坂女学園高等学校という高校でございまして、主人公は松沢環さんという新1年生でございますけれど、それまでもそちらの学校の中等部に通っていらして、生徒会長まで務めていらしたご様子でございます。
長い黒髪のきれいなかたで、また非常な優等生なのでございますけれど、ある程度それを演じている面もあるご様子…もちろん、生徒会長まで務めておりますので、優秀なことに間違いはございません。
まだはっきりとは語られていないものの彼女の父親は市長らしく、そして市長になった際に古くから付き合いのあった人々に裏切り者とされる様な行為をしたご様子…それが環さんの交友関係にも一部影響を及ぼしたりしているのでございますけれど…?
また、彼女は幼少時にはピアノを習っていてそつなく弾けて降りましたものの、とあるシスターから辛辣な言葉を浴びせられたことから音楽とシスターが大嫌いになってしまったのでございました。
その様な環さんが部活の勧誘の様子を見て回っておりますと、シスターの格好をした生徒が和太鼓を叩く現場に遭遇…シスターと音楽、という彼女にとって最悪の組み合わせだったのでございますけれど、でも彼女の奏でる太鼓に魅せられてしまいます。
その太鼓を叩いていたのは新島マリアというシスター特待生の女の子…記憶と声を失っているというなかなか重いものを持っているのでございますけれど、彼女自身はその様なことを感じさせない明るい方向に感情豊かな、そして太鼓が大好きなかたでございます。
和太鼓部はそのマリアさん一人しかいない部活で、さらに生徒会に目をつけられ廃部寸前の状態だったのでございますけれど、和太鼓に惹かれた環さんは周囲の目を気にする優等生でした自分を捨ててもその和太鼓部に入部することにしたのでございました。
この様な弱小部活ものの王道路線の一つとしてまず部員集めから入るわけで、そしてやはりこの手の作品の王道どおり部活には最低5人の人数が必要、ということでその部員を集めることになります。
1人めと2人めはもちろんマリアさんと環さんになりますので、残り3人…なのでございますけれど、ミッション系のお嬢さま学校で和太鼓なんて浮いたものをしようなんて思う人はそうそうおらず、なかなか難航してしまいます。
それでも何とか、3人めはマリアさんの保護者役でありまた環さんが音楽とシスターを嫌う様になった因縁の相手である現学園長が連れてきた1年の錦戸亜莉栖さんという一言で言えば不良少女が入ることになりました…彼女は学園長に弱みを握られている様子で拒否権はなかったのでございますけれど、楽しければいいということで次第に結構乗り気になっていきます。
4人めとして、環さんの幼馴染ながら上記の親の関係で疎遠になりその後は真面目なグループのリーダー格であった環さんに対しファッションリーダー的存在であったために対立をすることになった江森寿さんが実は親の関係で和太鼓経験者であるということが解り、さらに彼女はツンデレなだけで実は環さんのことが大好きなことが判明してしまいまして、環さんのお願いで和太鼓の指導には付き合ってくださることになりました…ものの、現時点では部員にはなっておりません。
そして5人め、道長神乃さんという背が高く眼鏡をかけた少女の名が上がりますけれど、彼女の本格登場は第2巻になりそうでございますのでひとまず様子を見ましょう。
…環さんはともかく、マリアさんと亜莉栖さんに寿さんはいずれも問題児として有名であり、問題児ばかりが集まってしまうみたいです?
その他登場人物としましては、まずは生徒会長の御園麗華さん…完全で完璧なお嬢さまで環さんを生徒会にお誘いするのでございますけれど、環さんは結局和太鼓部に入ってしまい、麗華さんにとって和太鼓部はこの学校に必要のないものという認識になっておりますので対立することになります。
あとは民俗学研究部、またの名をオカルト部の部長の巻田くるるさんという某蘭子さんの様な口調や服装をした女の子…オカルト部も部員が1人でありまた生徒会に目をつけられている、マリアさんと並んで2年生で問題児とされているかたなのでございました。
お話のほうは、その様な和太鼓部の活動を描いたものとなります。
ほぼ無の状態から部員を集めて、というのは部活ものの王道でございまして、でも王道だからこそ安定して面白いものでございます。
また、ツンデレではじめは部に入ってくださらない寿さんの存在など、その様な部活ものの中でも以前読んでおります『ハナヤマタ』に重なる面がございますかも…あとがきによりますと作者さまは和太鼓かよさこいかのどちらかをテーマにしようとしていたらしく、よさこいにしてしまっていた場合は完全に『ハナヤマタ』と重なってしまったかと思われ…?
