2014年06月17日

ゆりかごの乙女たち

先日読みましたコミックの感想です。
1冊完結…
□ゆりかごの乙女たち
■みよしふるまちさま
 ○イラスト評価:★★★★☆(3.5)
 ○内容評価:★★★★★(4.5)
 ○百合度評価:★★★★☆(3.8)
 ○総合評価:★★★★☆(4.2)

こちらは先日色々なコミックとともに購入をいたしましたものとなりまして、何となくよさそうに感じられましたことから購入をいたしましたものとなります。
コミックスとしましては他には持っていないものとなります。

内容としましては、大正時代を舞台にした女の子たちの関係を描いたお話、となるでしょうか。
物語の舞台は大正時代、第1次世界大戦中からそれが終わったあたりの頃、高等女学校でのお話となります。
主人公は入江環さんという商家の娘で戦争による好景気のためにお嬢さま学校であるその学校へ進学できた、成績優秀で長い黒髪の凛としたかた…その外見や優秀なところ、さらに素の性格など、以前読んでおります『あの娘にキスと白百合を』のあやかさんや以前読んでおります『和太鼓†ガールズ』の環さん(名前が同じ…)に重なる印象のあるかたでございましょうか。
その学校ではSと呼ばれる、下級生が上級生をお姉さまと呼んで結ぶ特別な関係が流行っていたのでございますけれど、環さんは正直に言ってその様な感覚にはついていけないのでございました。

その様な環さん、ふとしたことから同級生の女の子と仲良くなられます。
それが久世雪子さんという日露戦争の戦功で爵位を得た海軍軍人の娘さん…やや短めな髪で環さんよりやや背の低い女のかたでございまして、読書好きなことが共通して仲良くなられました(雪子さんは海外文学、環さんはいわゆる恋愛小説という様にジャンルは全然違いますけれど…?)

その他登場人物といたしましては、雪子さんと同じクラスな古屋絹子さんと彼女とSな関係な後輩となるよし乃さんがいらっしゃいます。
絹子さんは大人な雰囲気、よし乃さんはかわいらしい雰囲気をしたかたで、このお二人は当初はかなり深い関係に見えたのでございますけれど、終盤にこのお二人の関係のためにとんでもないことが起こることになって…?
あとは環さんの愚痴相手になっている、幼馴染で洋食店の息子さんな名もなき少年(名前、出ておりませんよね?/何)あたりでございましょうか。

お話のほうは、環さんと雪子さんの関係をメインで描いたものとなります。
歴史背景が同じということもあり、以前コミカライズ版を読んでおります『花物語』に似た雰囲気を感じるお話…この時代の独特な雰囲気がよく表れているかと思います。
環さんはSといったものには興味なく、雪子さんとは普通に友達なだけだと考えていたのでございますけれど、次第に彼女のことばかり考える様になってきたりしてしまって…?
雪子さんも環さんのことを悪からず思っており、両想いなわけでございますけれど、安易にハッピーエンドへ持っていけないのも『花物語』と同じところ…お互いに大きな壁にぶつかってしまうのでございますけれど、絹子さんとよし乃さんのために思いがけない大事が起こってしまったりして…?
この作品はこの1冊で完結となっているのでございますけれど、結末は切なくも悪くはないと感じられるもの…この舞台では仕方のないところなのかな、と思えます?

イラストはなかなかよろしゅうございます。
百合的にはもちろんメインのお二人の関係がよきものでございます。
ということで、こちらはやや切ない終わりかたをいたしますけれど、それでも色々とよいものでございましたかと思います。


とっても大好きでご無事とお元気で日々を送ってくださっておりますことを日々願っておりますあのかたもお好きなシリーズな『その花』は以前しております『はなひらっ!』のほうも先日で終わりましたので、続いて残された最後のシリーズとなりますいわゆる「青文字系」なものをしていくことにいたします。
…と、その『はなひらっ!』をしていて少し違和感を覚えることがあったのでございますけれど、そうでございます、『はなひらっ!』の物語はほぼ全て台詞のみで構成されていたのでございました(ほぼ唯一見られた心の声などは佳織さんのもので彼女が主人公のはずなのでございますけれど、エンディングで名前が上にあったのはあまねさん…)

いわゆる「青文字系」な『その花』について、どうせリプレイをするのならこれがいい機会、ということで、1度めのプレイの際はそれぞれ単体のソフトを使ったわけでございますけれど、今回は以前購入をしております『天使たちの詰め合わせ』を使ってみることにいたしました。
こちらは「青文字系」3作全てが収録されたものとなりまして、それに起動時は『天使たちの詰め合わせ』の画面になりますので単体作品とは別ソフト扱いになるわけでございました。
起動させてみますと意外なことに専用オープニングが流れました…さすがに曲は使い回しではございましたけれども。

ともあれまずはそこから第1作となります『天使のあこがれ』をはじめます…こちらは看護学校に入学したりんごさんがすでに看護師になっている千秋さんのお部屋へ居候させてもらう、というものでございます。
昨日はりんごさんが千秋さんのお部屋にやってきたところまでで、千秋さんが昔とは色々違って少し戸惑った様子のりんごさんでございますけれど、でも千秋さんが好きという気持ちは変わらないご様子…。
ちなみに千秋さんはこの時点で明らかにりんごさんのことがお好きなご様子ながら、りんごさんは全く気づかないのでございました…そのりんごさんが微笑ましいこの作品、引き続きのんびり進めましょう。
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