2014年06月04日

あなたに誓う愛

先日クリアいたしましたゲームの感想です。
今回は同人版…
□その花びらにくちづけを 〜あなたに誓う愛
 ○イラスト評価:★★★★★(4.5)
 ○グラフィック評価:★★★☆☆(3.4)
 ○システム評価:★★★☆☆(3.0)
 ○内容評価:★★★★★(4.9)
 ○音楽評価:★★★★☆(4.0)
 ○声優評価:★★★★☆(4.0)
 ○難易度:★☆☆☆☆(1.0)
 ○百合度評価:★★★★★(5.0)
 ○付加要素(おまけなど):★★☆☆☆(2.0)
 ○総合評価:★★★★★(4.6)

こちらは過日届きましたものとなりまして、好きなシリーズの作品ということもあり購入をいたしましたものとなります。
こちらは同人なPCゲームとなりまして、年齢制限がございますものとなりますのでご注意くださいまし。
タイトルから解ります様に、こちらは以前しております『天使たちの約束』などと同じ、そしてとっても大好きで無事でいらしてくださっておりますことをお祈りしておりますあのかたもお好きな、そもそもあのかたにお勧めをしていただけましたことからはじめたシリーズになるわけでございますけれど、その『天使たちの約束』などがいわゆる「青文字系」と表現されるのに対しまして、今回のものはおなじみの登場人物やイラストのいわゆる「赤文字系」のシリーズ作品となります。

内容としましては、以前しております「赤文字系」な『その花』の最新作となります『白雪の騎士』の後日談…というより、そちらでは描かれなかったルートのカップリングのお話となっております。
その『白雪の騎士』では新カップリングも加わって時間が厳しかったのか、以前しております『ミカエルの乙女たち』にはルートのございました2組、雫さんとエリスさんというミカ女を卒業されたお二人及び貴子先生と瑠奈さんという高等部でないかたがたのルートは収録されていなかったのでございます。
メインが高等部でのお話、ということもありこの2カップリングのルートが省略されるのは仕方のないことなのかもしれず、けれど残念…と感じた中、いずれ別個でこの2カップリングのお話を出す、というお話がございまして、そして今回こうしてまずは雫さんとエリスさんカップリングのお話が出てくださった、というわけでございます。

ですので今作はその『白雪の騎士』から、そのお二人のお話…『白雪の騎士』で個別ルートがはじまるところから物語ははじまります。
つまり、高等部の皆さんが2学期を迎えられるところから…けれど雫さんとエリスさんは短大生になっており、短大の夏休みはもう少し長いということで、もう1週間の時を南の島で過ごすことにされたのでございました。
島には麗奈さん、それに学校があるのに休暇を延長してしまわれた貴子先生と瑠奈さんも残り、今回登場いたしますのはこの5人のみ、ということになります。
…もっとも、同人版のゲームでゲストが3人もいる、というのは破格と受け取れますかもしれません?

物語のほうは、雫さんとエリスさんの1週間のバカンスの様子を描いていきます…今回は本当にそれだけになっておりまして、バカンスの最終日でゲームが終わる、という感じとなっております。
『白雪の騎士』の個別ルートは1ヶ月は描かれている印象がございましたから作中の時間の流れとしては短いのでございますけれど、ではボリュームのほうはすかすかなのかといえばそうではなくって、その個別ルート並のボリュームはありまずは十分、といえるのではないでしょうか。

先日までに日々少しずつ進めておりまして日誌に感想を書いておりますので、ここでは昨日進めた分のみを…一日裸で過ごすことになった雫さんとエリスさんのお二人、先に服を着たいと言ったほうが罰ゲーム、ということになってしまいましたので雫さんも頑張るしかございません。
食事はルームサービスにしてなおかつ部屋の前に置いてもらうかたちで何とかして、喉が渇いたときには同じ階にある自動販売機まで何とか他の人に見られない様に…昼間はあまり人がいないので大丈夫とのことでした?
そうしているうちに部屋に瑠奈さんと貴子先生が訪ねてくるのでございますけれど、エリスさんは何の迷いもなく裸のままでお二人をお部屋へ招き入れました…雫さん、それに貴子先生は驚いてしまわれましたけれど、エリスさん同様に裸族な傾向のある瑠奈さんは特に驚かれませんでした(「青文字系」の千秋さんも裸族でございますし、結構そういう人種が多い…?/何)
その瑠奈さんたちは最終日ということで花火のお誘いにきたのでございますけれど、服を着ると負けになるので雫さんは丁重に遠慮したのでございました。