部員を集める、というこれまた王道なお話も楽しく、また集まるキャラも優等生にしゃべれないものの表情豊かな女の子に不良少女やツンデレさんなど個性的で愉快なかたがたでございますので楽しいものでございます。
和太鼓に関する描写も結構しっかりしているのではないかなと思われ…カバー下には作者さまが実際に和太鼓を体験する体験記が収録されており、その知見もお話に生かされているみたいです?
イラストは悪くございません。
百合的には寿さんがなかなかよろしい感じではないかなと思います。
ということで、こちらはかなり『ハナヤマタ』に通じるところのある、弱小部活ものの王道路線な作品としてなかなかよろしいものでございましたかと思います…続きも楽しみにいたしましょう。
ゲームのほう、『FLOWERS』は引き続きチャプター2の物語の続きから…立花さんのベッドで紛失された本が見つかったことについて、苺さんに見られそうになり、隠そうとするのでございますけれど結局見つかってしまいます。
でもそこまで深く追求などされませんでしたから一安心…かと思いきや、放課後のお茶会で苺さんがそのことについて話されてしまいます。
苺さんはあくまで軽い口ぶりだったのでございますけれど、自分が疑われていると知った立花さんは非常に気分を悪くしてしまわれるのでございました。
その夜、マユリさんが話をしたいとこっそりベッドへ忍び込んできますので驚くとともに、彼女がいなかったお茶会の場で話になった紛失図書の件について話しにいらしたのかと蘇芳さんは思いますけれど、そうではなくって先日約束をしたバレエのレッスンの練習にこなかったことについて、でございました。
蘇芳さんはその約束を完全に忘れていてお茶会へ行ってしまったみたい…図書の件で頭がいっぱいになっていて、ということでございましょうか。
図書の件は気になりますし立花さんへの誤解も解いておきたいと思う蘇芳さんではございましたけれど、でもマユリさんと二人での練習というのは魅力的でありまたバレエの試験は確かに問題でございますので、図書問題の解決は試験の後で、ということにしたのでございました。
翌日の放課後はマユリさんと一緒にバレエの練習…その甲斐あって、さらに翌日にございました試験のほうは何とか合格できたみたいでございます。
この間、立花さんがお話に加わってくることはないのでございますけれど、アミティエとしてぎくしゃくしていないのかとっても不安になってしまいます…。
そうして無事に試験を終えた蘇芳さんとマユリさんは図書館で落ち着くのでございますけれど、そこへ本を借りにきた先生と少し話をすることになり、蘇芳さんが本当に本好きだということが解ります。
先生が去った後、マユリさんとお話しされる蘇芳さんなのでございますけれど、彼女の何気ない一言から急に何かぴんときたらしく、行くところがあるとおっしゃり一人で図書室を飛び出し寄宿舎へ向かいます。
このあたり、何もぴんとくることのできなかった私にはどうしたの、と戸惑うことしかできませんでしたけれど、マユリさんの言葉に得るもののあった蘇芳さんは寄宿舎の番号のない部屋にいた、車椅子に乗った少女のもとへたどり着きました。
ちょっと意地悪そうな雰囲気…ちょうど今現在中断をしております『サモンナイト5』のシーダさんに声も雰囲気も似た印象を受ける彼女が無断で本を借りて立花さんのベッドの上へ本を置いた張本人でございまして、蘇芳さんは彼女に誤解を解いてもらおうと頼み込み、それに対し彼女はゲームに合格すればそうしてあげる、とおっしゃいます。
そのゲームというのは蘇芳さんが彼女の元へたどり着いたのは偶然か否かを試すものでございまして、ここから今回の事件を解決する推理となっていきます。
3択か4択な選択肢が3つ現れるのでございますけれど、これが非常に難解というか…その少女は総当りできたのか、と揶揄してきてしまいますけれど、一度めははじめ以外の選択肢はそうするしかないと思えるほど、ちょっとよく解らないものになってしまっております。
その一度めで選んだ選択肢では、蘇芳さんは彼女の名前は当てることはでき皆さんの前で彼女が犯人だということだけは解らせることはできましたもののただそれだけで、以降人間関係が悪化してしまいアミティエとの関係が破綻してしまいバッドエンド、ここでゲームオーバーという結末…つらい…。
…でも、逆に考えれば、この推理パート以外の選択肢でゲームオーバーに直結する様なことはない、と思われます?
何とか気を落ち着かせて2度め…1つめの選択肢については1度め同様に深く考えずに素直に彼女の状態を見て答えばよいので問題なく、2つめについては今までで一番出てきたものを、最後についてはその作品の主人公の名前から連想されるものを選べば多分大丈夫かと…。
それで進むと、沙沙貴姉妹のお誕生日会の場でその少女を連れた蘇芳さんによる謎解きが展開されていきますけれど、彼女による謎解きはそういう『嵐が丘』だけに頼った私の選択肢選択などよりずっと深いものになっていて…正直にいうと、そこまで一般のプレイヤーに解るものなのかな、と思えてしまうほどのものでございましたかも?
それでも蘇芳さんの説明を聞くと沙沙貴姉妹の反応の様に拍手をしたくなり…蘇芳さんの本へ対する造詣の深さを見て取れるお話でございまして、彼女のその本の知識は何だか以前読んでおります『ひまわりさん』あたりを思い浮かべさせます(外見も似ておりますし/何)
…一番の謎はどうして蘇芳さんが彼女、八重垣えりかさんの存在に気づき、何も迷うことなく彼女の部屋へたどり着けたのか、でございますけれど、これも一応先生とマユリさんの言葉がヒントになっている模様…それでも、普通は気づきようがないと思うのでございますけれど…?
こうして無事に立花さんへの誤解も解かれまして、その夜には立花さんからお礼を言われた上でさらに仲良くなりたい、とお互いに苗字ではなく名前で呼びあうことにしたりと関係が深まりめでたしめでたし、でございます。
チャプター2はこうして終わり、昨日はそこまでにしたのでございますけれど、えりかさんへ関する推理選択肢の際には画面がちょっと特殊な雰囲気のものになりましたりと、このあたりがミステリィ要素となるのでございましょうか…でも、今回はまだ以前読んでおります『しままん』と同程度な平和なものでございましたけれどあらすじではそのうち人が消えていく様な大変なことが起る様で、そうなるとどうなりますか…?
その推理に失敗すると即座にゲームオーバー、さらにその推理はかなり難解なもの、ということは今回で解りましたけれど、果たしてこの先もこうしたものが出てまいりますのかどうか、そのあたりは少し不安になりながら、でも百合的には期待しながら、引き続き見守ってまいりましょう。
…そういえばえりかさんは説明書の登場人物紹介でお名前が書かれていないのでございますけれど、ここでお名前を当てることになるから、でございましたか…。
一方の、とっても大好きでお会いできない日々が長く続いておりますけれども陰ながらご無事でいらしてくださっておりますことをお祈りしておりますあのかたもお好きなシリーズな『その花』は引き続き『白雪の騎士』の続き…六夏さんが璃紗さんに抱きついてしまったことの顛末が主に語られます。
そのことで美夜さんは璃紗さんと六夏さんの関係について邪推をしてしまわれ、そしてその勘違いをずっとそうだと思い込んでしまい、周囲の言葉を全く受け付けずに一人で落ち込んでいってしまわれます…。
最終的には沙雪さんの機転で誤解を解くことはできましたけれど、あの際の沙雪さんの行動…つまり沙雪さんと六夏さんはお付き合いをしているので、と美夜さんにおっしゃられたのは、この時点ではまさしく美夜さんがおっしゃられた様に演技、カモフラージュに他ならなかったわけでございますけれど…。
ではなぜその様な演技を美夜さんは本当だと信じたのかといえば、沙雪さんはともかく六夏さんのほうは本当に恋する乙女の様子になっていて、さすがの美夜さんもそれに気づいたからでございました。
そう、六夏さんは沙雪さんに対し一目惚れなのでございますけれど、一方の沙雪さんはどうなのかというと、この時点でははっきり見えてこない…ベストカップルについても、本当の恋人同士ではないと考えていらっしゃるみたいでございますし…?
彼女の真意が見えてくるのはもう少し先のことでございますけれど、でも美夜さんにお会いしました際の六夏さんの告白は本気だと伝わっていてしかるべきなのでございますけれど…なかなか、難しいところでございます。
誤解も解け一件落着、物語はまだまだはじまったばかりでございますので、引き続きのんびりと楽しんでまいりましょう。
そういえば、六夏さんは辛いもの好きなご様子で学食で激辛カレーを食べていらしたそうで、その際に小さな子が間違ってそれを注文して大変なことになっていた、って…これ、おそらく多分きっと玲緒さんでございます、よね…?(その他玲緒さんは美夜さんによって転がされてしまっておりましたりと、相変わらず…?)
…上の作品の立花さんもこちらの六夏さんも「りっか」でございまして、同時に進めている2作品のメインキャラが同じお名前ですとこうして感想を書いていて変換時に間違えそうになる…(何)
【(更新終了)百合(かも?)作品感想の最新記事】