そして夜を迎え、エリスさんは少し風に当たるために外へ出たのでございますけれど、そのタイミングで雫さんは窓を閉めてしまわれ、エリスさんに根をあげさせることに成功したのでございました。
その後は一緒にお風呂に入るのでございますけれど、ここではお互いに気持ちを抑えきれなくって…?

これでもう今回のバカンスで思い残すことはない…と思われたのでございますけれど、雫さんがここで驚きの提案をしてまいりまして…?
それは裸のままで砂浜へ出る、というもの…もう誰もいない状態ではございましたけれど、まさか雫さんがその様な提案をされるとは、思い出作りにしても少々驚きで…?
その砂浜で雫さんはエリスさんに罰ゲームとして自分への愛の言葉を伝えることをお願いし、また雫さんご自身もエリスさんへの想いを伝えて、お二人はあつい口づけを交わされるのでございました。

これで今作は無事に終了、ハッピーエンドを迎えることになりました。
今作では雫さんが自分とエリスさんへ対する気持ちに自信を持って、エリスさんへ対する態度へ余裕を持つ過程がメインで描かれておりました。
そのために戸惑ったりおろおろしたり、雫さんに振り回されるエリスさん、という珍しい図式を見ることができまして、それもまた微笑ましく、そしてご自身に自身を持つに至った雫さんも、でも時折見せるいつも通りの恥ずかしがりやさんでしたりする雫さんも、エリスさんのおっしゃるとおりどちらも素敵でよいものなのでございました。
ストーリーは全体的にそうした明るい雰囲気で進みますので、特にシリアスな要素はなくって安心して見られます…少々のハプニングはございますけれど…?

イラストは過去作同様でございます…よきものでございましょう。
グラフィックやシステム面も同様でございますけれど、今作は同人版ということで、システム面は『白雪の騎士』などではなくって以前しております『リリ・プラチナム』など同じく同人ゲームとして出た作品群と同じになっており、フルスクリーンにすると横長ディスプレイの場合画面が潰れてしまいます…。
内容のほうは申し分のないもの…雫さんとエリスさんは本当に素敵なかたで大好きでございまして、お二人のルートがこうして出てくださって嬉しゅうございます。
音楽や声優さまもこれまで同様でございます。
難易度については、今作も選択肢はございますけれど素直になって答えていけば大丈夫かと…でも、今回って途中エンドが存在した場合どこでお話が切れるのか解らない…。
百合的にはもちろん申し分ございません。
付加要素につきましては過去作同様といったところでございます。
ということで、今回は『白雪の騎士』の内容を補完するものとなっておりましたけれど、今作だけでも十分楽しめるものでしたかと思います…特に雫さんとエリスさんカップリング好きのかたでしたら満足できるかと思いますし、こうして出してくださいましたことに感謝をいたしましょう。
今後の『その花』はどの様な道を歩まれますか、文化祭の様子を描くオールキャラなゲームを出されるのか六夏さんと沙雪さんのセカンドシリーズ、あるいは「青文字系」のセカンドシリーズか…でもまずは今作同様に今度は貴子先生と瑠奈さんの個別ルートを描いた作品を出されるのでございましょうか。
…ところで、どうして今作は久しぶりとなる同人なゲームになったのでございましょう…いえ、別にどちらで出ましても大差はございませんのでよろしいのでございますけれども…。

今後購入予定の百合メインなゲームといたしましては、6月末発売予定の『リリウム×トライアングル』という作品と7月末発売予定の『クオリア』を予約しておりますので、まずは『その花』のリプレイを再開しつつそれらを待つことになるでしょうか。
…といいましても、『クオリア』はまた延期するのでは、という不安もございますけれど…?
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